イギリスの都市でおすすめは?都市選びのアドバイス
どのイギリスの地域、街に滞在するのか、ということはイギリス留学を考える上で非常に重要な選択です。ですがイギリス渡航前にどの街が自分にとってピッタリなのかを知ることは至難の業です。今回はそんな難しく感じる地域・街選びのポイントについてご紹介します。
イギリスの概要
イギリスの正式名称は、The United Kingdom of Great Britain & Northern Ireland(グレートブリテン・北アイルランド連合王国)と言い、England(イングランド)、Scotland(スコットランド)、Wales(ウェールズ)、Northern Ireland(北アイルランド)の4つの国から構成さ れる立憲君主制国家です。
イギリスの都市の種類
イギリスの都市を簡単に地域別・特徴別に分けると以下のようになります。以下はあくまでも一例です。
4つの国の各首都
・London (ロンドン) イングランド、またイギリス全体の首都
・Edinburgh(エディンバラ) スコットランドの首都
・Kardif(カーディフ) ウェールズの首都
・Belfast(ベルファスト) 北アイルランドの首都
中都市
・Manchester(マンチェスター)
・Bristol(ブリストル)
・Leeds(リーズ)
・Birmingham(バーミンガム)
・Liverpool(リバプール)など
学研都市
・Oxford(オックスフォード)
・Cambridge(ケンブリッジ)など
海辺近くの都市
・Brighton(ブライトン)
・Bournemouth(ボーンマス)
・Portsmouth(ポーツマス)など
地方
・Colchester(コルチェスター)
・Bath(バース)など
スコットランド
・Edinburgh(エディンバラ)
イギリスの都市を選ぶ時のポイント
イギリスと一言でいっても、国や地域、都心か郊外かによって大きくその印象は変わります。イギリスの個性豊かな都市の中から、ご自身にピッタリの留学先を見つけるためのポイントをご紹介いたします。
ご 希望の留学スタイルから選ぶ
まずはご自身の留学スタイルから見ていきましょう。留学の方法として、ここでは語学学校へ通う場合の、「ワーホリ」「短期留学」「長期留学」を例としてあげています。
ワーホリ
ワーホリ(YMS)は働きながらイギリスに滞在し、学校へ通うこともできる制度です。「働く」ことを念頭に置くと、ワーホリでイギリスに滞在する場合はロンドンなどの大きな都市がおすすめです。都市部には働き口が多いことはもちろん、語学学校も多く、また交通手段も発達しているため、仕事場と学校の行き来がより手軽にできるメリットがあります。また、仕事の種類も豊富で、ご自身の興味関心に関連する求人も都市部の方が多いでしょう。
短期留学
3ヶ月〜半年以内に終わる短期留学では、短い滞在期間を色濃く充実させたい方が多く、首都もしくは中都市がおすすめです。首都・中都市は空港や移動手段が発達しており、その滞在場所だけでなくイギリス全土やヨーロッパ諸国などへの旅行にも向いており、短い期間でもしっかりと思い出を作ることができます。また、都市部では活発なイベント開催や刺激的な場所が多くあり、数ヶ月に及ぶ期間の留学でも飽きることがないでしょう。
長期留学
半年以上〜数年単位の長期留学では、物価が安く、留学費用を抑えられる場所がおすすめです。物価の安い郊外の地域では静かに英語の勉強をすることもでき、長期留学で集中的に英語力の向上に集中したい方には特におすすめです。
都市の特徴・魅力で選ぶ
次に、地域の特徴・魅力別に見ていきましょう。
都会か地方か
都会と地方、どちらにもそれぞれ利点と欠点があります。利点の裏返しが欠点になることもあり、それぞれの人の価値観によって変わってくるところかと思いますが、一つの例として以下でご紹介します。また自分の「生まれ育った環境に似ている場所」の方が比較的馴染みやすい、ということもぜひ念頭において参考にしてみてください。
都会の利点
・イベントや文化施設などが多く刺激的で、飽きることが少ない
・交通網が発達しており、旅行や移動に便利
・仕事先や学校の選択肢が多い
・様々な人が集まってくるため、比較的外国人にも開放的
・標準的な英語に加えて様々な英語のアクセントに触れることができる
地方の利点
・静かに勉強に集中することができる
・日本人が少なく英語に集中できる
・伝統的なイギリスの習慣やその地域のアクセントに触れることができる
・治安が比較的良い
・生活費が都会に比べて安い
都会の欠点
・勉強に集中しにくい可能性がある
・治安が悪い
・日本人が多く、英語の勉強に集中しにくい可能性がある
・生活費が高い
・人が多い
地方の欠点
・旅行などをするのに交通が不便、旅費が高い場合がある
・刺激があまりなく、人も少なく、飽きてくる可能性がある
・仕事先や学校の選択肢が比較的少ない
・あまりにも田舎の場 合、外国人に対して閉鎖的な場合がある
気候
イギリスの気候というと、薄暗くて雨が降っている景色を想像される方が多いと思いますが、実は年間のイギリスでの降水量は日本よりも量が少ないです。雨の量が少ない代わりに、雨がちょっとでも降る日が多いのが特徴で、1日のうちに気候がコロコロと変化します。
また緯度の高さや風の影響により、地域によって細かい気候の特徴が随分と違うのも、イギリスの気候の特徴です。
NE(北東:North East):寒い冬、涼しい夏、一年を通して安定して雨が降る。(例)Edinburgh
SE(南東:South East):寒い冬、温かく乾燥した夏。(例)London
SW(南西:South West):温和で非常に湿潤な冬、温かく湿潤な夏。(例)Bournemouth
NW(南西:North West):温和な冬、涼しい夏、一年を通して激しい雨が降る。(例)Liverpool
(地図参考:BBCニュース記事)
英語アクセント
他の英語圏の国と同様に、イギリス国内にも沢山の種類の英語のアクセントがあります。またイギリスには王や貴族などの支配階級が今も存在しているため、地域差だけでなく社会的地位によってもアクセントに違いが出ているのが特徴です。
イギリスのおすすめ都市
上記でご紹介してきた「イギリスの都市を選ぶ時のポイント」をもとにいくつかの都市を見ていきましょう。
留学先人気No.1 London(ロンドン)
言わずと知れた世界的にも有名な都市ロンドン。世界中から様々なバックグランドを持った人々が集まってくる国際都市です。ワーホリ、留学どちらの目的でも人気が一番ある街です。
London(ロンドン)
人口:約898万人
気候:寒い冬、温かく乾燥した夏
有名な英語アクセント:Multicultural London English(様々な国から集まってくるため様々なアクセントが混ざったアクセント)、Cockney(主にロンドンの労働者階級の人々が話すアクセント)
ランドマーク:ビックベン、大英博物館、グリニッジ天文台
学研都市
イギリスの大学のなかで特に有名なのがオックスフォード大学とケンブリッジ大学です。オックスフォードとケンブリッジにはその有名な大学だけでなく、語学学校やその他専門学校なども周辺に複数集まっており、学研都市・学生街として有名です。
Oxford(オックスフォード)
人口:約15万人