オーストラリア保育留学・チャイルドケア｜費用と資格について

オーストラリアの保育留学とは

オーストラリアの保育留学では、チャイルドケアの職業専門学校や大学で実践的な学習をし、オーストラリアの保育士資格を取ることができます。

保育士の資格/学位を取るためには、一般的に半年〜数年の留学が必要になります。また、複数の資格/学位の修得をする場合や、保育士資格とは別で英語力の向上のために語学学校にも通う必要がある場合は、その分留学期間が長くなります。

それでは、オーストラリアで保育士になるために必要な保育士資格・学位、ビザについて見ていきましょう。

オーストラリアの保育士に必要な資格・学位

• オーストラリアの保育士資格

• Certificate III

• Diploma

• Bachelor

オーストラリアで保育士になるには Certificate III、Diploma、Bachelor という資格/学位が必要です。これらは専門学校やTAFE、大学・カレッジで受講できます。資格/学位によって就職できる職種やポジションが違うため、卒業後にどのような形で保育士として働きたいかによって受講コースが変わってきます。

学校やコースによってはCertificateとDiplomaのセットパッケージや、CertificateからBachelorまで一気に取得できるプログラムもあります。

以下は、Certificate III・Diploma・Bachlorそれぞれの内容と、それによって目指せる職種やポジションについての詳細です。

Certificate III

正式名称はCertificate III in Early Childhood Education and Care。

オーストラリアの保育園やチャイルドケアセンターなどで働く際に最低限必要な資格です。クラス担任のアシスタントとして働くことができ、アルバイトやパートタイムでの就職ができます。

ただし、保育士として就職を目指す場合はCertificateより上の資格/学位が必要で、現実的にCertificateだけでの就職先は難しいのが現状です。Certificateコース修了までの期間は学校によって異なり、約半年〜1年ほどかかります。

Diploma

正式名称はDiploma of Early Childhood Education and Care。

オーストラリアのチャイルドケアセンターでマネージャー職に就く際に必要な資格で、保育士として長期で働く場合はこのDiplomaが必須です。

Certificate IIIのコース修了後に、このDiplomaコースを受講し取得することができます。また、Diplomaは大学1年次課程に相当するため、コース修了後には大学の2年次（Bachelor）に編入することができる場合もあります。

Diplomaコース単体での必要期間は（学校によって異なりますが）、通常1年以上です。その前にCertificateを受講する場合は、合計1年半〜2年以上の留学となります。

Bachelor

これは大学やカレッジで取得する学士号になります。Bachelor of Early Childhoodなどの専門学部・学科を卒業することで取得できます。幼稚園の先生を目指す人は、この学位が必須です。

Bachelor修了には3〜4年以上かかります。また、日本の高校卒業後にオーストラリアの大学・カレッジへ進学する場合は、大抵ファウンデーションコースや進学準備コースで勉強する必要があり、その場合さらに半年〜1年ほど要します。

オーストラリア保育留学に必要なビザ

保育の資格/学位をとる人は、「学生ビザ」での渡航が必要になります。

学生ビザでは、政府が認定する学校でのフルタイム就学（週20時間以上）が義務となっており、最長滞在期間はコース期間+ 1〜2か月です（延長も可能）。週20時間までの就労も認められているため、勉強をしながらアルバイトもできます。

「ワーホリビザ」では就学が4か月までしか認められていないため、資格や学位をとることはできません。ただ、学生ビザでチャイルドケアコースを修了したのち、ワーホリビザに切り替えて仕事やボランティアをすることはできます。

オーストラリア保育留学にかかる費用（1年の目安）

1年にかかる費用として「渡航前にかかる費用」と「渡航後の滞在費用」の大きく2つに分けられます。

• 渡航前費用　合計約30万円〜

• 往復渡航費　8〜15万円

• 海外保険費用　15〜20万円

• 学生ビザの申請料金　$715（日本円で約6.5万円）

• 滞在費用　合計約287万円〜

• 学費：$10,000〜（学校・コースによって変動）（日本円で約91万円〜）

• 家賃：約108万円（月9万円×12ヶ月）

• 食費：約36万円（月3万円×12ヶ月）

• 通信費：約4万円〜約7万円（月3千円〜6千円×12ヶ月）

• 交通費：（郊外の場合）約12万〜18万円　(月1万円〜1.5万円×12ヶ月）

• その他：約36万円（月3万円×12ヶ月）

Children’s servicesコース｜Imagine Education Australia

ここからは、実際に保育の資格を取ることができるおすすめのコース、Imagine Education  Australia のChildren’s servicesコースをご紹介します。

