英語学習5つの目的|なぜあなたは英語を勉強するのか?(前編)
自分が英語を勉強している理由って、一体なんだろう。「英語を話せるようになりたい」という漠然とした夢はあるけれど、その目的はなんだっただろう。毎日の学習にいまいちやる気が出ない人。成果が出ずに挫折しそうになっている人。そして、これから英語を勉強しようと考えている人。質問します。あなたの英語学習の「目的」はなんですか? その先の「なりたい自分」はしっかりとイメージできてきますか?改めて自問自答してみましょう。英語を話せるようになるということは、あなたの人生の可能性・選択肢を大きく広げるということです よ。
はじめに
本稿ではまず、英語学習の目的として考えられる主な例を5つ紹介します。「英語を勉強する目的はなんですか?」と聞かれて、自信を持って答えられる。その目的に向かって走り続けている。そんなあなたは努力を継続し、目的を達成してください。何も心配ありません。そうでない人や、目的は明確だけど挫折しそうな人。以下の5つの例を自分自身に当てはめてみて下さい。目的を再確認したり、モチベーションをアップさせるヒントになるかもしれません。
英語学習の目的5選
1 キャリアアップ(就職・転職)
学生、社会人問わず「英語力を上げてキャリアアップにつなげたい」という方は多いはず。英語ができる、話せるということは、就職活動や転職で非常に有利です。実際、英語を使う仕事に就いている人は年収が高い傾向にあります。昇格・昇進に英語スキルが必須条件の企業も少なくありません。ただ、仕事のためだからといって、言語学習を継続させるには相当な努力が必要です。モチベーションが年収アップだけでは続きません。通訳や翻訳家などを除き、仕事においての英語はあくまで「手段」であり、方法でしかありません。あなたの仕事でなぜ英語が必要なのかをもう一度考えてみましょう。
2 進学・留学
「進学 」のためにも英語学習しますよね。中学・高校・大学・大学院。ほぼ全ての試験で英語は必須科目です。中学3年間の英語学習時間は約116時間(1)、高校では約612時間(2)。小学校高学年でも週2コマは英語の授業を受けています(3)。大学短大受験のために、さらに多くの時間を英語勉強に費やしている人も多いでしょう。(大学短大進学率は54%(4))しかし、日本の英語入試は読み書きだけ。コミュニケーションの肝である「聞く・話す」の試験はまず行われません。英語力の基礎は大学の受験勉強でようやく身につくとも言われますが、やはりそれだけでは話せるようにはなりません。
そこで、「留学」を検討する人が多いのです。留学のためにも学習は必要です。当然、ある程度英語が話せる状態になってから留学する方が効率も良いですし、TOEICなどの英語試験で高得点を取れば奨学金を貰える可能性だってあります。留学のためというより「留学をより充実させるため」というのも立派な目的です。
(1)中学校の標準授業時数
(2)高等学校の標準単位数
(3)【外国語活動・外国語編】小学校学習指導要領(平成29年告示)解説
(4)高等学校教育の現状について
3 海外旅行を楽しみたい
せっかくの海外旅行。何も困ることなく旅を満喫したい。そんなあなたにはまず、空港、レストラン、ホテルなどシチュエーション別での学習をオススメします。簡単な会話が出来るだけでも自信が付きます。そんな経験がきっかけで、英語にのめり込む人も少なくありません。英語を話すことに対しての抵抗さえ無くせば、旅行がグッと楽しくなるはずです。旅先で話しかけられたのに何も返せないともったいないですよね。自分で発した英語が伝わる嬉しさや現地の人とのコミュニケーションが取れる楽しさは、英語学習のモチベーション継続につながります。
4 海外で暮らす・働く
憧れの国で生活してみたい。異国の地で働いてみたい。そういった思いで英語を勉強する人もいます。生活習慣や文化の違いなど、外の世界を知ることは素晴らしい経験です。その経験を最大化させるためにも、しっかりとした目的を持って準備するのがベストです。どのような生活をしたいか、どんな職に就きたいかを考えてみましょう。現地での目標から逆算すると、勉強も捗りますよ。
5 外国人の友人、恋人が欲しい
自分もいつか、外国人の友人や恋人をつくりたい。そう思っている人もたくさんいます。それは海外旅行好きや留学経験者だけではありません。育った環境や価値観が全く違う外国人を知ることは、人生を豊かにします。英語が流暢でなくとも、簡単な話題や共通の趣味などで盛り上がることは可能です。観光客との会話でそういった経験をしたことのある人もいるでしょう。ただ、それだけで相手のことを深く理解できるでしょうか。せっかくモチベーションがあるなら、とこ とん突き詰めて学んでみましょう。英語は単なる会話の手段ですが、人間関係を築くという点においては必要不可欠です。そこには、通訳や翻訳機では決して埋められないものがあります。
まとめ
あなたに当てはまる「目的」や、そのヒントはありましたか? 皆さんご存知の通り、英語学習で最も難しいのは継続です。ただ実は、そこさえクリアしてしまえばそんなに難しいことではないんです。この記事が、英語を学びたいと思う皆さんにとって、なにかキッカケになるものであれば幸いです。
後編では、しっかりとした目的を持つ事がなぜ重要なのかを紹介します。そこから、英語学習がもたらす可能性へと移っていきます。