英語の履歴書・レジュメの書き方|海外で働くためのステップ①
ワーキングホリデーのためや海外就職のため、海外大学院の出願のためなど、英文での履歴書はさまざまな場面で必要になってきます。今回はそんな海外の履歴書(通称CV:CURRICULUM VITAE)の内容と書き方についてご紹介します。実際に使える海外履歴書のテンプレートもご紹介しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
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CV|英語の履歴書・レジュメとは
「履歴書」というと日本の履歴書の型でよくあるような、写真を貼って各項目に答えていくスタイルのものを想像されるかもしれませんが、海外の履歴書(通称CV:CURRICULUM VITAE)はより自由度が高いものになっており、日本のよう に決まった型はありません。一般的に写真は不要で、書く順番や項目は人によって異なり、各個人が自分の強みや強調したい項目を中心に書くことができます。
とはいっても、完全に型がないわけではありません。ここでは一般的に含まれることが多い項目、そして書くときのポイントをお伝えします。
英文履歴書の内容
一般的に含まれることが多い項目は以下です。「基本情報」「経歴」「希望職種(ワーホリや就職目的の方)」は必ず書きましょう。それに加えて、自身の強調したいスキルや過去の受賞歴なども書くことができます。
順番は「基本情報」から始めるのが一般的です。その後「経歴」を書くのか、それとも「自分の強みや個性」を先に書くのかは、文章のバランスや自身の優先することに合わせて自由に決めることができます。
この他の項目で含めたいことがあれば、それを加えることももちろん可能です。ポイントは、自身の応募する職種・業界・研究内容(大学院であれば)にとってプラスになる経験やスキルを優先して書いていくということです。
基本情報
・名前
・住所
・電話番号
・生年月日 Date of Birth
・国籍 Nationality
希望職種
希望する仕事やポジション OBJECTIVE
経歴
・学歴 EDUCATION AND QUALIFICATIONS
・職歴 EXPERIENCE
自分の強みや個性
・受賞歴(学内でも社内でも公共でもなんでも可能)AWARD & HONORS
・自分の持つスキル KEY SKILLS
・インターンシップ歴 INTERNSHIP
・出版物 など
英文履歴書のテンプレート
実際に皆さんに参考にしてもらえるよう一つのテンプレートをご紹介します。あくまでテンプレートですので、ご自身の経歴や目的、応募する業界に求められるスキルなどに合わせて使う項目や内容を調整していってもらえればと思います。
英文履歴書の書き方
履歴書全体に関わること、またそれぞれの項目の具体的な書き方とポイントをご紹介します。
綺麗に見せるためのポイント
文字のフォントやサイズ
文字の「フォント」と「サイズ」は履歴書全体の印象に関わることですので極めて重要です。内容がどれほど良くても、フォントやサイズがバラバラだと印象が悪くなってしまいます。特殊な業界(デザインなど)でCVにもデザイン的な工夫が求められる場合などを除いて、できる限り以下のポイントは守りましょう。
・できる限り一貫した同じフォントを使う
おすすめはTimes New Roman(アカデミアの世界でもよく論文などで使われることが多いフォント)
・「名前」や「項目の題名」など強調したい部分は大きなサイズにする
同列のレベルのもの(例えば「学歴」や「職歴」の題名)は同じフォントサイズで統一する。
・箇条書きにする際は文頭を揃える
文頭を揃えることでより読みやすくなります。
区切りをつける
各項ごとに線で区切りをつけるなどすると、受け取る側も読みやすいでしょう。「読みやすさ」を念頭において 配置、区切り、スペースなどを考えましょう。
英単語の時制を統一する
全て現在形、または全て過去形にする。大事なのは統一すること。特に動詞を使う際には気をつけましょう。例えば、職歴の下に書く具体的な仕事内容の箇条書きの所で、「・Gained experience in general business」と過去形で記入したとすると、同じ職種のその箇条書きの中では統一して過去形だけで書いていってください。
基本情報
それでは履歴書のそれぞれの項目に沿って、具体的にどのように書いていくのか見ていきましょう。「基本情報」はどんな履歴書でも初めに求められる内容になります。
名前
フルネームで「名前 苗字」
(例)Taro Yamada
住所
日本の書き方とは逆の順番で書きます。
(例)3-5, Machinonamae-cho, Shinonamae-shi, Kyoto, 000-0000, JAPAN
(番地、町村、市区、都道府県、郵便番号、日本)
電話番号
日本の電話番号の場合、国番号の+81を追加して、その後電話番号の初めの0を(0)として続けましょう。
