オーストラリアワーホリ体験談|2018年4月〜2020年3月末
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オーストラリアワーホリ体験談|2018年4月〜2020年3月末

2018年4月〜2020年3月末まで、オーストラリアでワーキングホリデーをしていたPOCOさんの体験談です。POCOさんは、セカンドビザを利用し合計2年間滞在されました。今回の体験談では、オーストラリアワーホリをしようと思った理由やキッカケ、現地でどのような生活をされてたのか、今後オーストラリアワーホリを考えている人へのアドバイスなどを答えていただいています。

オーストラリアでワーホリをしようと思った理由

幼い頃から、海外に留学してみたい、海外で生活してみたいという気持ちがありました。大学4年生の夏休みに、4週間だけですが、英語を学ぶためにフィリピンで初めての留学を経験しました。英語圏にワーホリに行く前に、フィリピン留学をするという人が多く、実際にフィリピン留学後、オーストラリアにワーホリに行く予定の友達に何人も出会いました。その時楽しそうに話す友達の姿が、私にはとてもキラキラして見えました。元々英語圏に興味があったことに加え、オーストラリアのワーホリビザの取りやすさなどを知り、その頃から真剣にオーストラリアのワーホリを考え始めました。

実際にワーホリビザを申請する際も、ブログやYouTubeなどで申請方法を細かく説明してくださっている方が多く、それを参考にしながら簡単に申請することができました。

オーストラリアのワーホリはどうでしたか?

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私にとってオーストラリアでのワーホリは、今までの人生で一番大変で、一番楽しくて、一番成長できた経験だったと思います。初めて滞在した土地で、英語もままならない私にとっては、最初はバスに乗るという小さなことも大変でした。しかし、誰にも頼れない環境だったからこそ、簡単なことでも一つ一つ自分の力で乗り越えていかなければなりませんでした。それを乗り越えた時の感動と嬉しさは、頑張ったからこそ得られるもので、それこそが自分の成長に繋がったと思います。

また、オーストラリアで出会った友達の多くは、同じような状況で、同じような困難を乗り越えてきているため、日本で出会う友達とはまた違った絆が生まれました。また、移民の国であるオーストラリアだったからこそ、多国籍の人と出会い、いろいろな価値観を知ることができたと思います。

どの都市で過ごされましたか?

最初の6ヶ月はセカンドビザ(政府が指定した農場で88日以上労働した際に与えられる2年目のワーホリビザ)を取得するため、ファーム(農場)がある地域に滞在しました。私が最初働いていたファームは、低賃金で重労働を強いられる悪徳ファームだったため、3週間ほど滞在した後はオーストラリア内で最大の「COSTA」というファームに移動しました。

オーストラリア内の各州にファームを持っているCOSTAですが、私はCorindi(コリンディ)という地域に滞在しました。コリンディはNSW州にある田舎の地域で、小さなスーパーと飲食店、バーがいくつかある程度の小さな街でした。洋服や化粧品などが売っている大きなモールがある街までは、車で20〜30分ほどの距離に位置していました。都市のように煌びやかな街ではありませんでしたが、ファームの仕事が終わった午後からはみんなビーチでのんびり過ごしたり、サーフィンをしたり、外で友達とわいわいBBQをするなど、田舎ながらのゆっくりした時間の中で楽しく過ごしていました。

ファームでの生活を終えた後、残りの1年半はオーストラリア最大の都市Sydney(シドニー)に滞在しました。シドニーはコリンディーと違い、レストランやブランド店が並ぶ大きなショッピングモールや、オペラハウスやブルーマウンテンなど世界中から数多くの観光客が訪れる観光地が存在し、海外のキラキラした都市生活を体験することができました。シドニーは、公共交通機関が発達しているためどこにでも移動がしやすく、休みの日には少し離れたビーチに行ったり、大きな公園でピクニックをするなど、都市の中にいながら自然を感じることもできました。

どのような所に住んでいましたか?

