GCSEとは?学ぶ年齢と学年、IGCSEとの違いや科目を解説

GCSEとは?学ぶ年齢と学年、IGCSEとの違いや科目を解説

この記事では、イギリス式教育課程であるGCSEやIGCSEについて説明しています。イギリス系インターナショナルスクールに興味がある人や、イギリスへの留学を検討している人にぴったりの内容となっています。

GCSEとは

GCSEとは、International General Certificate of Secondary Educationの略で、イギリス中等教育修了資格です。

その資格を取るためのイギリスの義務教育(中学まで)そのものや、取得のために受験しなければならない中学最後の最終テストを指して使われることもあります。

IGCSEとは

GCSEについては上記で解説しましたが、IGCSEはその国際版です。英語では「International」 General Certificate of Secondary Educationと呼ばれ、つまり「国際」中等教育修了資格となっています。

イギリス国内の義務教育課程であるGCSEをベースに作られた、海外向けのカリキュラムになっており、主にイギリス国外のイギリス系インターナショナル校で利用されています。内容はGCSEよりも高度であると言われており、実際にイギリス本土の有名校では、あえてIGCSEのカリキュラムで教育している場所もあります。

GCSEを学ぶ年齢と学年

GCSEに向けた準備は11〜12歳のYear7(日本でいうところの小学6年生)から開始されます。最終試験に向けての本格的な専門科目の学習が始まるのは、14〜15歳のYear10で、日本でいう中学3年生になります。

以下の表を参考にしてください。

11-12

小学校6年生

Year 7(Secondary School↓)
Key Stage 3↓

12-13

中学1年生(中学校↓)

Year 8

13-14

中学2年生

Year 9

14-15

中学3年生

Year 10 Key Stage 4↓

15-16

高校1年生(高校↓)

Year 11 GCSE/IGCSE取得


GCSEは中等教育修了資格ですが、イギリスの中等教育はKey Stage 3とKey Stage 4と呼ばれる2つの段階に分かれています。

Key Stage 3の最後の年Year 9になると、自身の興味に合わせた科目を履修し、より専門的な内容を学ぶことができるようになります。そしてKey Stage 4(Year10)からは、GCSEを受けるためのカリキュラムが始まります。

GCSEの科目

GCSEはKey Stage3とKey Stage4に分かれていますが、それぞれ科目が違います。Key Stage3では必須科目で構成されており、Key Stage4では選択科目が追加され、より専門的な科目を学びます。

Key Stage3|必修科目

  • 国語(つまり英語)

  • 数学

  • 理科

  • 歴史

  • 地理

  • 現代外国語

  • デザインとテクノロジー

  • 芸術とデザイン

  • 音楽

  • 体育

  • 公民

  • コンピュータ

Key Stage4|必修科目

  • 国語(つまり英語)

  • 数学

  • 理科(生物学、化学、物理学)

上記の必修科目に加え、美術や人文科学などの選択科目の中から、自分が目指す大学や将来就きたい職業を見据えて5〜6の選択科目を履修します。選択科目は学校によって異なりますが、一般的なものは以下のようになっています。

Key Stage4|選択科目

  • 人文科学 (歴史、地学、古代文明学、ビジネス、経済学、宗教学)

  • 現代外国語 (フランス語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語、中国語、日本語、アラビア語、ロシア語)

  • 古典 (ラテン語、ギリシャ語)

  • 芸術 ( 美術、デザイン・テクノロジー、音楽、ダンス、演劇、メディア)

  • コンピュータ

  • 体育

課題は主にエッセイ(論文)形式ですが、芸術関係科目は筆記試験のほかにコースワークと呼ばれる課題作品の提出が求められることもあります。

参考:https://www.gov.uk/national-curriculum/key-stage-3-and-4

GCSEの最終試験|グレード、成績

GCSE最終試験は、イングランドの学校の場合通常5月から6月にかけて行われます。その結果は毎年8月後半に発表されます。ちなみに、GCSEはいつでも取得する事ができ、優秀な生徒の場合小学生から取得する事もできます。

GCSE最終試験

内容としては、主にエッセイ形式や選択形式の試験になります。

全体のGCSE成績評価のうち、この最終試験のしめる割合は高くなっていますが、日々の課題やプロジェクトワークの出来も含まれるため、試験準備をしながらこつこつ勉強することが大切です。

グレード、成績

A*からGまで評価が付けられ、評価が高い順に下記の順番になります。

A*、A、B、C、D、E、F、G

GCSE課程の後、高校であるA-Level(6th Form)に進みたい場合はC以上が5科目必要です。A-levelで選ぶことができる科目も、GCSEで選んだ科目をもとに決定される場合もあるため、Year9(13〜14歳、日本の中学2年生)で行う科目選択がとても大事になります。

また、高校A-Levelの後の大学入学のタイミングでもGCSEの成績は影響します。特にA*をいくつ取ったかが重要になり、例えばA*を5科目以上とっていれば有名大学へ入学しやすくなります。

世界に通用するGCSE

GCSEはイギリス国内の義務教育課程、ないしその修了資格だということが分かりました。その資格はイギリス国内だけではなく世界的に認められている資格となっています。

GCSEとその後に続くA-Levelを取得することで、イギリスはもちろん日本、アメリカやシンガポール、ヨーロッパなどの大学への進学がよりスムーズになります。

近年注目が集まる日本国内イギリス系インターナショナル校も、IGCSEを採択しています。

イギリス中学留学、イギリス教育にご興味がある方

日本国内のイギリス系インターナショナル校を検討するのか、イギリス現地の学校なのか、イギリスボーディングスクールなのか、お子さんにとって(ご両親にとって)何がベストなのか、一緒に考えていきましょう。

イギリス留学に強い「新しい時代の留学」は、一人一人にとってベストな留学を見つけるお手伝いをしています。

この記事を書いた人

子ども世代の留学からサポート|新しい時代の留学とは

新しい時代の留学
編集部

「新しい時代の留学」は、デジタル留学エージェンシーです。各国の最新情報を配信しています。LINEに友だち追加して頂くと、最新の留学情報をお届けします!