ロックダウン再び。激動の年末年始|こんな時代の留学
こんにちは、ガチャです。YMS(Youth Mobility Scheme≒ワーホリ)Visaで2020年9月15日からロンドンで生活しています。第9話のテーマは3度目のロックダウン(20〜21年の年末年始)。20年4月の第一時ロックダウンから約8ヶ月、日常を取り戻したかに見えた英ロンドン及び欧州各国でしたが、気温が下がった11月下旬頃から感染が再拡大しました。「もうこれ以上はやめてくれ」という願いとは裏腹に、英政府は12月中旬から規制を強化。年明けからはロックダウンを再導入しました。まさかの展開に振り回される激動の年末年始。その当時の筆者の感情を合わせて、振り返りました。
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感染再拡大、突然のロックダウン宣言
束の間の平穏
ロンドンに渡って約3ヶ月。語学学校や仕事に通い、生活のリズムもできてようやく海外生活に慣れてきた20年の11〜12月頃。英国をはじめ、欧州 でも感染者数や死者数こそ増加傾向にありましたが、欧米人が1年で最も大切にするクリスマスに向けて、街は活気を取り戻していたと記憶しています。ロンドン中心地はきらびやかなイルミネーションで彩られ、浮かれ気分。バスや電車以外ではノーマスクの人も多く、コロナはもう無くなったという雰囲気さえ感じさせる束の間の平穏は、感染急拡大によりすぐに破られてしまいます。
(ロンドン中心地のイルミネーション:筆者撮影)
ジョンソン英首相、苦渋の決断
英国のジョンソン首相は感染拡大を受け、ロンドンを含むイングランドの大部分の地域で12月19日から、コロナ規制を最も厳しい「ティア3」に設定。これでクリスマスパーティーや帰省が実質的に禁じられ、翌年(21年)1月5日からはイングランド全域で3度目のロックダウン(都市封鎖)を導入しました。このロックダウンは、3月8日から段階的に解除されるまで約2ヶ月にわたります。新規感染者数だけでなく、入院患者数も激増したため、仕方ない措置であるのは理解できるのですが。まさか、またロックダウンになるとは。というのが当時の心境でした。英国および欧州各国は、ある程度の犠牲を前提として脱コロナを目指す姿勢を見せていましたからね。
(年末年始はスーパーも休業や早仕舞い:筆者撮影)
再び完全封鎖されたロンドン
イベントは全キャンセル
当然、クリスマスや新年の行事は全てキャンセル。楽しみにしていた職場のパーティーも、語学学校でできた友達との年越しイベントも、中止になってしまいました。この時期はまだワクチン接種も始まっておらず、感染=生命の危機。とまではいかなくとも、医療機関は完全にパンク状態で、「もし自分が感染したら」と考えるとスーパーに買い物に行くだけでも、とても怖かった。そんな状況で出歩く気分にもなれず(そもそも家から出たらダメ)、ただただご飯を食べてSNSやNetflixを眺めていると1日が終わる。みたいな日々が続いた、海外生活初めての年末年始でした。
何もできない、先も見えない、もどかしい日々
年が明けて2021年になっても、感染者が激減するはずもなく。上記した通り1月5日からはロックダウン。学校にも仕事にも行けない、たった1人の海外生活。そもそもこれから生きていけるのか。という不安から、英語学習に対するモチベーションも下がり、もどかしい日々を過ごしました。
最善の決断は…
今自分にできること
そんな中、今の自分にとって最善の選択はなんだろうと考えた時、日本に一時帰国するという選択肢が浮かびました。ちょうど引っ越しの時期だったというタイミング的な要素や、往復航空券と実家での生活、英国で数ヶ月の ロックダウン期間を過ごすことを考えた時の金銭的要素、そして何より、気持ち的な部分で、当時の自分は日本に一時帰国した方が明らかに前に進めるだろうと考えたからです。英国のような感染拡大地域からの帰国に対する風当たりの強さも当然感じましたが、検査や隔離(2週間)を行うことを考えると、問題ないのかなと。そう決めてからはすぐに行動。航空券や隔離するホテルなどの予約をその日のうちに済ませ、1月8日にはヒースロー空港から日本に向かう飛行機に乗り込みました。
※この一時帰国に関するレポートは番外編として書いているのでこちらもぜひご覧ください。
今考えると…
この原稿執筆時点で、この一時帰国の決断から1年以上が経ちました。今考えても、あのとき一時帰国してよかったなぁという思いは変わらないんですが、ただのホームシックで日本に帰る理由が欲しかっただけ、とも言える。笑
という思いも正直 あります。ただ、その時自分が選んだ道に後悔はありません。結果的にこの一時帰国は、今の私にとって大きくプラスに働きました。
最後に
この一時帰国は2週間の隔離を含めて約2ヶ月にわたるのですが、そのお話はまた次回。前回掲載から長い時間が空いてしまい申し訳ありません。実は現在(22年5月時点)、英国でWorking visaを取得するために動いているところです。そのテーマまでなるべく早くキャッチアップできるよう、ここから更新頻度を上げていきますのでお楽しみに。
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