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PPSナンバー申請方法と取得後のRevenue登録|アイルランドワーホリ

アイルランドで働くためには、PPSナンバーを取得しなければいけません。また、取得するだけでなく、税務当局でPPSナンバーの登録をしなければ、高額な税金が取られます。今回の記事では、PPSナンバーに必要な申請書類や取得方法だけでなく、取得後のRevenue Commissioner(税務当局)でPPSナンバー登録まで解説しています。

  1. 目次

  2. PPSナンバーとは

  3. PPSナンバー申請・取得のための必要書類一覧

  4. PPSナンバー申請方法

  5. - Step1:MyGovでアカウント作成

  6. - Step2:オンラインで登録

  7. - Step3:郵送で受取

  8. PPSナンバー取得後は税務当局でRevenue登録

  9. まとめ

PPSナンバーとは

PPSナンバーとは、Personal Public Service Number (PPSN)のことで、日本でいうマイナンバーのようなものです。国が社会保障や税の情報を管理しやすくするためのもので、アイルランドで仕事をするのに必ず発行してもらわなければなりません。

このPPSナンバーを取得し、Revenue Commissioner(税務当局)に自分の番号が登録されることで、収入に合った税金を正しく納めることができます。

これができていないと、お給料から必要以上の税金をとられてしまいます。申請に必要な書類が手に入り次第、すぐに手続きを進めましょう。

PPSナンバー申請・取得のための必要書類一覧

  1. PPSナンバー申請・取得のための必要書類一覧

  2. ①身分証明書(パスポート、IRPカード)

  3. ②住所が証明できるもの

  4. ③PPSナンバーが必要な理由

 

PPSナンバーは働くために必要になるので、就職先から書類(ジョブレター)を発行してもらいましょう。下記の項目を忘れずに記載してもらってください。

  • 仕事の開始日

  • 雇用主のサイン

  • 雇用主の連絡先(住所・電話番号など)

①の身分証明書は、公式サイトでパスポートのみと記載されていますが、IRPカードも持って行きましょう。

IRPカードの取得方法はこちらで解説しています。

②と③についてはジョブレターに記載されているので、それ以外の書類は必要ありません。ジョブレター以外で住所を証明する場合は、光熱費等の領収書、公式の手紙や文章となります。

公式の手紙で比較的簡単に取得できるものとしては、上記のIRP登録と呼ばれる外国人登録をした際に、登録した住所に送られてくる郵便物です。

アイルランドの銀行口座を作る際にも住所証明の書類は必要になります。PPSナンバー、もしくはIRP登録で使用した書類は処分せずに保管しておくことをおすすめします。

これらの書類が準備できたら、オンラインでPPSナンバー申請の手続きをしましょう。

PPSナンバー申請方法

Step1:MyGovでアカウント作成

PPSナンバー取得には専用サイトMy Welfareへのアクセスが必要となります。その際MyGovIDアカウントでのログインが必須となりますので、登録がまだの方はまずMyGovIDアカウントの作成を行います。

MyGovID - Home

Create an Account Nowをクリックするとこの画面になります。ここに氏名、メールアドレス、パスワードを入力してください。

これでアカウント作成は完了です。入力したメールアドレス宛にコードが送られてくるので、それを使用してログインします。

Step2:オンラインで登録

次にMy Welfareのサイトにアクセスし、PPSナンバーのオンライン申請をします。

サイトにアクセスするとこの画面が出てくるのでAccessing Public Serviceを選択します。

Personal Public Service(PPS) Numberを選択し、次に進みます。

画面上部にあるRequest nowを選択します。事前にMyGovIDへのログインが必要となりますので、ログインされていない方はここでしましょう。

ここではオンライン申請の手順が説明されています。

PPSナンバーが必要な理由や個人情報の入力、書類のアップロードが必要という内容です。Begin applicationをクリックして登録画面へと進みます。

PPSナンバーが必要な理由を選択します。ここでは一番上のStarting employment(就業のため)を選びます。

登録者情報(氏名、電話番号、住所など)を全て入力します。

Step3:申請書類をアップロード

最後に住所が証明できるもの、身分証明書、在職証明書、以上3つに関する書類をアップロードします。

住所証明と在職証明書に関しては職場からもらえるジョブレターで対応可能です。身分証明書はパスポート、またはIRPカードですね。これら全ての書類を携帯で撮影し、PDF形式にして該当箇所に添付してください。

最終確認をして送信を行えば、PPSナンバー取得の登録作業は完了です。

Step4:郵送で受取

登録情報や添付書類に不備がなければ、約2週間で登録した住所宛にPPSナンバーの書類が郵送されます。

PPSナンバー取得後は税務署でRevenue登録

次にRevenue Commissioner(税務当局)に自分のPPSナンバーを登録します。アイルランドで働き始めてすぐは、給与明細に正しい税金額が反映されません。

1, 雇用主に自分のPPSナンバーを伝える
2, Revenueに自分の情報を登録する

これらが完了して初めて、正確な税金額を納められるようになります。それまでは、Emergency taxという仮の税金を納めます。最大40%くらい課税されてしまうのでお給料がなかなか入ってきません。

そのためPPSナンバーを取得したらすぐにRevenueの登録をしましょう。もちろんEmergency taxで払いすぎた税金は後で戻ってきます。

Welcome to revenue.ie

myAccount | Revenue

Revenueのサイトにアクセスし、MyGovIDでログインする、もしくはStart Registrationでアカウント登録をします。

MyGovIDの場合

employer’s tax registration numberを入力します。働き始めたお店(会社)にtax registration numberが必要だといえば、教えてもらえます。あとは画面に従って入力していけば登録完了です。

すでにPPSナンバーをお店に伝えていれば、このtax registration numberを入力するだけで、税金をRevenue側が計算してくれます。

 

Start Registrationの場合

PPSナンバーを入力します。

初期パスワードの入手方法を選択します。Revenueに登録する場合はBy textかBy emailで大丈夫です。Revenueからの手紙を住所証明として使いたい場合は、By postを選択してください。 By postを選択した場合、1週間ほどで入力した住所宛に手紙が届きます。入手方法を選択した後は名前や住所、電話番号といった個人情報を入力して完了です。

以上がRevenue登録の際の手順になります。

まとめ

上記のことが済めば、あとは自動的に自分の収入に応じた税金が引かれていきます。またRevenue側の反映が終わった後(Emergency Taxが返ってきた後)に自分の控除額がどのようになっているか、Revenueのサイト上で確認することができます。その際はMyAccountにログインしてMy Documentsというページに進んでください。

そこにAmended tax credit certificateというファイルが入っているはずです。そちらから現時点でRevenueが計算した個人の税金控除額が閲覧可能です。

事務作業が何かと大変なアイルランドですが、はじめに何をすべきか整理して必要書類をきちんと揃えればあとは難しくありません。現地に着いてから焦ることのないよう、渡航前から情報収集をして、やることリストを作っておきましょう。

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