- カナダ留学
カナダCo-op留学は社会人にとって実際どうなのか?
現在カナダのCoop留学中で、デジタルマーケティングを学んでおられるしゅんごさんへインタビューを行いました!社会人留学を検討している方、カナダCoop留学に興味がある方、デジタルマーケティングを学びたいと考えている方におすすめの記事となっています。
(このインタビュー記事は2023年3月22日に行われたインタビューを元に書かれています)
目次
しゅんごさんのご紹介
なぜカナダCoop留学に?
カナダCoop留学での日常
社会人留学を考えている方へメッセージ
カナダCoop留学のリアル
これからの目標
しゅんごさんのご紹介
・2022年10月からカナダにCoop留学
・現在留学5ヶ月目、Coop留学はあと半年間
・バンクーバーのTamwoodでデジタルマーケティングのコースを履修中
・留学前のお仕事は理学療法士
しゅんごさんのTwitterではカナダでのリアルな留学生活を発信されています。ぜひ参考にしてください。
なぜカナダCoop留学に?
留学するにいたった理由・背景を教えてください
さかのぼると、もともと大学受験の際に「理学療法士を目指す道」と「外国語大学などの語学系の大学へ進む道」の2つの道で迷っていたんです。最終的に記念受験のつもりで受験した理学療法の学校から合格をいただき、公募推薦枠だったこともあって断ることはせず、理学療法士の道を選択しましたが、ずっと英語・海外への思いがありました。
大学で4年間医療の勉強をしながら、国際系の学生団体に入ったり、バックパッカーを経験したり、TOEICやIELTSの勉強をしたりと、海外に関わる活動を続けていました。学生として長期の海外留学にも行きたかったのですが、当時は金銭面で断念していました。
卒業後、都内の理学療法士として就職しました。仕事をする中でずっと心に持っていた海外留学への思いがだんだんと強くなり、また社会人として自分で留学費用を貯めることができたのもあいまって、留学へ行こうと思い立ちました。また、1年間仕事をする中で出会ったご高齢の患者さんたちの「やりたいことがあるんだったら、絶対に若いうちにやったほうがいいよ」という言葉にも後押しされましたね。
ただ、1年後に仕事を辞めて、2020年の3月頃に留学しようと準備していたのですが、ちょうどその矢先に新型コロナウイルスの時代がやって来ました。想像よりもコロナの状況が長引きそうだったので、結局元の職場に復帰させてもらい、そこからまた2年ぐらいコロナの状況が収束するのを待っていました。
そして最終的に、3年越しでやっと渡航できたのが去年の2022年10月です。
数ある留学先の中で、なぜカナダを選ばれたのですか
いくつか理由はありますが、まずアメリカは学費が高いのでそもそも選択肢にありませんでした。また、大学1年の頃に短期留学で1ヶ月間カナダ・バンクーバーに滞在していたのですが、その時に感じた街の雰囲気や人の優しさなどが記憶に残っていたのも、カナダを選んだ理由の一つです。あと、Coop留学がカナダにしかなかったというのもあります。
元々海外で長期間勉強をしたかったのですか
そうですね。大学1年のそのバンクーバーでの1ヶ月の間に、自分の英語が全然通じなくて悔しい思いをして、いつかリベンジしたいという思いがありました。あとは、漠然と長期間海外に住んでみたかったのもあります。
ワーホリで働くだけというよりは、今後のためになる知識も身につけたかったので、それができるCoop留学を選びました。
理学療法とはまた全然違う分野だと思うのですが、何を基準でデジタルマーケティングを選ばれたのですか
理学療法の仕事も個人的にはすごく好きですが、それとはまた別で、海外に挑戦したい日本人を何らかの形でサポートする仕事もしていきたいと考えています。そこで必要となる知識が、SNS運用だったりネットの知識だと思って、デジタルマーケティングを選びました。
カナダCoop留学での日常
現在カナダCoop留学5ヶ月目の、1週間のスケジュールについて詳しく教えてください
平日月曜日から木曜日の4日間カナダのTamwood校でデジタルマーケティングを勉強しています。それ以外の時間は現地の靴屋で接客のアルバイトや、食品系の会社でSNS運用などのバイトをしています。
