
国際バカロレア教育とは?IB教育を受ける意味と得られるもの
この記事では、国際バカロレアの教育について、その教育理念やプログラム内容、試験内容などについて紹介しています。IB認定校のインターナショナルスクールへ進学を希望する人や、高校で留学を希望する人は特に必見の記事となっています。
国際バカロレア(IB)とは
国 際バカロレア(International Baccalaureate:IB)は世界的に有名な教育プログラムで「世界共通の教育プログラム」と言われています。ジュネーブに拠点を置く国際バカロレア機構(International Baccalaureate Organization:IBO)が提供・監督しています。
国際バカロレアが発足されたもともとの目的は、国際機関職員や外交官の子供のような複数の国を移動する子供たちに、一定の教育をしっかりと受けさせることにありました。世界のどこで学んでいても、このプログラムを修了することで世界のどの大学にも認められて進学できる、そんな教育システムを作ることが目指されました。現在、その教育カリキュラムの質の高さとバランスの良さは世界の大学で認められており、世界約160の国、6000校の学校で実施されています。
国際バカロレアに関する用語まとめ
「世界共通の教育プログラム」国際バカロレア=International Baccalaureate=IB
その提供元である国際バカロレア機構=International Baccalaureate Organization=IBO
国際バカロレア教育(IB教育)が目指すもの
国際バカロレア教育(以下IB教育)の目標は、地球市民としての自覚を持ち、豊かな知識・優れた見識のあるバランスのとれた人間を育成することです。もともと移動する子供達のために創設された教育プログラムだという背景もあり、国という括りにとらわれることのない国際的な視野を持つことを目指した教育プログラムとなっています。
IB教育では、地球市民・グローバル人材を育てるため、生徒に向けてIB Learner Profileという10の理想の学習者像を設定しています。
IB教育 | 10の学習者像
Inquirers – 探求する人
Knowledgeable – 知識ある人
Thinkers – 思考する人
Communicators – コミュニケーションができる人
Principled – 信念ある人
Open-minded – 心を開く人
Caring – 思いやりのある人
Risk-Takers – 挑戦する人
Balanced – バランスのとれた人
Reflective – 振り返りができる人
IB教育 | 3つの年齢別プログラム
IB教育では、年齢別に分けられた3つの教育プログラムが用意されています。
IB プライマリーイヤーズプログラム(IB PYP) |
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3歳〜12歳が対象。小学校に相当するプログラム。 |
IB ミドルイヤーズプログラム(IB MYP) |
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11歳〜16歳が対象。中学校に相当するプログラム。 |
IB ディプロマプログラム(IB DP) |
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16歳〜19歳が対象。高校に相当する2年間のプログラム。 |
国際バカロレアのカリキュラムにはこの3つのプログラムがありますが、「国際バカロレア資格」が取れるのは、IB ディプロマプログラム(IB DP)のみとなっています。すなわち「国際バカロレア資格」とは「高校卒業資格」を示します。そのためIB ディプロマプログラム(IB DP)のみを履修して「国際バカロレア資格」取得を目指す学生も多いです。