#20 比較級のまとめ、疑問文やas, ~ than any otherなど|中学英語の文法
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#20 比較級のまとめ、疑問文やas, ~ than any otherなど|中学英語の文法

中学英語の文法は英語の基礎です。中学校で学ぶ文法、単語を使いこなせば、英語の日常会話は十分です。オンライン留学を受講中の方、これから留学に行く方、英語の勉強を今からする方へ。これから中学校で習った英語文法を一緒に復習していきましょう!今回は「比較級のまとめ」を学習していきます。

比較級と最上級のまとめ

まずは、前回、前々回で学んだ比較級・最上級をもう一度おさらいしましょう。この記事では、比較級のいろんな使い方をまとめました。もうこれで中学英語の比較級はかんぺきだ!

比較級

「AよりもB」のように、2つのもの・人を比べる時は比較級を使います。比較級は形容詞・副詞にer、または前にmoreをつけます。

I am taller than Sakura.
「私はさくらよりも背が高い。」

最上級

「〜でいちばん」、「もっとも〜」のように、3つ以上のもの・人を比べる時は最上級を使います。最上級は形容詞・副詞にest、または前にmostをつけます。最上級にはtheを使うことを忘れてはいけません。

I am the tallest in my family.
「私は家族の中で一番背が高い。」

比較級を使った疑問文

「どちらがより〜ですか?」「どれがいちばん〜ですか?」とたずねる時。比較級や最上級を使い、<Which is + 比較級?><Which is + 最上級?>と聞くことができます。Whichの代わりにWhat「なに」やWho「だれ」を使うこともできます。

whichで始まる疑問文

「AかB、どちらがより〜ですか?」とたずねたい場合は、<Which is + 比較級>で文を始めて、その後に比べたいものを<A or B>の形で続けます。

Which is taller, Ken or Sakura?
「ケンとさくら、どちらが背が高いですか? 」

また、Whichの後に名詞をおいて<Which 〇〇 is ~ ?>の形でたずねることもできます。

Which class is harder, math or science?
「数学か理科、どっちが難しいですか?」

Whoで始まる疑問文

比較級の疑問文に、Whoを使うこともできます。

Who is taller than Sakura? 
「さくらより背が高いのはだれですか?」

この文ではWhoを使って、さくらよりも背が高い人をたずねています。

最上級を使った疑問文

「なに(どれ)がいちばん〜ですか?」とたずねる時は、最上級を使います。<Which/Who/What is + 最上級?>の形でたずねることができます。

What is the most popular anime in Japan?
「日本でいちばん人気のあるアニメはなんですか?」

Who is the tallest in this class?
「このクラスでいちばん背が高いのは誰ですか?」

このように疑問詞と最上級を使って疑問文をつくると「どれがいちばん〜ですか?」をたずねることができます。

比較級as ~ asを使った表現

2つのもの・人を比べて同じくらいの時はどう表現するのか?

<as 形容詞・副詞の原級 as …>で「…と同じくらい〜」と表すことができます。例えば、「さくらはケンと同じくらい背が高い」と言いたい時。as tall asを使って、

Sakura is as tall as Ken.
「さくらはケンと同じくらい背が高い。」

ここでの注意は、asとasの間はtallerやtallestではなく、tall=原級を使います

否定文「…ほど〜ではない」と言い換え

さくらはケンほど背が高くない時。もちろん、シンプルに以下のように言いますよね。

Ken is taller than Sakura.
「ケンはさくらより背が高い。」

これを「さくらはケンほど背が高くない。」と言い換えてみましょう。as ~ asにnotを付けて否定文にします。

Sakura is not as tall as Ken.
「さくらはケンほど背が高くない。」

not so ~ as …

否定文では、前のasの代わりにsoを使うことができます。

Sakura is not so tall as Ken.
「さくらはケンほど背が高くない。」

比較級の倍(2倍, 3倍)の言い方

<as + 形容詞・副詞の原級 + as …>で「...と同じくらい〜」と上記で説明しました。「2倍大きい」と比べる時は、<twice as ~ as ...>で「...の2倍〜」という意味を表します。

Sakura’s house is twice as large as mine.
「さくらの家は私の家の2倍大きい。」

3倍、4倍と言いたい時は、代わりにthree times, four timesを使います。

Sakura’s house is three times as large as mine.
「さくらの家は私の家の3倍大きい。」

three timesで3倍、largeは「大きい」という形容詞です。mineをmy house「私の家」に変えても正しいですが、mineのほうがより自然な表現になります。

比較級の言い換え・書き換え

最上級の文「〜でいちばん」を、比較級を使って「ほかのどの...よりも〜だ」と言い換えることができます。

<比較級 + than any other …>で「ほかのどの...よりも〜だ」という意味を表します。ここで注意するポイントはotherの後は単数形を使います。

Sakura is the smartest in the school.
「さくらは学校で一番かしこい。」

Sakura is smarter than any other student in the school.
「さくらはこの学校でほかのどの生徒よりもかしこい。」

最上級の文でも同じ意味で表現することができるので、よく比較級の言い換えの問題で出てきます。

発展|高校で習う比較級

今回はちょっとだけ高校で習う比較級の表現を紹介します。英語の日常会話でも使われる便利な表現なので、ぜひ覚えていきましょう。

比較級 and 比較級「ますます」

「ますます〜だ」と言いたい時は、<比較級 and 比較級>を使います。かんたんな例で言うと、以下の文のように使うことができます。

It’s getting warmer and warmer in the summer.
「夏には、ますます暑くなってくる。」

the 比較級, the 比較級「〜すればするほど」

日本語でも「〜すればするほど」って言いますよね。英語で同じ表現をするには、

<The 比較級 + 文, the 比較級 + 文.>

を使います。例をみてみましょう。

The more you study, the better your English will be.
「勉強をすればするほど、英語が上達する。」

かんたんな文に直すと、

If you study more, your English will be better.
「もっと勉強をすれば、英語は上達するよ。」

The more you study, the better your English will be.

比較級の位置を前後で入れ替える!と覚えておきましょう。