カナダ大学進学にパスウェイプログラムを利用しよう！入学条件や費用について

パスウェイプログラムとは？

パスウェイプログラムとは、語学学校で所定の英語プログラムを修了することで、IELTSなどの公式スコアを提出せずに大学やカレッジに進学できる制度です。英語力が進学基準に満たない場合でも、事前に語学学校で一般英語やアカデミック英語を学ぶことで、進学に必要な条件をクリアできます。

このプログラムは、英語に不安がある方でも大学進学を目指せる方法として留学生に人気があり、語学学校が提供するパスウェイプログラムを受講・修了することで、英語スコアの代わりとなる証明が得られます。

一般的な大学入学の条件

カナダの大学にパスウェイを利用せず直接進学するには、以下のような条件を満たす必要があります。

• 入学条件

• 高校卒業（見込み）していること

• 進学先が求める英語力

• 高校の成績（GPA）が進学先の基準を満たしていること

まず前提として、高校の卒業資格が必要です。さらに、ほとんどの大学ではIELTS6.5〜7.0以上など高い英語力が求められます。カナダは他の国と比べても大学のレベルが高いため、入学基準も厳しめです。

また、日本と違ってカナダの大学では入学試験が基本的にありません。その代わりに高校の成績（GPA）が重視されます。そのため、たとえ英語力を満たしていても、高校の成績が基準に満たないと進学が難しくなることもあります。カナダの大学進学時には、日本の高校の成績を提出する必要があります。

パスウェイ対象者

上記大学の入学条件を満たす人以外は、語学学校が提供するパスウェイプログラムから進めていくことがおすすめです。

• パスウェイの対象者

• 大学進学に必要な英語力が足りない人

• IELTSやTOEFLなどの英語スコアを持っていない人

• 英語力に自信がなく、段階的に進学を目指したい人

パスウェイプログラムの最大のメリットは、現時点で英語力に自信がなくても大学進学を目指せる点です。もし出願時に大学が求める英語力に達していない場合でも、提携する語学学校のパスウェイプログラムを修了することで、英語スコアの提出なしで大学入学が認められる仕組みです。そのため、大学出願時には英語力以外のところで進学可能かを審査されます。

メリットまとめ

• メリット

• 英語力がなくても大学進学が可能

• 英語スコアの提示が不要

• 進学前にアカデミックスキルが身につく

• 進学に関する相談・サポートが受けられる

パスウェイプログラムの一番の魅力は、現時点で英語力が足りなくてもカナダの大学進学に挑戦できる点です。入学前には語学学校によるレベルチェックテストを受けるため、自分の英語力に応じて大学進学までにどれくらいの期間がかかるのかが明確になり、計画が立てやすくなります。

また、パスウェイプログラムでは一般的な英語だけでなく、レポートの書き方やプレゼンテーションスキルなどのアカデミック英語も学べるため、大学進学後の授業にもしっかり対応できる力を身につけることができます。

さらに、語学学校では進学に関する相談やサポートも受けられます。もし希望の進学先が決まっていない場合でも、現地で担当者からアドバイスを受けながら、提携している大学やカレッジの中から選んでいくことが可能です。

デメリットまとめ

• デメリット

• パスウェイプログラム費がかかる

• パスウェイプログラム期間で1年ほどプラスでかかる

• アカデミックな内容の課題が多い

デメリットとしてまず挙げられるのは、語学学校のパスウェイプログラム費が別途必要になる点です。入学前の英語レベルにもよりますが、パスウェイプログラムを受講する期間としておおよそ8ヶ月から1年ほどが目安になります。大学入学前にこの費用と時間がプラスでかかることは、大きな負担となる場合があります。

また、「英語スコアの提出が不要＝簡単に進学できる」というわけではありません。進学には一定以上の出席率や課題の提出、良い成績などが求められ、しっかりとした学習態度が必要です。

大学進学後も授業にしっかりついていけるように、内容の厳しいアカデミックな授業が行われているため、真剣に取り組むことが求められます。

大学進学までの流れ

大学進学までのスケジュール

• 大学進学までのスケジュール

• ①語学学校のレベルチェックテスト

• ②語学学校でパスウェイプログラム受講（レベルによって一般英語コースから）

• ③進学先決定、願書提出

• ④入学条件クリア（パスウェイプログラム修了）

• ⑤大学またはカレッジに入学

語学学校では、最初にレベルチェックが行われます。その結果によっては、まず一般の英語クラスからスタートし、一定のレベルに達した後にパスウェイプログラムへ進む流れになることもあります。そのため、英語力に自信がない方でも、段階的に進学を目指すことができます。