アルバイトの靴屋には、お客として訪れた際、店のマネージャーと世間話をしたのがきっかけでそのまま働く流れになりました(とてもラッキーでした!) 。そこでは日本人は自分を含めて2人で、他は南米系の留学生とカナディアンが働いています。
食品系の会社の方は、日本食のミールキットサービスを提供している会社で、初めはボランティアとして参加していましたが、現在はアルバイトとして働いています。この会社に出会ったきっかけは、実は、学校の課題のためのリサーチでした。学校でビジネスアイデアを発表する課題があったのですが、私のグループが選んだのが「日本食と韓国料理のミールキット」という企画案でした。その時に、実際に現地でそのようなビジネスがあるのか、リサーチをして知ったのがこの会社でした。
授業でマーケティングやSNS運用などを学んでいることなどを伝えて、ボランティアの交渉をして働かせてもらうようになり、現在は有給に切り替えてもらうことができました。
授業やアルバイト以外の時間には、VanPhotoという写真撮影の活動をしたり、日本にいる人向けにカナダ人インタビューの動画コンテンツを制作したり、あとはサッカーやスノボをしたりしています。
今はCoop留学のどのフェーズですか
Coop留学での後半の段階、インターン先を探しているところです。決まりそうなインターン先はありますが、まだ確定ではないので引き続き探しています。
渡航前の英語力について教えてください
TOEICは大学4年の時に915を取っていて、IELTSは渡航前にOverall6.5を取っていました。日常会話は(たまに聞き返すことはありますが)できるかなって感じです。
学校のRequirement(募集要項の条件)はIELTS5.5ほどでした。
IELTSは働きながら勉強していましたが、英語学習は好きだったので苦ではありませんでした。
IELTSの勉強はどんな風にされていましたか
Reading と Listening は自分で対策をして、Writingは添削サービス(IELTSブログなど)をいくつか試し、SpeakingはCamblyなどのオンライン英会話を一時期利用していました。働いている2〜3年の間、この勉強を続けました。
IELTS6.5の英語力でも、現地に着いてから英語に苦労することはありましたか
そうですね。ネイティブの人は、話すのが早い人は早いので、最初は結構苦労しました。言い回しも人によって違いますし、やっぱり生の英語って違うなって思いました(笑)
あとは、バイト先が靴屋なので靴に関する専門用語やパーツの名前など、それまで全然触れてこなかった英語を言われたりすると難しかったりしました。
コロナによるパンデミックが起こってから渡航まで、2年半ほど待たれていた間(2020年〜2023年の間)に、何か心境変化などありましたか
初めパンデミック第一波の頃あたりでは「私立カレッジに行って、その後公立カレッジに2年行って、ポスグラ(Post Graduate Work Permit:雇用主のサポートなしで申請できる就労ビザ)で永住権まで取りたいな」と思っていたんですが、このパンデミック禍での待っている約2年間で、時間と費用などを考えて「まだ永住権はいいかな」と考えるようになりましたね。
その頃は海外にしっかり滞在した経験が大学1年のバンクーバーでの1ヶ月間だけだったのもあって、そもそも海外での長期滞在が自分に合っているか分からなかったのも、その変化の理由の一つですね。はっきりまだ海外での長期滞在についてイメージできない状況で、最低5年かかる永住権を目指すのは、その時間と費用を無駄にするのかもしれないと思ったんです。
なので、まずはCoop留学で一年滞在しようと思いました。
デジタルマーケティングの授業で、具体的にどんなことを学んでおられますか
モジュールが6個あって、最初の1ヶ月は全般的なことをさらっと学んで、それ以降はEmailマーケティングやSNSマーケティング、Google広告、SEOなどを学びました。現在はWebデザインを勉強しているところです。Wordpressを使ったホームページ制作などについては今のところ授業で触れていないです。
もちろん授業はすべて英語です。英語で学ぶことは難しい反面、とても面白いです。
