
子どもホスピスを学ぶイギリス3週間|トビタテ!留学JAPAN|高校2年生
2026年夏、トビタテ!留学JAPAN(富山県:未来を拓くとやま高校生グローバル人材育成事業)を利用し、イギリス・サウサンプトンへ3週間留学した高校2年生のHさん。学校(Lewis School of English)に通いながら、ウィンチェスターの Naomi House & Jacksplace を訪問し、イギリスの子どもホスピスについて探究しました。初めての海外渡航、ホームステイ、現地での学校生活、そして探究活動を通して感じたことを快くご共有していただきました。

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参加したコース概要
年度・時期 | 2026年8月 |
都市 | サウサンプトン/イギリス |
期間 | 8月2日〜8月24日(23日間) |
学校 | Lewis School of English |
滞在方法 | ホームステイ(朝・昼・夕食付き) |
奨学金・プログラム | トビタテ!留学JAPAN(富山県:未来を拓くとやま高校生グローバル人材育成事業) |
探求テーマ | 子どもホスピス |
探求先 | Naomi House & Jacksplace(Winchester) |
留学前について
―― 今回の留学を考えたきっかけと、イギリス・サウサンプトンを選ぶまでの経緯を教えてください!
ずっと海外に行ってみたいという思いがあり、行くなら受験期ではないこのタイミングしかないと思ったからです。特にヨーロッパに憧れがあり、両 親がイギリスに行ったことがあって、その話を聞いていたこともイギリスを選んだ理由です。
最初はオックスフォードに魅力を感じていました。調べていくうちにブライトン、ケンブリッジ、コルチェスターなども検討しましたが、探究活動先へのアクセスの良さと、日本人が少ない語学学校であることを大切にした結果、サウサンプトンに決まりました。最初は知らない都市でしたが、語学学校の写真を見たときに雰囲気が良く、充実した留学になりそうだと感じました。

(サウサンプトン、ホームステイ先での街並み)
―― 初めての海外渡航で不安だったこと、出発前の気持ちを教えてください。
スリなどの軽犯罪や大きな犯罪に巻き込まれないか心配でした。また、ホームステイの情報も出発のギリギリだったことが少し不安になりました。探究活動では街頭調査をする予定だったので、事前にノートへ質問をまとめて準備しました。出発直前は「不安」よりも「楽しみ」のほうが大きく、「イギリスにはどんな人がいて、どんな世界が広がっているんだろう」とワクワクしていました。
トビタテ留学と「子どもホスピス」の探究
―― トビタテに応募したきっかけと、子どもホスピスを探究テーマに選んだ理由を教えてください。
海外に行きたいという思いはあったものの、なかなか一歩を踏み出せずにいました。そんなとき、友達や先生が背中を押してくれたことがトビタテに応募するきっかけになりました。
将来は 医療福祉系の仕事に携わりたいと考えていて、調べていく中で子どもホスピスに興味を持ちました。日本では子どもホスピスの施設数が少ないだけなく、都市部に集中しているのはなぜだろうか、という疑問を持っていました。探究活動先を探すために複数の子どもホスピスへ連絡しましたが、返事が来なかったり、未成年という理由で断られたりしました。Naomi House & Jacksplace から受け入れの返事をいただいたときは、純粋にすごく嬉しかったです。トビタテの合格も、倍率が高いと聞いていたので驚きましたし、「留学が楽しみ!」という気持ちがさらに強くなりました。
学校やサウサンプトンでの生活について

(クラスの様子)
―― 学校の授業やクラスメイト、サウサンプトンでの生活はいかがでしたか?
初日は、みんなと会話ができるかとても緊張していました。でも、生徒がフレンドリーで、何より先生方がとても親切で優しく、これからの学校生活が楽しみになりました。
日本の授業は先生の話を聞いて書くことが多いですが、Lewis では話す活動がとても多く、スピーキングが鍛えられました。クラスはサウジアラビア人が多くて、みんな私より年上でしたが親切に接してくれました。初日の放課後に、同じクラスのタイ人の子がいろいろなお店を紹介してくれたことも印象に残っています。
授業以外はショッピングをしたり、少し遠出してボーンマスなど別の都市にも行きました。サウサンプトンは公園がたくさんあり、緑が豊かで過ごしやすい街でした。

