国内のインターナショナルスクールのカリキュラムは?海外とどう違う?
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国内のインターナショナルスクールのカリキュラムは?海外とどう違う?

この記事では、国内のインターナショナルスクール(英語開講)について紹介しています。国内インターナショナルスクールのカリキュラムや授業内容、費用、海外のインターナショナルスクールやボーディングスクールとの違いについても知ることができます。

インターナショナル スクールとは

インターナショナルスクールは、そもそも日本へ転勤になった外国人や外交官の子供のために作られた学校です。そのため、授業は全て外国の教育課程に沿って外国語で開講されています。

インターナショナルスクールとひとことで言っても、日本にはイギリス系、アメリカ系、中国系、フランス系、インド系など様々なスクールがあり、その教育課程や使用言語は学校によって異なります。(この記事では、英語で授業が開講されているインターナショナルスクールについて説明しています。)

近年は、日本にいながらにして留学をしているかのような国際感覚と英語力を身につけることができると、特に注目が集まっており、外国籍の子供たちに限らず日本国籍の子供たちも通うことが多くなっています。

インターナショナルスクールの特徴

国内の英語開講インターナショナルスクールの特徴は以下です。

  • インターナショナルスクールの特徴

  • 外国の教育課程(カリキュラム)を利用している

  • 外国籍・帰国子女の生徒が多い

  • 外国語で授業が行われる

  • 9月始まりの学期

  • 学費が高い

  • ボーディングスクール(全寮制)もある

外国の教育課程(カリキュラム)を利用している

日本の義務教育課程に沿って授業を行う一般の学校と違い、インターナショナルスクールは各校がそれぞれの学校理念とカリキュラム(教育課程)を持っています。それが魅力の一つではあるのですが、配慮すべき点としては、インターナショナルスクールを卒業しただけでは日本の義務教育における「高卒認定」を受けられないということです。

そこで注目されているのが世界的に認められたカリキュラムを採択しているインターナショナルスクールです。それらカリキュラムをしっかりと修了することによって、世界的な高校卒業資格ないし大学入学資格を得ることができます

そのため、インターナショナルスクールについて検討する際は、どんな教育課程(カリキュラム)を採択しているスクールなのかが重要になってきます。

この記事の後半では、代表的なカリキュラムについて説明しています。

どんな学生が学んでいる?

帰国子女や外国籍の子供たちが多く通っており、また、幼い頃からずっとインターナショナルスクールに通っている日本国籍の生徒も多いです。一般の日本の学校からインターナショナルスクールへ編入・入学する生徒も一定数います。

授業は全て英語

一般的に授業は全て英語になっています。「英語を学ぶ」のではなく「英語で学ぶ」という経験を持つことで、日本国内の国際系・外国語系学部への進学はもちろん、海外大学への進学も視野に入れて学んでいくことができます。

始業・入学・転入時期

インターナショナルスクールは、外国の教育課程に沿った学期スケジュールになっているため、一般的に9月始まりです。また、多くのインターナショナルスクールでは一年中生徒を募集しています。

ただし、入学時の学年や、入学以前に学んできたカリキュラム・語学力によって、入学できる学年やタイミングなどが変わってきます。例えば、小学生や中学生の時期には2〜3年間でスクールを変えていく方も多く、インターナショナルスクール間であれば比較的気軽に転校や入学が出来ます。また、一般の日本の学校から編入することも、この時期なら比較的容易です。

しかし、中学生後期〜高校生になると、途中でカリキュラムを変えるのは難しく、特にそれまでに日本の単位を取っていたり、アメリカンスクールの単位を取得していた場合などは「ケンブリッジ国際プログラム」や「国際バカロレアプログラム」への入学・編入ために単位が足りず、留年をしなければならなかったり、それまでの学年とはズレたタイミングで入学しなければならない場合があります。

(例)日本の一般の高校から国際バカロレアプログラムへ編入する場合、高校1年生で入学試験を受け、高校2年から編入などの形をとることになります。

また、多くのインターナショナルスクールが1歳から入学を受け付けており、中には0歳からの入学も許可しているところもあります。日本国籍の子供がインターナショナルスクールへ通う場合、その英語環境に慣れるため、できるだけ早い年齢からの方がいいと一般的には言われています。

学費が高い

インターナショナルスクールは文部科学省管轄の一般的な日本の学校と比べ、学費が高くなっています。理由は主に2つあります。

まず、公立校ではないから学費が自己負担になるからです。その次に、一般の私立校と比べても学費が高いのは、外国の教育課程に沿った学校なので日本国からの補助金が受けられないからです。

学費についてはこの記事の後半で細かく費用を比較しています。

ボーディングスクール(全寮制)

国内インターナショナルスクールの中には、全寮制のボーディングスクールもあります。キャンパス内に寮があることが多く、生徒たちは勉強だけでなく生活面でも共に助け合い成長していきます。

一般的に、ボーディングスクールは有名なスクールであることが多く、「ケンブリッジ国際プログラム」や「国際バカロレアプログラム」を採択していたり、イギリス系の進学校であったりします。