(例)090-1234-5678の人の場合 Mobile: +81(0)90-1234-5678
生年月日
日本の順番と逆で、日、月、年の順番で書きます。
(例)1991年1月1日生まれの人の場合 Date of Birth: 1st January 1991
国籍
(例)日本人の場合 Nationality: Japanese
希望職種 OBJECTIVE
これは主にワーホリや海外就職で仕事のために履歴書を使う人たちが使う項目になります。OBJECTIVE(目的)の項目では、希望する仕事やポジションにあわせて、「なぜこの企業・職種に応募したのか」や「応募企業にどのように貢献できるのか」について、1~2 行程度で簡単に説明します。
誰の文章なのか明確なため、I(私は)から始まる文よりも動詞や名詞などから始める文章の方が洗練されたものになります。
(例)人事課で5年以上働いた経験がある人が同じ業種に転職するする場合
'Friendly, focused and driven HR coordinator with over five years of experience seeks position as an HR manager with a company that values and focuses on diversity and inclusion within the workforce.'
(例)ビジネスを専攻した卒業生が財務課に就職したい場合
'Highly driven recent business school graduate seeking a full-time position in finance where I can utilise my knowledge of market analytics to help your organisation improve profitability.'
(例)10年以上学校の先生をしていた人が他校で校長になるのを希望している場合
'As an educator with over 10 years experience at a school, I am seeking an opportunity to be the head teacher in my local town. I am excited to use all the leadership skills and educational knowledge I have gained to continue improving the town's education.'
経歴
学歴 EDUCATION AND QUALIFICATIONS
学歴は基本的に高校からで大丈夫です。公式の英語での学校名・専攻名を書きましょう。交換留学などで途中に別の学校へ滞在したことがある方はそのことを書くのも良いでしょう。最新の学歴から順に書いていきます。
(例)
・入学年月ー卒業年月 大学名 専攻科目(学士だとBA in ~となります)
Apr 2010 - Mar 2014 000 University: BA in ~
・入学年月ー卒業年月 高校名(特殊な専攻科目でなければ無しでいい)
Apr 2007 - Mar 2010 000 High School
職 歴 EXPERIENCE
職歴も最新のものから古いものへと順に書いていきます。会社名の下に自身の役職や所属課などを書き、その下に箇条書きで実際の仕事内容や仕事で得たスキルを書いていきます。役職で複数を兼務している場合は&かand、もしくはコンマでつなげて書きます。
(例)
開始年月ー現在 公式の会社名 勤務地
事務兼秘書
・実際の仕事内容または仕事で得たスキルの箇条書き
・実際の仕事内容または仕事で得たスキルの箇条書き
Mar 2020 - Present 0000 Campany Tokyo, Japan
office assistant&secretary
・Update the upcoming events on the company’s web site
・Having flexibility in the workplace
自分の強みや個性
ここからはより個人的な優先度や個性・スキルを前面に出していくことができる項目になります。
受賞歴 AWARD & HONORS
大学での受賞歴ならAWARD & HONORS AT UNIVERSITY
社内の受賞歴ならAWARD & HONORS AT 000000CAMPANY
受賞名だけではいまいち賞の内容が伝わりにくい場合は、()の中でその説明をするのも良いでしょう。
(例)
大学で毎年の奨学金を取得し続けた(学部のGPA上位20%が得られるスカラシップ)
Keep winning university’s annual academic scholarship every year
(scholarship for students of highest 20% of GPA in faculty)
自分の持つスキル KEY SKILLS
