イギリス|休日はどう過ごす?
本記事では、イギリスでの休日の過ごし方をご紹介します。イギリス人はどのように休日を過ごすのか、また、日本と比べてどういった違いがあるのか、見ていきます。実際にイギリス第二の都市バーミンガムに住む筆者のおすすめの休日の過ごし方もご紹介します。
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イギリスの国民休日はいつ?
イギリスはイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドという4つの国からできているため、国によって休日の呼び方が違ったり、同じ名前でも日程が違ったりします。今回はイングランドの代表的な休日とその過ごし方をざっとまとめてみました。
以下の国民休日(イギリスでは大体バンク・ホリ デーと呼ばれています)には、ほとんどの店舗や企業、公共施設が休業します。それ以外にも、休みにはなりませんがイギリス国内で存在感の強いイベントがいくつかあります。以下、国民休日(休みになる日)のみ※で示しています。
1月1日 New Year’s Day※ | 新年。夜通し祝われ、花火などもあちこちで打ち上げられます。 |
1月下旬〜2月上旬 旧正月 | チャイナタウンなど中華系の人々を中心に、全英で祝われます。この時期になるとムーンケーキを目にすることが多いでしょう。 |
2月14日 バレンタインデー | 日本と同じように、多くの人が恋人と一緒に過ごします。 |
3月17日 聖パトリックデー | アイルランド系コミュニティの祭日で、緑やクローバーがテーマカラーです。緑色の服や帽子を被って出かけ、アイルランドの黒ビール(ギネス)を飲む人が多いです。 |
3月〜4月の金曜日 Good Friday / Easter Monday※ | キリストの復活を祝うイースターのバンクホリデーとして金曜日はGood Friday、月曜日はEaster Mondayで休日になります。間の日曜日には、イースター・エッグ探しや卵の飾り付けをしたり、ホットクロスバーンズという十字架の模様が書かれたパンを食べます。イースターは春になって初めての満月後の日曜日とされているため、年によって日程が変わります。 |
5月第1月曜日 / 最終月曜日 Early May bank holiday※ | 5月には2度月曜日が休みになります。4月にサマータイムになってから少しずつ暖かくなってきた頃で、公園や山登りに出かけ る人が増えます。 |
6月21日 夏至 | 一年を通して一番昼が長く、夜が短い日です。朝の5時前には日が昇り、21時過ぎまで暗くなりません。 |
5月末〜6月初旬 Spring bank holiday※ | 春のバンクホリデー |
8月下旬 マンチェスター・プライド | イギリス各地でプライドイベントが開催され、LEGBTQの人たちの平等を発信、祝われます。 |
8月第4月曜日 Summer bank holiday※ | 夏のバンクホリデー |
10月31日 ハロウィン | 子供達が近隣の家のドアを叩いてお菓子をもらったり、街中にカボチャが置かれる季節です。 |
10月 / 11月 ディワリ | インド系コミュニティを中心に祝われます。ヒンドゥー、シーク、シャイナ教のコミュニティの「光のフェスティバル」です。イギリスでは、インド系イギリス人の首相が就任したり、インドコミュニティはとても大きな存在感があります。 |
11月5日 ボンファイアー・ナイト | 1605年に貴族院の爆破を計画したガイ・フォークスに由来があるイベントです。全国各地で花火大会が行われ、民家でも花火が打ち上げられたり、この夜は外でバンバン音が聞こえるでしょう。 |
11月11日 ベテランズ・デー | 戦死者を追悼し軍人に敬意を示す日です。この記念日のシンボルはポピーであるため、この時期カフェやスーパーのレジでは紙でできたポピーを使った退役軍人などへの募金活動が行われたりします。ちなみに中華系コミュニティでは独身者の日(1111であるため)でもあります。 |
12月25日 Christmas Day※ | クリスマス。家族や親戚と集まって家で過ごすことが習慣になっています。クリスマスの迫る11月ごろからすでにクリスマスマーケットなどはイギリス各地で始まり、ホットワインやソーセージなどを楽しめます。 |
12月26日 Boxing Day※ | クリスマスの次の日も休日になっています。クリスマスプレゼントのボックスを開けることにちなんで名付けられたと言われています。クリスマスで余った食事を家族と食べたり、外出したり、大体の人がゆったりとした休日を過ごします。 |
イギリスは日本と比べて娯楽が少ない?!