代表的なカリキュラム

各校がそれぞれの学校理念と教育課程(カリキュラム)を持っているインターナショナルスクール。その中でも世界的信用度が高く、世界のインターナショナルスクールが利用しているカリキュラムが、以下の「ケンブリッジ国際プログラム」「国際バカロレアプログラム」です。

特に、有名なインターナショナルスクールは、このどちらかのカリキュラムを採択していることがほとんどです。

  • ケンブリッジ国際プログラム

  • イギリス、ケンブリッジ大学の国際試験部門によって開発されたカリキュラム。主にイギリス系インターナショナルスクールが利用しています。イギリス式教育の修了資格であるIGCSEとA-Levelの取得を目指す内容となっています。

  • IGCSEは国際的に認められている「中等教育修了資格」で、イギリス本土の義務教育修了資格(GCSE)の国際版です。

  • A-Levelは「高校卒業資格及び大学入学資格」で、イギリスではもちろん世界でも認められている資格です。

イギリス式教育課程の内容、GCSE、A-Levelなどの資格についてより深く知りたい方はこちら

  • 国際バカロレアプログラム

  • スイス・、ジュネーブに拠点を置く国際バカロレア機構が提供・監督している、世界的に有名なカリキュラムです。「世界共通の教育プログラム」と言われています。地球市民としての自覚を持ち、豊かな知識・優れた見識のあるバランスのとれた人間を育成することを目的とし、国際バカロレア資格の取得を目指す内容となっています。

  • 国際バカロレア資格は、国際的に認められた「高校卒業資格及び大学入学資格」です。国を選ばず世界中の大学入学に利用することができます。(フランスのバカロレアとは別物です。フランスのバカロレアはフランス国内での高校卒業資格になります。)

国際バカロレアの教育課程(IBDP)の内容、その資格についてより深く知りたい方はこちら

インターナショナルスクールへ入学するタイミング(小学校・中学校・高校からなのか)によって上記カリキュラム内で取得を目指す資格が変わってきます。

アメリカ系インターナショナルスクール

上記2つのカリキュラムを利用するスクールとは別で、アメリカ系インターナショナルスクールもあります。そこで利用されるカリキュラムは、上記2つのようなガッチリと内容が指定された国際的知名度を持つ教育課程とは違い、一般的なアメリカ合衆国の義務教育に沿ったカリキュラムとなっています。

アメリカ式教育についてより深く知りたい方はこちら

一般的に、上記2つのカリキュラムと比べると易しい教育課程と言われており、より自由な、よりカジュアルな勉強スタイルをとることができます。また、アメリカ合衆国のどの州のカリキュラムを利用しているかによっても学習内容が変わってくるため、入学を検討する際には、卒業後の進学先を見据えてしっかりと取得可能な単位や授業時間数などを確認することが大切です。

インターナショナルスクールの入学試験

入学試験は、そのスクールがどのタイプのカリキュラムを採用しているかによって変わってきます。

高校入学のタイミングで受験をする場合、以下のような書類が必要であることが多いです。

  • 語学力スコア(TOEFLやIELTSなど)

  • 中学校の成績

  • エッセイ(志望動機など)

  • 生徒の面接

  • 保護者面談

  • 推薦状(中学校の先生に依頼)

  • 筆記試験

筆記試験の科目については、英語だけ、英語と数学の2科目、英語と数学と理科の3科目など、スクールによって様々です。また、中には筆記試験自体を求めず、中学校の成績と英語力証明書だけで受験できるスクールもあります。

インターナショナルスクールの費用 比較

インターナショナルスクールといえば学費が高いことが有名ですが、では実際どのように学費が高いのでしょうか。他の種類の学校の学費と比較してみてみましょう。

以下は中学校の年間学費の比較表です。

中学校|年間学費

公立中学校(一条校※参照) 約50万円

私立中学校(一条校)約140万円

インターナショナルスクール 約150〜300万円

以下は高校の年間学費の比較表です。

高校|年間学費

公立高校(一条校) 約50万円

私立高校(一条校)約100万円

インターナショナルスクール 約150〜300万円

上記の比較表を見ると、インターナショナルスクールは中学校・高校共に年間約200万円近くかかることがわかります。公立一条校と比べると約4倍、私立一条校と比べると約1.5〜2倍、学費がかかります。また、ボーディングスクールや有名インターナショナルスクールとなるともっと学費がかかることがわかります。

加えて、学費以外にも施設利用費用、教科書や制服等の費用などもかかり、インターナショナルスクールの場合は基本的にそれら全てが実費となるため、これ以上にお金がかかります。

※一条校とは、文部科学省が認めた学校を示し、一般的な日本の義務教育課程に沿った日本の学校を示します。その中には国際バカロレアプログラムを採択する一条校もあります。一般的に、国際バカロレア認定一条校の生徒は過半数が日本国籍の学生であり、また日本語開講の学校も存在するため、インターナショナルスクールとは別枠の学校区分となっています。