オーストラリアに滞在するワーホリメーカー(ワーホリビザで滞在している人)は、シェアハウスに住むことが多いと思います。私がファームに滞在していた時は、フィリピンで出会った友達や、現地で出会った友達に紹介してもらったシェアハウスに滞在していました。

ファームでは、同じ状況のワーホリメーカーが多く、田舎ではシェアハウス自体も少ないため、みんな友達の紹介でより条件のいい家に引越しをしていた記憶があります。中には、ファームのオーナーが契約しているシェアハウスや、自分でfacebookなどで見つけたシェアハウスに滞在する人もいました。

シドニーに滞在していた時は、「facebook」のオープングループや、現地のサイトである「Gumtree」、日本人用サイトの「日豪プレス」や「JAMS.TV」などを利用し、自分で滞在先を探しました。入居者募集の記事に記載のある連絡先に直接連絡をし、内見をした後、補償金(契約金)を支払い、入居するという流れが多かったです。外国人ということもあり、家探しで詐欺に会う人も多いという話も聞きましたので、家を探すときには信用できるオーナーなのかを注意して見極める必要があると思います。

語学学校には通われましたか?

私はオーストラリアに到着してそのままファームに向かったので、語学学校には通わずすぐに仕事を始めました。シドニーに移動してからも一度も学校に通うことはありませんでした。

なぜ学校には通わなかったのですか?

もともと留学よりは、海外に住んでみたい・働いてみたいという気持ちが大きかったため、学校に通うという計画は全くありませんでした。しかし、友達の中には語学学校に通っている子もいて、学校で出会った友達と楽しく遊んでいる姿や、英語の上達のスピードをみて、私も数ヶ月でも通っておけばよかったと後悔することもありました。

学校に通うと、日本人だけではない多国籍の友達ができ、何しろ英語をきちんと学べる環境に身を置くことができます。もちろん、生活の中では英語を使いますが、移民の国だからこそきちんとした英語でなくても相手がこちらの意図を汲み取って理解してくれます。コミュニケーションの中では相手に自分の意志を伝えることが一番大切ですが、きちんと英語を学んでおけば、より一層自分に自信が持てたのではないかと思います。

留学前の英語レベルは?

大学では英語英米文学科に所属していたため、大学1〜2年生はネイティブの先生の英語による授業を受けており、簡単なリスニングはできました。しかし、3年生からワーホリにいく直前まで英語を使う機会があまりなかったため、リスニング・スピーキング共に全く自信がない状態でした。実際、オーストラリアに行った直後は田舎に行ったということもあり、ネイティブスピーカーの英語の速さやオーストラリア英語の訛りに翻弄され、落ち込むことも多々ありました。

シドニーに移動してからは、さまざまな国の人が生活をしている都市だったので、訛りに関して気になることはあまりなくなりました。しかし、アジア人や日本人が多いということもあり、その分英語が上手くなくても生活できる環境であったため、ファームにいた時よりも英語を使う機会は確実に減ったと思います。

現地での友だちの出会い方

シェアハウスや職場で出会う人と友達になることは多いですが、現地でネイティブスピーカーの友達を作れる機会はほとんどありませんでした。シェアハウスや仕事を探す上でやはり利用するのは日本語のサイトが多く、結果的に日本人が集まるコミュニティでの生活が主になってしまいました。結局、私は多くの英語圏の友達を作れずに帰ってきてしまいましたが、友達はMeet UpというアプリやHello Talkという言語交換アプリで現地の人と交流している子が多かったです。Meet Upは好きなことや同じ趣味を持っている人と集まれるアプリで、自分で行きたい集まりや日付をみて参加するため、毎回違う人と出会えていたようです。

どのように仕事を探しましたか?

ファームの仕事に関しては、私は紹介されたファームに行きましたが、紹介以外ではfacebookや日豪プレスで探す人が多かったように感じます。夏のシーズンは収穫できる野菜や果物が増えるためファームの募集が一気に増え、その時期に合わせファームの地域に移動する人が増えます。

都市での仕事は、日豪プレスやJAMS.TV、チアーズという日本人用サイトで探している人が多かったです。また、働きたいと思う店舗に直接履歴書を渡し、交渉することも多いと思います。シドニーに移動した当初は、私もそのようなサイトや自分で直接店舗に行き交渉していました。あとは、友達の中には現地の派遣会社に登録し、日本人ができる仕事を派遣会社のエージェントに紹介してもらっている子もいました。

日本人が運用しているサイトで探せる仕事は、ほとんどが日本人経営の店舗なので、英語に自信がない人にとって安心して仕事ができるというのはとても良い点だと思います。しかし、英語ができない分、現地の最低時給やそれ以下の賃金で働かされるという店舗も少なくありません。英語ができる人は現地の人と同じ待遇を受けられるため、給料はもちろん、働く環境も良かったように感じます。

どんな仕事を経験しましたか?