皆さんは日本でどんな風に休日を過ごしますか。カラオケや漫画喫茶、映画館、ラウンドワン、サウナ、テーマパーク、温泉...日本には沢山の娯楽があるように感じます。では、イギリスはどうなのでしょうか。まずはイギリス人の休日の過ごし方・週末の街の様子などから見ていきましょう。
一般的なイギリス人の休日の過ごし方
イギリス人の友人と会うと「今週はどうだった?私は先週の週末にね...」という話から会話が始まります。筆者の周りの友人たち(バーミンガム在住)の休日の過ごし方を聞いて、一つ興味深いことが分かりました。それは、彼らの話にはあまり商業的な単語が出てこないということです。
「テーマパーク」「ショッピング」「アウトレット」といった単語よりも、「公園」「ガーデニング」「山」「美術館」「本屋さん」のような単語がよく出てきます。イギリスには元々あまり商業施設が少ないというのも理由の一つとしてあるかと思いますが、日本と比べて面白い違いだと思います。これにプラスして「サッカー観戦」も、主に若い男性を中心に人気な印象も受けました。本記事の後半でそれらを一つ一つ深く見ていきます。
日曜日でも早く閉まるレストラン
もう一つの日本との大きな違いは、お店の日曜日の営業時間が短い、ということです。キリスト教の影響で日曜日は心身ともに休むという感覚が浸透しているため、平日よりも早くお店が閉まります。
たとえばスーパーは、平日は8:00〜22:00まで営業のところが日曜日は10:00〜16:00までになっていたり、スターバックスも平日は5:30〜21:30が日曜日には6:30〜21:00になったりします(地域や店舗によって変わります)。
土日祝日こそフル稼働する日本のお店とは対照的ですね。これもイギリス流のあまり商業施設を使わない休日の過ごし方につながっているのでは、と想像します。
私の休日の過ごし方をご紹介
ここからはイギリス第二の都市バーミンガムに住む筆者の実際の休日の過ごし方をご紹介します。本当にイギリスには娯楽が少ないのでしょうか。
美しい公園や丘がいたるところに
イギリスでは、ロンドンなどの都市部でさえも街中に緑のエリアが点在しています。イギリスの公園には広い芝生と湖がセットであることが多く、中にはアート関連施設や小さな遊園地が併設されている場合もあります。ま た、季節ごとに咲く花が変化するので、飽きることがありません。
週末は人が沢山集まります。春夏には水着で寝転んで肌を焼く人や、上半身裸でランニングする男の人、バレーをするグループ、バーベキューを楽しむ家族などをよく見ます。秋冬にはコートを着込んで落ち葉の重なる道を犬の散歩をする人や、コーヒーを片手にベンチで友達と会話をしたりする人が多い印象です。
フットボール観戦はビールと一緒に
サッカー好きの方は、イギリスといえばサッカー!フットボール!なのではないでしょうか(イギリスではサッカーをフットボールと呼びます)。フットボールの試合シーズンになると、男性を中心にパブでの熱い観戦会がなされたり、道で推しのチームのユニフォームをきて応援歌を歌う男性たちをよく見かけます。日本よりも、日常や休日の過ごし方の中にフットボールがより深く根付いている印象を受けます。
ブックフェア・クラフトフェア
イギリスではブックフェア、古本市、クラフトフェアがよく行われています。ブックフェアでは作家自身が自分の本を売っていたり、古本のセールが行われたり、本以外にもレコードや絵画なども売られていることも。
クラフトフェアではビンテージの小物や、手 作りのカバンや編みぐるみ、はちみつ、石鹸などが売られていて、作った人本人が売っていることが多いので、彼らとその商品について話すとなかなか面白いです。
場所は、公園や通り、アート関連施設や大学、地域のイベント会場などで行われることが多いです。
ビンテージショップめぐり
ZARAやH&Mなどの大手ファッションチェーン店ももちろん数多くあるイギリスですが、若者の間で人気が出てきているのがビンテージ服です。チェーン店にはない、流行とは少し違った個性的な服が多くあり、面白いです。一般的にビンテージショップはあるエリアに固まっていることが多いため、一つ気になるお店を見つけたらその周りのお店も巡ってみてください。
夜はパブでジャズを
上記の「フットボール観戦」でも登場したパブですが、実はいろんなタイプのパブがあります。夜になるとライブハウス化するパブ、ボードゲームができるパブ、言語交換会やペイント会がよく開かれるパブなど、それぞれ特徴があります。その中でも筆者が特に好きなのは、夜になるとジャズコンサートの会場になるパブです。
毎週特定の曜日になるとジャズバンドが呼ばれ、パブの一部のスペースが会場として閉じられ、中ではワインやチップスと一緒にジャズを聴くことができます。