(留学中、ボーンマスへ出かけたときの一枚)
初めてのホームステイについて
―― 出発前に心配されていたホームステイ。実際に3週間生活してみてどうでしたか?
初めて会ったとき、にこやかな笑顔で挨拶をしてくれたので緊張が少しほぐれました。実際に生活してみると、いつも私のことを気にかけてくれて、サウサンプトンで分からないことがあれば何でも教えてくれました。とても良い家族に巡り会えたと感じています。
毎日の夕食後にアイスクリームを出してくれたことも印象に残っています。出発前はホームステイには細かなルールがあると思っていましたが、実際は門限やシャワーの時間制限などがなく、思っていたより自由でした。

(ホームステイ先の様子)
Naomi House & Jacksplaceでの探究活動

現地のチャリティーショップ / Naomi House & Jacksplace
―― 現地の子どもホスピスでは、どのようなことを学びましたか?
Naomi House & Jacksplace では、資金の集め方についてインタビューをしたり、施設内の庭やプレイルームを見学したりしました。Naomi House と Jacksplace がつながっていて、施設全体がとても広かったことにまず驚きました。また、医師や看護師と連携して運営しているということも、訪問して初めて知 りました。
留学前は、子どもホスピスはベッドルームがメインで、遊ぶスペースは少ないと想像していました。しかし実際には、ボールプールや庭の遊具など多くのプレイルームがあり、子どもたちが楽しく過ごせる場所だと感じました。
運営するためには資金調達が必要です。そのための一つの方法として、イギリスのようなチャリティーショップを日本にも普及させたいと思いました。
3週間の留学を終えて
―― 英語力の変化と率直な感想を教えてください。
留学初日は英語を話すスピードが速すぎて、ほとんど理解できませんでした。でも後半になるとキーワードなどを聞き取れるようになり、会話を成立させることができたので成長を感じました。本場の英語に触れたことで、発音やリスニングにも自信がつきました。
一番楽しかったのは、現地のショッピングモールやスーパーに行ったことです。見たことのないものばかりで、イギリスを肌で感じられました。一方で、バスでの移動は慣れるまで大変でした。たくさんのバスが走っているので、どのバス停からどのバスに乗ればいいのか最初は迷いました。
帰国後、学校の英語のテストでリスニングが格段に聞き取りやすくなっていて、英語力が上がったことを実感しました。

(ショッピングモールの外観)
今後の目標と留学を考えてる中・高校生へメッセージ
―― 今回学んだことを、今後どのようにつなげていきたいですか?
今後は、多くの人に子どもホスピスやチャリティーショップについて発信し、それが当たり前に知られている社会にしたいです。
―― 海外留学やトビタテへの応募を迷っている高校生へ、メッセージをお願いします。
海外に行くことはハードルが高く、一歩を踏み出しづらいと思います。でも、若い柔軟な頭を持っているうちに留学に行って視野を広げることは、将来に必ず良い影響を与えると思うのでおすすめします。
担当者より
最初にお問い合わせいただいた際は、オックスフォードでの留学をご検討されていました。その後、ブライトンやケンブリッジ、コルチェスターなども候補に挙がる中で、Naomi House & Jacksplace での探究活動の受け入れをきっかけに、サウサンプトンを拠点とする留学プランへと大きく変わっていきましたね。
初めての海外渡航ということもあり、出発前はホームステイについてご家族も心配されていましたが、実際にはホストファミリーにも恵まれ、安心して充実した時間を過ごせたようで何よりです。今回の留学は、最初に決めた街にこだわるのではなく、「現地で何を学びたいか、何を経験したいか」から留学先を組み立てていく、とても良い例だったと思います。
帰国後に「学校生活も現地での生活もとても充実していて、留学もとても楽しかった」とご連絡をいただき、担当者としてもとても嬉しく感じました。今回イギリスで学んだ子どもホスピスやチャリティーショップについての経験が、今後どのような探究や活動につながっていくのか、これからも楽しみにしています。この度はありがとうございました。
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