最初のファームでは、トマトやズッキーニ、きゅうりなどの野菜の収穫。COSTAに移動してからはラズベリーの収穫が仕事でした。シドニーに移動してからは、日本食レストラン・日本食品店で半年ほど勤務しました。その後私は友達の紹介で、運良く現地の会社で勤務することができました。その会社では、大手クレジットカード会社の「コンシェルジュサービス」を受け持っており、クレジットカード会員様の代わりに、旅行の手続きをはじめとしたレストランの調査や予約・プレゼントの調査・公演チケットの予約など、幅広い依頼に答えるという仕事をしていました。会員様は日本人のため、会員様とのやりとりは全て日本語でしたが、依頼は海外の店舗の予約なども多かったため、英語と独学で学んだ韓国語を使って業務を行うことも多々ありました。

このようにオーストラリアでは、日本人を顧客対象にしている現地の会社もあるため、日本人で他言語ができる人材を求めていることもあります。英語の能力に自信がなくても、タイミングによっては現地の会社で働けるということもあると思うので、諦めずに自分で探したり動いていれば、きっと素敵な会社に巡り会えると思います。

オーストラリアの生活はどうですか?

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私が訪れた大きな都市はシドニーと旅行で行ったブリズベン、ケアンズのみですが、それぞれ街の雰囲気は全く違うものでした。田舎と都市が違うのはもちろん、大都市であるシドニーやメルボルン、ブリスベン、ゴールドコーストなど、都市でも地域ごとに特色があります。

都会の中でショッピングを楽しんだり、仕事をバリバリこなしていきたい人は大都市で生活するのも良いと思いますし、オーストラリアならではの大自然の中でゆったりと過ごすのも良いと思います。私は田舎と大都会の両方で生活しましたが、どちらの生活も全く違う楽しさがありました。旅行をしてもよし、勉強をしてもよし、仕事をしてもよしのなんでもできるワーホリビザだからこそ、一つにとらわれず様々な場所で生活してみてほしいと思います。

今後の予定を教えてください。

実は、今年中にまたオーストラリアに行こうと考えています。私がオーストラリアに滞在していた時期は、コロナウイルスがちょうど流行し始めた時期でした。そのため、私を含め周りの友達の多くが、安全のために母国に帰っていきました。だんだんコロナも終息に近づいて来た今年、オーストラリア政府よりコロナによって母国に帰らざるを得なかったワーホリメーカーのために、その時期にいた人を対象に1年間のワーホリビザを無料で発給するという発表がありました。コロナという大変な時期ではありましたが、また大好きなオーストラリアにワーホリビザで滞在できることになりました。

現在私は、以前独学で勉強していた韓国語をもっと本格的に学ぼうと韓国に語学留学に来ており、9月に日本に帰国する予定です。今後渡豪する際には、前回やり残したことやもっと頑張りたかったことを、後悔のないよう全部挑戦してきたいと思っています。また、現在韓国留学や韓国での生活についての留学ブログを姉と一緒に運営しているのですが、韓国留学終了後はオーストラリアワーホリ生活についても情報発信していきたいと考えていますので、韓国やオーストラリアに興味のある方はぜひご覧ください。

コロナ禍での姉妹の韓国留学

コロナ禍での姉妹の韓国留学 ー漢陽大学語学堂ー

これから留学を考えている人にアドバイスを

私はオーストラリアでのワーホリを経験して、何事も自分で情報を集め、積極的に行動することがいかに大事かを知ることができました。

今現在、韓国という日本とは違う環境で生活をしていますが、前回のワーホリで学んだ教訓を生かし、積極的にいろいろなイベントに参加したり、現地の友達を作れるように様々なことに挑戦しています。海外での生活は大変なことばかりですが、自分で頑張ったと思える経験は、自信や思い出に必ずなると思います。私は、当時もっと英語を頑張って勉強すればよかったという後悔が今でも残っています。私のように後悔が残らないよう、限られた時間でその時しかできない経験をし、みなさんの海外生活を素敵なものにしてほしいと思います。