ここでは特に自身の応募する職種・業界・研究内容(大学院であれば)にとってプラスになる経験やスキルを優先して書いていきましょう。また、学歴・職歴全体を通して得たスキルなどを書くのにも便利な項目です。
(例)
・Leadership and people skills
・Ability to adjust to new environment and people
・Knowledge of 〜〜〜
インターンシップ歴 INTERNSHIP
インターンシップ歴は職歴の項目に一緒に書くことも可能です。書き方も、職歴と全く同じになります。役職があれば会社名の下に書くこともできます。
Mar 2020 - Present 0000campany Tokyo, Japan
・Update the upcoming events on the company’s web site
・Having flexibility in the workplace
出版物 PUBLICATIONS
出版物の項目は、特に大学院出願などのアカデミアな業界に応募する場合の履歴書によく使われます。本の出版や論文の発表などを書くことができます。
この項目を書く際は次の情報を含めてください。
①タイトル・発行元・時期
②公開された場所(例: 国際的な学術誌、大学雑誌、新聞など)
③文書の種類 (例: 研究論文、研修用の参考資料など)
(例)『マーケティングのための戦略』講談堂、2005年10月
Strategy for marketing published by Koudando October 2005.
英文履歴書に使える単語
英語で履歴書を書く上で使えそうな単語をご紹介します。
職種・職業
事務|office assistant
広報|PR(Public Relaions)
経理、会計|Accountant
営業|Sales
人事|Human resources (HR)
ITエンジニア|IT engineer
デザイナー|designer
販売員|salesman、saleswoman
マーケティング|Marketing
役職 Job title
本部長(統括部長)|general manager
副本部長|deputy director
事業部長|division manager
室長|chief、director、head of a department
課長|manager
課長補 佐|assistant section manager
係長|chief clerk
主任|section chief
工場長|factory manager
支店長|general manager
所長|branch manager
秘書|secretary
一般社員|staff
公務員|civil servant、public officer
研修生|trainee
派遣社員、契約社員|temporary staff
インターン|intern
アルバイト|part-timer、part-time employee
アシスタント|assistant
スキル例
Computer Skills|コンピュータスキル
Communication Skills|コミュニケーションスキル
Leadership Skills|リーダーシップスキル
Organizational Skills|計画、準備のスキル
People Skills|良好な対人関係を築くためのスキル、コミュニケーションスキル
Customer Service Skills|顧客対応スキル
Collaboration Skills|共同制作スキル
Problem-Solving Skills|問題解決スキル
Interpersonal Skills|対人関係のスキル
Creative Thinking Skills|創造的な思考
Critical Thinking Skills|批評的思考
Management Skills|管理のスキル
Teamwork Skills|チームワークスキル
会社の様々な呼び方
株式会社〜〜|〜〜 Co., Ltd.
Co.,とLtd.の間には、半角スペースを入れるのが正しい表記です。Company Limitedの略で、カンパニー・リミティッドと読みます。
株式会社〜〜|〜〜Ltd.
Co., Ltd.をさらに略した形。イギリスでは、法人形態の会社は「Ltd.」を会社名に入れることが義務付けられている。アメリカでは小規模な会社に使われることが多い。
株式会社〜〜|〜〜Corp.
Corporationの略。さまざまな規模の会社が使っている
株式会社〜〜|〜〜Inc.
Incorporatedの略。主にアメリカやカナダの企業で使われています。
まずは英語で履歴書を書いてみよう
海外で働くために必須のCV。実は、語学学校に通えば先生・スタッフが作成のサポートをしてくれます。ぜひ渡航前に、一度ご自身で作成してみてください。
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