海外のインターナショナルスクール

ここまで日本国内のインターナショナルスクールについてみてきましたが、もちろん海外にもインターナショナルスクールはあります。

日本人で海外勤務になった方などが、子供のために学校を探す際に、現地海外のインターナショナルスクールを検討されます。日本国内のインターナショナルを検討する場合と同様、どのようなカリキュラムを採択している学校なのかが重要です。

また、海外のインターナショナルスクールはボーディングスクール(全寮制)であることも多いです。現地の公立スクールや私立スクール、日本人学校という選択肢と共に検討することができます。

国内と海外、どちらで教育を受けるべきか

国内のインターナショナルスクールが海外のような環境であることは分かってもらえたと思いますが、では、実際に海外留学をする場合と比べてどのような違いがあるのでしょうか。以下が主な違いです。

日本で生活ができる

安全で整った国、日本で生活をすることができます。学校で英語を使って学びつつ、学校外では日本語を使って生活をすることができます。特に生徒がまだ幼い場合、海外留学をするよりも、日本でインターナショナルスクールへ通う方が安全で、かつ日本語力と英語力のバランスをうまく保つことができるでしょう。

日本の話題に触れられる

インターナショナルスクールでは外国の教育課程に沿って学んでいくことになりますが、そうといっても日本で学んでいるため、海外留学する場合と比べ、授業や生活で日本の話題へ触れる機会が多くなります。日本国籍の生徒が通う場合、日本人としてのアイデンティティを磨きながらも英語で教育を受けることができる、良いバランスの取れた環境となります。

教育水準が高い

海外留学とひとことで言っても、現地学校の教育レベルはピンキリです。海外の有名校であれば問題はありませんが、日本と比べると学校による教育水準の差が激しく、しっかりとした事前リサーチが必要になります。また、インターナショナルスクールの「ケンブリッジ国際プログラム」修了資格IGCSEは、現地イギリスの義務教育修了資格GCSEよりも高度だと言われており、現地有名校ではわざわざIGCSEを採択する学校もあるほどです。

インターナショナルスクールに通うメリット

インターナショナルスクールには以下の大きなメリットがあります。

日本にいながら高い英語力を身につけることができる

授業では「英語を」学ぶのではなく「英語で」学び、日常生活においても、外国籍や帰国子女の生徒たちと英語を使って意思疎通することになります。そのため、アカデミックな英語から日常会話の英語まで、しっかりと高い英語運営能力を身につけることができます。また、留学をするわけではないので、日本国内で日本語を使って生活をすることにより、英語・日本語両方の言語力を保つことができます。

多国籍で多様なクラスメイトと学ぶことができる

外国籍の生徒や帰国子女の生徒たちと共に学んでいくことで、国際的な広い視野を持って思考する力がつきます。例えば、歴史や社会の授業などにおいて、日本の義務教育課程で日本国籍だけのクラスメイトと議論をする場合よりも様々な視点や立場を想像する機会が多くなるでしょう。

海外でも通用する学歴・資格を得ることができる

ケンブリッジ国際プログラムや国際バカロレアプログラムを修了した場合、それは日本国内のみならず海外でも通用する学歴・資格となります。将来の進路として、国内大学だけでなく海外大学も検討することができます。

クラスメイトも海外有名大学へ

ケンブリッジ国際プログラムや国際バカロレアプログラムを採用しているインターナショナルスクールで優秀な成績を収めた人は、日本国内の有名大学や海外の有名大学へ進学していきます。高校まで共に切磋琢磨した友人が、世界中へ進学していくことになるため、その人脈とそこから得られる情報は生涯に渡って良い影響を与えていくことになるでしょう。

まとめ

英語系インターナショナルスクールについて、その特徴・代表的なカリキュラム・学費・海外留学との違いなどについて紹介していきました。

  • 英語系インターナショナルスクールまとめ

  • 海外の教育課程(カリキュラム)を利用している

  • 代表的なカリキュラムは「ケンブリッジ国際プログラム」と「国際バカロレアプログラム」

  • 外国籍・帰国子女の生徒が多い

  • 授業は英語

  • 9月始まり

  • 一年中生徒を募集

  • ボーディングスクール(全寮制)もある

  • 年間約200万円近くの学費がかかる

国内インターナショナルスクールへ通う最大のメリットは、日本国内で英語で学ぶことができるという点です。また、「ケンブリッジ国際プログラム」や「国際バカロレアプログラム」で学ぶ場合は国際的な学歴と資格を得ることができます

インターナショナルスクールへ通いたい方はご相談を

どんな教育課程のスクールへいきたいのか、どんな将来の進路を考えているのか、どんなスクールが自分にとって(お子さんにとって)ベストなのか、一緒に考えていきましょう。

また、日本国内のインターナショナルスクールに限らず、国外のボーディングスクールにご興味がある場合も、「新しい時代の留学」へご相談ください。

「新しい時代の留学」はイギリスボーディングスクールへ、沢山の日本人学生たちを送り届けてきました。一人一人にとってベストな留学を見つけるお手伝いをしています。

この記事を書いた人

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新しい時代の留学
編集部

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