スペイン留学はつらいって本当?現実と対処法
インターネットで「スペイン留学」と調べると、関連ワードとして必ず上位に挙がってくる「つらい」という文字。スペイン留学がつらいというのは本当でしょうか?現実とその対処法についてまとめます。
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スペイン留学は「つらい」?
夢に見たスペイン留学。勇気を出して一歩踏み出したものの、環境の変化や理想と現実のギャップでつらいと感じる人が多いようです。
「つらい」と感じる共通点
スペイン留学をつらいと感じる人には、以下のような共通点が挙げられます。
「つらい」と感じる共通点
スペイン語の能力不足
生活リズムの違い
ホームステイ、寮の環境
まずは何より言葉の問題です。
「とりあえず勢いで」「勉強は現地に行ってから」「留学に行けば話せるようになる」
このような考えでスペインに行くと、必ずつらい思いをします。
日本人は義務教育では最低限の英語を教わりますが、スペイン語に関してはゼロですよね。
英語であれば、ほぼ誰でも「ありがとう」「これを下さい」など簡単な単語とジェスチャーで思いを伝えることができますが、スペイン語になると簡単な言葉すら出てこないでしょう。
また、後述しますが、スペイン人は英語があまり得意ではありません。英語圏とは違い、最低限のやり取りすら難しい状況では、スペインでの生活は非常につらく感じてしまいます。
また、生活リズムの違いも注意すべきポイントです。
スペインでは、夜ご飯が午後11時なんてこともザラ。ラテンの陽気なノリやのんびりとした生活スタイルは、われわれ真面目な日本人とは大きく異なるため、適応に苦労する人も少なくありません。
滞在先のホームステイや寮でも、基本的にはこういった生活リズムに合わせる必要があります。
留学前に知っておくべきこと
それでは、留学前にどういったことを頭に入れておくべきでしょうか。
ポイント
スペイン人は意外と英語ができない
2~3時間後ろ倒しの生活リズム
スペイン人の英語力
言語教育機関のEducation Firstが発表した「英語能力指数2023」で、英語以外が母国語の国で、スペインの英語能力ランキングは世界35位。5段階のうち真ん中「標準的」の位置づけです。
ドイツやオランダ、ポルトガルなど欧州主要国のほとんどが5段階中の一番上か2番目にランク付けされる中、残念な数字となっています。
ちなみに日本は世界87位で、下から2番目の「低い」とされています。
EF EPI | EF English Proficiency Index | EF Global Site (English)
筆者もたびたびスペインを訪問していますが、バルセロナやマドリードなど主要都市の観光地や人気レストラン以外では、あまり英語が通じる印象はありません。
「英語すら通じない」。その上、「スペイン語が全く分からない」という状況でスペインに行き、理想の留学生活を送れるはずがありません。
実際にスペイン語が話せないスタッフが、現地に行ってみて英語がどこまで通じるかなどこちらでまとめているので、参考にしてください。
スペインでの生活リズム
もう1点は、やはり生活リズムです。
特に日照時間が長い夏季では、日本と比べて生活が2~3時間後ろ倒しになります。こればかりは「合う・合わない」もありそうですが、やはり知識として予習し、現地での生活に備える準備は必要です。
これらの事実をしっかりと頭に入れた上で、留学に挑みましょう。
留学の現実
ここまで書きましたが、スペインに限らず、留学でつらい思いをするのは当たり前です。最初から全てが上手くいく訳ありませんからね。
その現実を受け入れた上で、ではどうすれば、なるべくつらい思いをせず、充実したスペイン留学を送ることができるでしょうか。
これからは、その対処法についてまとめます。
最大の対処法は「準備」
ズバリ、最大の対処法は「準備」です。日本にいるうちから、どれだけスペイン語を勉強し、現地の生活をイメージしながら留学の用意ができるかにかかっています。
語学学校に通おう
日本でもスペイン語の単語や文法を勉強するのは当然として、現地でもしっかりと学習を続けましょう。
語学学校に通うことには、以下のようなメリットがあります。
語学学校に通うメリット
効率よくスペイン語力アップ
生活リズムの構築
アフタースクールも充実
まずは、言うまでもなくスペイン語能力の向上です。自分1人で机に向かうのと、クラスメイトと一緒にプロの授業を受けるのとでは、効率的にもモチベーション的にも大きな違いがあります。
また、学校に通うことで、しっかりと生活リズムを掴むことができます。留学当初は特に、日本との時差もあり現地の生活に慣れるのが難しいです。「毎朝同じ時間に起きて学校に行く」というサイクルを作るのはとても大切です。
なお、スペインの語学学校はアクティビティーも充実しているところが多く、美術館やバル巡り、ダンススクールなど、さまざまなプログラムが用意されています。
授業以外でもスペイン語環境に身を置くことができる上、友達を作る大チャンスにもなります。
以上の理由から、語学学校に入学することを強くオススメします。
中・長期スパンで考えよう
準備をする中で重要なのが、「中・長期スパン」で留学を考えるということです。
ポイント
3カ月の壁
半年以上で見える景色
語学自体が目的ではなくても、スペインで生活をする上でスペイン語の上達は欠かせない要素です。
スペイン語に限らず、語学留学の経験者は「3カ月の壁」というワードをよく使います。これは、まず語学能力の成長を感じられるまでに必要な期間が3カ月ということで す。
2週間~1カ月ほどの短期留学という選択肢もありますが、どうせならこの3カ月の壁を越えた自分に出会ってほしいです。反対に、3カ月以内の留学にしてしまうと、つらい思い出が強い留学になってしまう可能性もあります。
6~9カ月の留学になると、「日本での就職活動で武器にすることができる」「現地で仕事を見つけられる」など、新しい可能性が生まれ、見える景色が変わります。
このように、充実した留学生活を過ごすために中・長期的な目線で準備をしましょう。
期間別のプランや費用などは以下の記事を参考にしてください。
留学は準備段階からスタート
これまでにまとめた通り、留学は準備段階からすでにスタートしています。
せっかくのスペイン留学を「つらい」経験 で終わらせず、実りのある期間にするため、あなたなりに今できることに取り組んでみてください。
一歩踏み出した先に、大きな未来が広がっていますよ。
エージェントに相談しよう
準備を進める上で、エージェントへの相談は欠かせません。
つらいと感じた時に頼りになり、ホームステイや寮の環境がどうしても合わないときは受け入れ先の変更なども相談が可能です。
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