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lake

の語源

ラテン語lacus (湖/くぼみ)由来の語。 lagoon(潟湖)は新潟(原義:新しく形成された潟湖)や象潟(きさかた)、八郎潟などの地名に残る「潟(かた)」のことでlakeと同根。 ネッシー(Nessie=Loch Ness Monster)で知られるスコットランドのネス湖(Loch Ness)のlochも同様。 つまりlake, lagoon, lochはlacusを親に持つ三姉妹というわけ。 lagoonはreef(砂州やサンゴ礁)によって外海と隔てられていますがその多くは塩湖(salt lake)。

river

の語源

riverの原義は岸辺(bank)。 仏伊にまたがる地中海「沿岸」の保養地として有名なRiviera (リビエラ 原義:海岸)はriverと同根のイタリア語。 通常riverは船が航行できる中級以上の河川について用いられ、小川 / 細流の意味ではstream, creek, brook, rivuletなどが選ばれます。 日本人の好んで用いるライバル(rival)もriverの関連語で原義は「同じ川の水を求め争う者同士」— どこまでも「対立する者同士」ですから使い方にはご用心。

forest

森林の語源

ラテン語foris (戸外の out of doors)が起源。 住居と森が近接していた古代の生活を想像させる言葉。 foreign(外国の、異質の)はforis 由来の同根語。 主な派生語はforester(森林監督官、森林労働者)とforestry(林業、林学 *-ry 〜業)。 豪州(Australia)ではオオカンガルー(great grey kangaroo)のことをforester kangarooあるいは単にforesterと呼んでいます。 用例を3つ: a forest belt 森林地帯 a forest fire 森林火災 the Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries 農林水産省

mountain

の語源

ラテン語mons (山)を起源とする語で、mountは「登る」「搭載する」などの意味。 主な派生語はmountainous(山の多い)とmountaineer(登山家:スポーツとして登山する)。 mountaintop(山頂)、mountain ridge(山の尾根)、mountain range(山並み)、mountain lodge(山小屋)は登山家(mountain climberとも)必須の言葉。 the top of a mountain(山頂)、the side of a mountain(山腹)、the foot of a mountain(山のふもと)のようにofを使って表現すると落ちついた感じになります。

hill

の語源

原義は「盛り上がったもの」で古英語(OE)では川の中の小島(islet in a river)を指して使われていました。 今は川から上がって「小さな山small mountain」に成長しています。 hillとmountainの境目はあいまいですが、300メートルくらいまでのものならhillと呼ばれるようです。 Beverly Hills(ビバリーヒルズ)やChurchill(チャーチル *丘の教会)など地名人名にも進出。 日本では「〜ヒルズ」が不動産業界を席巻しています。

bay

の語源

湾を意味する主な語はbay(原義:港?) 、cove(原義:小部屋 chamber)、gulf(原義:胸 bosom)の3つ。 大きさに明確な基準があるわけではありませんが、bayを平均的な湾とすればcove(入江)が小湾でgulfが大湾のイメージ。 世界的に有名なgulfとしてはthe Gulfと略称されるペルシャ湾(Persian Gulf)やメキシコ湾(the Gulf of Mexico)が挙げられます。 the Gulf Streamとすれば世界最大の海流として知られるメキシコ湾流のこと。

cape

の語源

ラテン語caput (頭)を起源とする語。 cape(頭巾/ケープ)を脱いでheadland(岬 原義:土地の先端部)と表現してもOK。 cap(帽子)、captain(頭目)、chef(料理長)、chief(主な)、capital(首都/資本/大文字)、cattle(牛/家畜)、chapel(礼拝堂)、cabbage(キャベツ)、chapter(章/区切り)と、capeの仲間は変装してあちこちに。 世界に数ある岬の中であなたの「頭」をよぎる名は? 私の場合はthe Cape of Good Hope(喜望峰)。

land

陸地の語源

動詞land(上陸する)に現れているように「海(sea)に対する陸地」を原義とする語。 空(sky)に対する地面を言う場合はgroundで。 「陸地」に始まった意味は「地面 earth’s surface」「国土 country」「領域 realm」「農地 cultivated land」「田舎 country」と大きく広がりました。 landmark(陸標)、landslide(地すべり)、mainland(本土)、inland(奥地)、wonderland(おとぎの国)、 Ireland(アイルランド)、Thailand(タイ)とlandの活躍の場は広々。 lawn(芝地)は同根語

cataract

瀑布の語源

ギリシア語で「激しい落下 down-rushing」を意味する語。 そこから瀑布、すなわち大きな滝(large waterfall)を指して使われるようになりました。 cataractにはもう1つ、「白内障」の意味もあります。 もっとも、瀑布と白内障の間に必然的な関係はありません。 白内障による目の白濁と激流が落下し白く泡立つことを結びつけた意味転用のようで、両者のつながりはどうやら比喩の域に留まるようです。

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山田雄一郎|英語大百科監修者
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広島大学教育学部大学院修士課程修了。もと広島修道大学教授。主な著作:「言語政策としての英語教育」(渓水社)、「英語教育はなぜ間違うのか」(筑摩書房)、「日本の英語教育」(岩波書店)、「外来語の社会学」(春風社)、「英語力とは何か」(大修館書店)、「小学生からの英語絵辞典」(研究社)、「英単語QUEST 2000」(学研プラス)

佐伯一行|英語大百科監修者
ナビ2号佐伯 一行

英語能力テスト開発研究所(IQELT)代表。京都外国語大学専攻科修了。中学校英語教師、学習塾経営、日本英語検定協会顧問、大学非常勤講師、東京書籍顧問、IELTS公式テストセンター顧問を歴任。英語に関する各種研究会の企画運営を通して英語教育界に広く知己を得る。米国、イギリス、フィンランド、シンガポール、中国、韓国などでの学会や研究会への参加を重ねる。