Imagine Education Australia について

Imagine Education Australia は、語学学校と専門学校を運営している教育機関で、オーストラリアのゴールドコーストとブリスベンに学校があります。通常の英語コースに加えてホスピタリティ(Hospitality）やビジネス(Business)の専門コース、保育士（Children’s services）、自動車整備士（Automotive）、介護士（Aged care）になるための専門コースを開講しているのが特徴です。特にその中でも保育のプログラムは有名で、日本でも保育科のある大学と提携して学生を受け入れています。

Children’s servicesコースの概要｜Imagine Education Australia

Children’s servicesコースの中には、Certificate IIIの取得を目指すコースとDiplomaの取得を目指す2つのコースがあります。

Children’s servicesコースでは、保育の実践と理論の学習のバランスがうまく取られています。ゴールドコーストとブリスベンどちらのキャンパスにおいても、評価が高い保育センターでの実習に参加することができます。（団体留学の場合は、ゴールドコーストキャンパス横に併設されている Imagine Education Australiaの保育園で実習をすることも可能です。）

以下で、CertificateとDiplomaそれぞれの授業コースを詳しく見ていきましょう。

Certificate III in Early Childhood Education and Care

オーストラリアのチャイルドケアセンターでクラス担任のアシスタントをしたり、その他保育関連のアルバイトやパートタイムとして働くために最低必要な資格「Certificate III」を取得できるコースです。

概要

値段の引用元：Imagine Educationサイト

Blue card*とは、オーストラリアで子供に関わる組織や組織に属する従業員、ボランティアスタッフ、実習生に取得が義務付けされているカードです。学校開始後に申請を行います。

授業内容

保育の実践と理論の学習の両方を、バランス良く学ぶことができます。ゴールドコーストとブリスベンどちらのキャンパスにおいても、評価が高い保育センターでの実習に参加することができ、現場での実践力と教室で身につける保育理論の知識両方を培うことができます。（団体留学の場合は、ゴールドコーストキャンパス横に併設されている Imagine Education Australiaの保育園で実習をすることも可能です。）

スケジュール

Diploma of Early Childhood Education and Care

オーストラリアのチャイルドケアセンター等でマネージャー職に就く際や保育士として長期間働く場合に必要な「Diploma」を取得できるコースで、Certificate IIIの取得後に受講することができます。

概要

値段の引用元：Imagine Educationサイト

Blue card*とは、オーストラリアで子供に関わる組織や組織に属する従業員、ボランティアスタッフ、実習生に取得が義務付けされているカードです。学校開始後に申請を行います。

授業内容

このコースは「Certificate III」の習得後に進むことができるコースであることから、より高度な知識の習得を目指すコースとなっています。教育実習は「Certificate III」コースと同じように行われます。

スケジュール

どんな学生がいるのか？

Imagine Educationで保育コースを学ぶ学生には、母国で保育士として活躍し海外の保育を勉強に来られる方、保育の経験はないけれど子どもが好き！子どもの成長について正しい知識や実践を身に着けたい方など、目的は多種多様です。

国籍も様々で、南米、ヨーロッパ、アジアなどから来られた学生達と文化交流や意見交換しつつ、多国籍なオーストラリアの保育知識や実践に役立てています。

卒業後に考えられる進路

「Certificate III」と「Diploma」を修了した後には（就労可能なビザを持っている場合*）、ビザの就労条件に基づいてそのまま就職することもできます。

また、このコースをパスウェイにして大学の「Bachelor (in Education or Community Services)」に2年次に編入することを目指すこともできます。

*Certificate III と Diploma Early Childhood Education and Care を修了後、Graduate visaを申請される学生もいます。