Pre-Master(プレマスター)とは?最短でイギリス大学院に行く方法
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Pre-Master(プレマスター)とは?最短でイギリス大学院に行く方法

英語力や専門知識がないなかで、イギリス大学院へ進学できるプログラムPre-Master(プレマスター)。直接入学との比較や、どういう方に合ったコースなのかを詳しくまとめました。海外の大学院留学やキャリアチェンジを検討する方に価値ある情報です。

Pre-Master(プレマスター)とは?

Pre-Masterとは、イギリスの大学院レベルの学位を取得するために必要なスキルや知識を持たない学生に向けた進学準備プログラムです。

このプログラムにより、英語力向上だけでなく、関連する学位の基本的な内容も学び、大学院で新しい分野に挑戦したい方でもスムーズにスタートできるようになります。

イギリス大学院への進学方法について

イギリス大学院への進学方法について|Pre-Master

イギリス大学院への進学方法は、直接入学 or Pre-Master(プレマスター)の主に2つあります。直接入学は、読んで字のごとく大学へ直接出願し、日本の大学に入学する際と同じように合格が認められれば入学ができます。直接入学には高い英語力(IELTSスコア)やGPA(大学の成績)が必須となります。

一方、Pre-Master (プレマスター)は3ヶ月から最長で約1年間の準備期間を経て英語力、専門課程の基礎的な知識を身につけ大学院に入学する方法です。英語力に自信がなかったり、取得した学位と違う分野を学びたい方、など直接入学が少し難しい方でも大学院進学を実現することができる大学院出願準備プログラムです。

それぞれの入学条件

一般的には、イギリス大学院への直接入学は、Pre-Master(プレマスター)入学よりもハードルが高いです。

直接入学とPre-Master(プレマスター)それぞれの入学条件をみてみましょう。もちろん、出願する大学院・学部によって条件は異なります。以下は参考となる入学条件の表です。


Pre-Master

直接入学

英語力

IELTS 5.5~

IELTS 6.5~

アカデミック

GPA 2.2~

GPA 2.7~

見てわかるとおり、IETLSスコアの条件がかなり違います。ちなみに、IELTSスコアを1あげるには半年以上の英語学習が必要です。

Pre-Masterのメリットとデメリット

直接入学と比べて、Pre-Master(プレマスター)受講のメリットとデメリットは以下のとおりです。

Pre-Masterのメリット

・英語力に自信がなくても大学院進学を実現できる

・大学在学時の成績に自信がなくても、大学院進学を実現できる

・大学で学んだ内容と違う学科を選択可能(一部、関連学位が必要な学部もあります。)

・最短3ヶ月でPre-Masterを終え、大学院を始められる

・現地の大学で大学生として受講できる

Pre-Masterのデメリット

・選択できる学位が直接入学よりは少ない

・Pre-Masterの授業料が別途必要

Pre-Master受講の最大のメリットは必要な英語レベルが低いことです。プログラム料金は決して安い金額ではありません。しかし、IELTSの勉強には多大な時間もかかるため、英語をこれから勉強される方には大きなデメリットとはならないでしょう。

こんな方はPre-Masterを受講すべき

日本の大学を卒業した方で、海外の大学・大学院で学びたい方。また、英語力に自信がない方には、Pre-Master(プレマスター)からイギリス大学院への入学をオススメします。

直接入学との比較をまとめてみると、以下のようになります。

Pre-Masterがあってる方

直接入学があってる方

GPAが足りない方

GPAが高い方

英語力が足りない方

IELTS 6.5以上持っている方

大学学部と異なる学科を勉強したい方

大学学部に関連する学科を勉強したい方

イギリス大学院進学は難しいと思っている方

大学院を最初から目指している方

海外生活に不安がある方

留学経験がすでにある方

英語対策も含め最短で大学院に進学したい方

自分一人で英語の勉強をするのが好きな方


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Pre-Masterでは何を学ぶ?

それでは、Pre-Master(プレマスター)では一体何を学ぶのでしょうか。

Pre-Master(プレマスター)では、イギリス大学院で学ぶために必要な「英語力」「専門知識」「学ぶ意欲・姿勢」この3スキルを学びます。

イギリス大学院で学ぶために必要なスキル

「英語力」

大学院では、イギリス現地の学生も参加するのはもちろんのこと、世界中から来る留学生とも日常的にコミュニケーションを取らなくてはなりません。一口に英語力といっても、読解力や文章表現なども含まれ学部によっては学術的な英語の理解や論文の執筆が求められる場合があります。

Pre-Masterでは、大学院で必要となる英語力をこれからつけることができます。

「専門知識」

また、大学院は学士課程を終えていることが前提のため、入学前に関連分野の基礎的な専門知識が必要になります。今まで学んできたことを活かし、さらに専門性を高め学問のより深い部分に触れる機会となります。そのため、関連学位を持っていなくてもPre-Master(プレマスター)を経由すれば、学ぶ内容によっては全く新しい分野で学位を取得することが可能となります。

