#41 前置詞の使い分け|場所・方向|中学英語の文法
中学英語の文法は英語の基礎です。中学校で学ぶ文法、単語を使いこなせば、英語の日常会話は十分です。オンライン留学を受講中の方、これから留学に行く方、英語の勉強を今からする方へ。これから中学校で習った英語文法を一緒に復習していきましょう!今回は「場所・方向を表す前置詞の使い分け」を学習していきます。
場所を表す前置詞at, in, onの使い分け
場所を表す前置詞at,in,onの使い分けをみていきます。前回は時間を表すat, in, onの使い分けを学びましたが、場所を表す前置詞としてもよく出てきます。
シーン別の例文で使い分けをしっかりとみていきましょう。
シーン1:教室 classroom
教室classroomをat, in, onをどう使い分けられいるかをみていきましょう。
前置詞 at
The math class will be at the A-3 classroom.
数学の授業はA-3の教室で行われます。
A-3教室という特定の場所を指すのにatが使われます。前置詞atは、ある一点を場所を指すイメージです。
前置詞 in
Sakura is in the classroom.
さくらは教室にいるよ。
教室の中にいることをinで表しています。前置詞inは、なにかの中にあるイメージです。立体的な空間の中にあるということをイメージするとより理解しやすいです。
前置詞 on
A-3 classroom is on the 3rd floor.
A-3教室は3階です。
onは「〜の上に」という前置詞ですが、なにかの上にくっついているイメージで覚えましょう。教室は3階の上にあるのでonが使われています。
シーン2: 旅行 arrive at/in
arrive(到着する)を使って旅行でどこかに到着するシーンをみていきます。arrive atとarrive inはとても間違いやすいので、しっかりと覚えていきましょう。
arrive at
Sakura arrived at a hotel in London.
さくらはロンドンのホテルに着いた。
教室のシーンで説明したように、到着場所がホテルと特定されているのでatを使います。
arrive in
Sakura arrived in London a week ago.
一週間前にさくらはロンドンに着いた。
この文でもロンドンと場所が特定されているのでatを使えばいいと思うかもしれません。しかし、国や市、町などは前置詞inを使います。この場合、atでロンドンをある一点で特定するというよりも、inを使ってロンドンという立体的な空間にいるというイメージになります。
方向を表す前置詞to, forの使い分け
次は、方向を表す前置詞to, forの使い分けをみていきます。towardに聞き覚えがないかもしれませんが、方向を表すとても便利な前置詞です。toとforの違い、toとtowardの違いについても解説しています。
to|〜へ、〜の方に
Sakura is walking to the station.
さくらは駅の方に歩いている。
toは様々な意味がありますが、最も代表的な意味は、ある方向(到達点)に向かうイメージです。さくらは駅というひとつの到達点に向かって歩いています。
for|〜に向けて、〜の方へ
Carol is leaving for Europe.
キャロルはヨーロッパに向かっています。
forは、目的・進行などの方向を示して「〜に向けて」「〜行きの」という意味を表します。
「〜の方に」という点ではtoとforに違いはありませんが、少しイメージが違います。toには到着点があり到着するという意味が含まれます。forの場合はざっくりと「〜に向かう」という意味で、到着することは含まれていません。
電車やバスは方向は同じですが、それぞれの降りる場所が違うのでforを使います。飛行機は成田発・カリフォルニア行きというように到着地点が決まっているのでtoが使われます。
toward|〜に向かって
Sakura is walking toward the station.
さくらは駅に向かって歩いています。
towardは、「〜に向かって」という意味です。toとなにが違うの?と思ったあなたは英語学習の良い習慣がついています。
toはその場所に必ず向かうイメージです。toとtowardのどちらの例文でも、さくらは駅に向かって歩いていますが、towardはとりあえずその方向に向かっているというイメージになります。towardは、駅に向かっていても途中で寄り道することがあるというニュアンスになります。ちなみにアメリカ英語ではtowardですがイギリス英語では、towardsになりsが付きます。