進学先の大学を渡航前に決めておく必要はありません。あらかじめ行きたい大学がある場合は、その大学と提携している語学学校を選ぶとスムーズですが、まだ決まっていない場合でも、まずは語学学校で英語力を伸ばしながら、現地で進学先を決めていくことも可能です。

パスウェイプログラム後の進学先

大学に比べてカレッジの入学基準は比較的低いため、まずカレッジに進学し、そこから大学へ編入するというルートを選ぶことが一般的です。

カレッジから入学する場合は、大学進学コース（University Transfer）を選択し、3年次に大学に編入するケースが多くみられます。カレッジの学費は大学に比べて割安なことから、費用を抑えてカナダの大学卒業を目指す方法として人気があります。そのため、高校の成績が大学の入学基準に届かない場合や、できるだけコストを抑えたい方には、まずカレッジに進学するルートが特におすすめです。

パスウェイプログラムの学費目安

語学学校のパスウェイプログラムでは、入学前の英語レベルや進学先となる大学やカレッジの条件によって異なりますが、おおよそ8ヶ月〜1年、またはそれ以上の通学期間が必要になります。

パスウェイプログラムに1年間通ったあと、大学進学を目指す場合の主な2パターンについて学費の目安を紹介します。

パスウェイ1年＋カレッジ2年＋大学2年

パスウェイプログラムで英語力とアカデミックスキルを身につけたあと、カレッジから大学に編入する方法です。学費を抑えやすく、カレッジの入学基準も大学に比べて緩やかなため、現地の学生・留学生問わず多くの人がこのルートを選んでいます。

パスウェイ1年＋大学4年

パスウェイプログラムを終えた後、直接大学に進学する場合の学費目安です。このルートでは、大学の学費が高額になる傾向があり、全体の費用負担も大きくなります。そのため、費用面を重視する方にはカレッジ経由の進学がより現実的な選択肢となります。

家賃や生活費も必要！

語学学校に通い、その後大学に進学を目指す場合、少なくとも5年間ほどカナダに滞在することになります。また、語学学校期間中は原則アルバイトをすることはできないため、事前に必要な費用をしっかりと把握しておくことが大切です。

現地で生活するうえで、家賃は必ず必要になります。途中からシェアハウスに移る場合でも、1ヶ月あたり8万〜15万円程度の家賃がかかるのが一般的です。特に語学学校や大学が集中しているトロントやバンクーバーなどの都市部では家賃が高めなので、都市選びの際にはこうした点も考慮する必要があります。

さらに、生活費としては交通費・通信費・雑費・娯楽費などが毎月かかるため、これらの生活費も含めて余裕を持った予算を立てておくことが重要です。

パスウェイプログラムを提供する学校

カナダには、大学やカレッジと多数提携している語学学校がいくつかあり、とくにILACやILSCといった大規模校では、進学先の選択肢が非常に豊富です。進学希望の大学がまだ決まっていない場合は、提携校数の多い語学学校を選ぶことで現地で進路を柔軟に決めることができます。

ILAC

ILAC Toronto
ILAC Vancouver

ILACはトロントとバンクーバーにキャンパスを持つ大規模語学学校です。110校以上のカレッジや大学と提携しており、幅広い進学先から選べるのが大きな魅力です。

また、進学サポートも充実しているため、現地スタッフによる進学相談や個別ガイダンスを受けることができます。大学に入学すること自体が目的ではなく、進学したあとに授業についていくこと、卒業することを目的としています。そのため、エッセイの書き方や文献引用の仕方など大学に進学したあとに困らないようなスキルを学んでいきます。

ILSC

ILSC Toronto
ILSC Vancouver
ILSC Montreal

ILSCも提携校が70校以上ある大規模な語学学校です。パスウェイプログラムでは、学習プランや進学プランに関するアカデミックサポートを受けることができ、個別の進路ガイダンスも提供されます。

プログラム内容としては、ディスカッションやプレゼンテーション、リサーチペーパーの書き方など、大学で必要とされるスキルを実践的に学びます。そのため、進学後の授業にもスムーズに対応できる力が身につきます。

英語に不安があってもカナダで大学進学は可能です！

現時点で英語力に不安がある方でも、パスウェイプログラムを利用すればカナダの大学進学は十分に目指せます。現地の語学学校でしっかりと英語力を伸ばし、大学の授業についていけるレベルのスキルを身につけることで、安心して進学することができます。

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