「学ぶ意欲・姿勢」

そして、大学院での学びは非常に専門性の高いものになり、学びたい気持ちやそれに対する姿勢が最終的に成功の鍵となります。研究への情熱はもちろんのこと、日本とは違う環境での生活になるため自己管理やモチベーションの維持、異なる分野や文化との連携にも積極的に取り組む姿勢が重要になります。

Pre-Master(プレマスター)は1年に満たない期間です。自分一人で全てをクリアしなければならない直接入学と違い、同じような境遇にいる他の留学生と一緒に学習を進めていきます。

また、大学・先生のサポートを受けながら新しい海外生活・大学での環境に体を慣らす期間にもなります。

受講にあたってのステップ

最後に、Pre-Master(プレマスター)の受講にあたって、具体的にどのように準備を進めていけばいいかをみていきましょう。願書作成からビザ取得まで約2ヶ月ほどかかります。

  1. Pre-Master受講までのステップ

  2. STEP 1. 学部・大学院選び

  3. STEP 2. オンラインで願書を作成

  4. STEP 3. 条件付き入学を勝ち取る

  5. STEP 4. 入学オファーをもらう

  6. STEP 5. CAS・ビザ申請

STEP 1. 学部・大学院選び

まずはどの大学院・学部に行きたいかゴールを定めましょう。以下が主な判断材料となるでしょう。

・行きたいエリアを決める(ロンドン近郊、田舎、スコットランド等)

 ・行きたいエリアで学びたい内容に近い学位がある大学を探す(もしくは学びたい学部がある大学がどこにあるかを探す)

 ・大学の入学要件を調べる

加えて、IELTSを受験して英語力をはかることも必要です。 ゴールと一緒に、現在の自分の立ち位置を知ることも最初の一歩に。

STEP 2. オンラインで願書を作成

行き先が決まれば、次は願書を作成します。出願に必要な書類を集めなければなりません。主な必要書類は以下のとおりです。

・Personal Statemoment(志望動機書)

・英語力証明

・大学の成績表(英文)

・大学の卒業証明書(名前付き)

・保険証書

ここでポイントがあります。この時点で規定の英語レベルがない場合は英語力証明は提出しなくても問題ありません。IELTSスコアの提出を遅らせることができます。

STEP 3. 条件付き入学を勝ち取る(Conditional Offer)

願書を出願すれば、後は結果を待ちます。Conditional Offer(条件付きオファー)を受け取れば次のステップに進めます。ここでDeposit(前金)約£1000を支払えば、席を確保することができます。

英語力の条件がこの時点でようやく間に合った方は、IELTSスコアをここで提出します。

願書提出から約1週間後にオファーの連絡があります。

STEP 4. 入学オファーをもらう

Depositを支払い、オファーがUnconditional Offer(正式な入学オファー)となります。ここでも再度Depositを支払います。授業料のうち50%を支払います。

その後、CASが発行されます。

STEP 5. CAS・ビザ申請

CASとはConfirmation of Acceptanceの略で、日本語で「入学証明」にあたります。

大学側でCASの発行をしてくれます。CASがあれば、Student visaの申請をすることができるので、ビザ申請は最後のステップです。Student visaの取得には、約3週間ほど時間がかかります。

ここまでくると、大学側からStudent IDを教えてくれて、「それでログインしてね」「Accommodation申し込んでね」などの案内がきます。学生寮の申込みもここでします。

最後にコースが始まるまでに残りの50%の料金を支払います。

以上の5 STEPで渡航準備が完了です。新しい時代の留学では、最初から渡航までのステップを専任のカウンセラーが二人三脚でサポートいたします。まずは無料カウンセリングで話を聞いてみるところからスタートです!

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もしも英語力が足りない場合は、オンラインで準備コースへ

Oxford International Education Group | Pre-Master

もしも、上記の受講ステップで英語力が足りない方は、日本にいながらPre-Master(プレマスター)の準備コースへ参加することができます。

このコースはIELTS 4.5さえあれば参加することができます。12週間、または6週間のコース終了時に行われるチェックテストをクリアできればPre-Master(プレマスター)に入学することが可能です。

本コースはOxford International Education Groupが提供する、Pre-Master(プレマスター)に入るために必要な英語力がまだ足りない方向けに行われる英語力集中レベルアップコースです。

現地イギリスからのライブ授業になるので、平日の日本時間の夕方から授業が行われます。17時または19時から90分間の授業+自己学習(Assignment, homework etc)という構成です。

最短でイギリス大学院に進学するためのポイントとは?

海外大学院進学のハードルは高い印象をお持ちの方が多いでしょう。しかし、イギリスであれば、1年間で大学院を卒業できるのに加えて、Pre-Master(プレマスター)という選択肢があります。

英語力に自信がなかったり、大学の成績に不安があってもPre-Master(プレマスター)を使えばイギリス大学院進学は実現することができます。

今後の人生のキャリアチェンジ、海外移住を視野に一度イギリスの大学院を検討してみてはいかがでしょうか?

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