社会人経験日本で積んでからカナダのCoop留学に来られて、良かった点はなんですか
学生の時に来ていたら、おそらく、何も考えずに非現実的なイメージの中で「キラキラ留学」をしていたと思うんですが、社会人を経験してキャリアチェンジという形で今カナダに来ていると、どちらかというと「より慎重に、より大切に」一つ一つの行動をしているように感じます。仕事探し、人との繋がり、自分で何かをゴールに向かって始める、そういった一つ一つの行動をより慎重に、より真剣に選んでいると思います。
社会人留学を考えている方へメッセージ
これから社会人でCoop留学へ本気で行こうとしている人へメッセージをお願いいたします
メインのゴールを設定するのはもちろんですが、それとは別でプランB・Cを常に持っておくべきだと思います。自分の場合は、理学療法士という国家資格を持った上で留学に来ていて、今マーケティングを学んで、やりたいことを全部試して仮に全部ダメだったとしても、理学療法士として働く道が残されているっていうのは精神的な安心になっています。
また、帰国後のことは渡航前から考えておくべきだと思います。渡航してからだとあまりそれを考える時間がないので、渡航前に「何を成し遂げたいのか」や「やりたいこと」などを洗い出しておくと良いと思いますね。そうするとよりスムーズに、思い描いている留学に近づくのではと思います。
Coop留学をインターンの最後まで成功させるためには何が必要だと思いますか
「行動力」「積極性」「主体性」などは絶対にキーワードになると思います。特に自分のように、未経験の領域に挑戦してるならなおさらです。
例えば、インターンをさせてもらうためにそもそもボランティアの経験が必要だったり、でもそういうボランティアすらさせてもらうのは難しいので、そういう時に自分でコンテンツを作ってみたりだとか、何かを立ち上げるなどができたらいいと思います。
自分から「情報発信する」「行動に移す」ことが大事です。
カナダCoop留学のリアル
実際、Coop留学でしっかりと目標を持って来ている人は多いですか、少ないですか
少なくとも自分の周りでは、そこまで多くはないと言ってもいいかなと思います。
それは学生留学の人ということでしょうか
そういう訳でなく、自分のクラスでは大学生は一人しかいないんですが、社会人の人などでも「しっかり目標を持って来た」みたいな人はあまりいない印象です。
インターン先を見つけることを諦めてしまう人も多い印象です。
Coop留学、意外と厳しい世界ですね
そうですね。Coop留学は割と「Coop留学は上手くいく」みたいな見せ方がされがちで、成功ストーリーも多く紹介されている留学制度ですが、実際に蓋を開けてみたら思っているよりも厳しい世界だと思います。自分次第なところが大きいです。
留学前は、そういったキラキラ留学を想定していましたか
「厳しいんだろうな」と思うようにして行ったという感じです。キラキラな留学を想定して行って、上手くいかずにショックを受けるのが怖かったので、厳しいものなんだろうなと思うようにして、ガチガチに準備してから行きました。結果的にはそれぐらいでちょうど良かったと思っています。
これからの目標
これからの目標はなんですか
近い目標でいうと、カナダになるべく長くいたいのでワーホリビザを取ることですね。そしてできればマーケティング関連の仕事をしていたいなと思っています。あとは、立ち上げた写真サービスVanPhotoをもっと大きくしていきたいですね。
遠い目標としては、「海外に挑戦したい、海外留学したい日本人」のサポートができる仕事がしたいですね。まだフリーランスでなのか、自分で立ち上げてなのか分からないですが、そういう分野でマーケティングの知識を活かして仕事ができたらいいなと思っています。
今回、社会人としてカナダCoop留学に挑戦し、デジタルマーケティングを学んでおられるしゅんごさんへインタビューを行いました。社会人で留学をしてみたい、キャリアチェンジも考えている、英語で専門知識を学んでみたい、そんな方はカナダCoop留学を検討してみてはいかがでしょうか。
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