「許す」「許可する」って英語で?forgive, excuse, allow, permitなどの使い方や違い
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「許す」「許可する」って英語で?forgive, excuse, allow, permitなどの使い方や違い

簡単で今日からすぐ使える英会話フレーズを紹介する「今日からネイティブ英語」。ライターはToyaさんは、大学卒業後、オーストラリアでサッカー選手として活躍。 帰国後、InstagramやYoutube、TikTokを通して英語学習コンテンツの発信をスタート。 現在では、総SNSフォロワー数28万人越え。 また、英語学習を習慣化するためのオンラインサロンLEARNING ZOOを立ち上げ、自然と学習へのモチベーションが高まるようなコンテンツを発信・定期的なイベントなども企画しています。

「許す」「許可する」って英語で?

英語で「許す」「許可する」という単語はたくさんあり、状況に応じて使われる単語が大きく異なります。

  • 「許す」→ 失敗や間違いを許す

  • 「許可する」→ 〜することを許可する

英語で「許す」は、前提として失敗や間違いなどがあり、その事柄を「許す」場合に使われます。一方「許可する」は、なにかをすることや起こることなど、行為に対して許しがでる場合に使われます。

「許す」の動詞3選

「許す」と「許可する」は少し異なります。日本語でも「間違いを許可する」ではなく「間違いを許す」というように、前提としてなにか失敗や間違いなどがあり、それを許してもらうときに「許す」が使われます。実際に「許す」の意味を持つ動詞を3つみていきましょう。

forgive

  • I'll never forgive him for what he did.

  • 「私は彼がしたことを絶対に許さない。」

forgiveは、人(自分を含む)や罪を許したり、怒りや恨みなどを捨て、それを許すときに使われます。上記の文では彼(人)を許さないと言っています。forgiveでは、失言したり失礼なことをしてしまったときに「許してください。」と言うことができますね。

  • I beg you to forgive me.

  • 「お願いだから許してほしい。」

  • Will you forgive me?

  • 「許してくれる?」

I beg you to 動詞で「お願いだから〜」という意味を表します。シンプルに直接許してくれない?と聞く場合はWill you forgive me?で良いでしょう。

forgiveは一般的な日本語の「許す」に一番近い単語です。

excuse

  • Excuse me, I'm new in the town. Do you know the nearest supermarket?

  • 「すみません、この街に来たばかりなのですが、1番近いスーパーを知ってますか?」

みなさんご存知のexcuseですが、excuseも「許す」という意味です。forgiveに比べ、もう少し軽い間違い・失敗をしたり、少し礼儀のよくない行動をしてしまったときに使います。

Excuse meは、席を少し離れるときや混雑している道を通る時、悪気なく相手が嫌がることをしてしまったときなど、相手に不快感や嫌な思いをさせないようにするときにも使われます

また、excuseは名詞で「言い訳」という意味でも使われます。

  • Do you have any excuse?

  • 「なんか言い訳ある?」

  • Sorry for being late, I have no excuse!

  • 「遅れてごめん!言い訳なし!」

forgiveとexcuseの違いは文脈によります。forgiveは、嘘や失敗、間違いなどの過ちに対して使います。一方、excuseは人混みで誰かにぶつかったり、げっぷをしたり、小さなことに使われます。状況に応じて使い分けましょう。

pardon

  • He was pardoned after serving five years of a life sentence.

  • 「彼は終身刑の5年後に許された。(恩赦を受けた)」

  • *a life sentence 終身刑

pardonは、forgive、 excuseに比べてかなり丁寧でフォーマルな「許す、容赦する」という意味です。みなさんが中学校・高校で習う、ちょっとした時の「すみません」や「え?なんて言った?」と言うときは、pardon?だと少し硬すぎるのでExcuse me?やSay that again?で代用しましょう。

「許可する」の動詞5選

英語で「許可する」は、なにかをすることや起こることなど、行為に対して許しがでるときに使われます。それでは、「許可する」の動詞を5つ見ていきましょう。

allow

  • She is not allowed to stay out late.

  • 「彼女は夜遅くまで外出することを許されていない。」

allowは「許可する」という意味を持つ最も一般的な動詞です。使い方は、be allowed to 動詞で「〜することを許可される」やallow 人/出来事 to 動詞で「人/出来事に〜することを許可する。」という形で使われます。

  • My sister allows me to use her house while she is traveling to Paris.

  • 「姉がパリに旅行している間、家を使わせてもらっています。」

上記の文では、「家を使わせてもらっています。」と訳していますが、allow me to useで「使うことを許可する」という意味になります。

permit

  • Visitors are not permitted to take photos.

  • 「訪問者は、写真を取ることを許可されていません。」

permitは、allowよりもフォーマルな状況で使われます。ルールや規則など正式に許可する場面で使われることが多いです。

使い方は、be permitted to 動詞で「〜することを許可される」がよく使われます。

  • ​​Mobile phones are not permitted in the operating room.

  • 「手術室では、携帯は許可されていません。」

上記2つの例文からもわかるように、ある程度フォーマルな状況で使われます。家族や友人になにか許可を得る場合は次に紹介するletを使います。

let

  • Let me introduce myself.

  • 「自己紹介をさせてください。」

letは、allowやpermitのような「許可する」というニュアンスよりも「〜をさせる」という意味で使われます。会話表現でも毎日のように使われます。allowやpermitよりも日常的に使われるので「許可する」では最もカジュアルな表現です。

  • Let me think.

  • 「考えさせて。」

  • Ask him to let you see it.

  • 「あなたにそれを見せるかは彼に聞いて。」

letは使役動詞といい、makeと同じくらい重要な単語です。カジュアルな順番から並べるとlet → allow → permitの順番になります。また、letのような使役動詞についてはこちらの記事で紹介しています。

次に紹介する2つの単語は「許可する」というよりも「認める」という意味で使われます。しかし、場面や状況によって「許可する」という意味になるので覚えておきましょう。

admit

  • I was completely wrong to do that, and I admit it.

  • 「あれは完全に間違いだった、認めるよ。」

admitは「許可する」ではなく「認める」という意味でよく使われます。admitは、納得していないことをしぶしぶ認めるときや罪を認める時に使われます。

しかし、admitも「認める」だけでなく「許可する」という意味で使われることがあります。

  • Each ticket admits one adult and one child.

  • 「各チケット1枚で大人一人と子供一人が入場できます。」

  • The nightclub in the US admits all people over 21.

  • 「アメリカのナイトクラブは、21歳以上の人しか入れません。」

上記の例のように、入場や参加を「許可する」場合、いわゆる「入る」に関連する文ではadmitが用いられます。例えば、入学・入室・入院などです。

allowとpermitの場合は文の構造が少し変わります。「ローマでのフォーラムに参加するにはチケットが必要だ。」という文を例にてみましょう。

  • admitの場合

  • We need a ticket to be admitted to the forum in Rome.

  • allow / permitの場合

  • We need a ticket to be allowed to enter the forum in Rome.

  • We need a ticket to be permitted to enter the forum in Rome.

admitは、「参加する、入場する」ことを「許可する」という意味が含まれていますが、allow / permitは含まれていないので、to enter「入場する・参加する」ことを書き加えなければいけません。注意しましょう。

approve

  • I told my father to live together with my boyfriend, but he didn’t approve.

  • 「父に彼氏と同棲することを言ったが、認めてもらえなかった。」

approveもadmitと同様、「許可する」というよりは「認める」という表現です。approveは「公式に認める」「容認する」という場合に使われます。上記の例文では、同棲することを公式に認めるといったニュアンスです。

計画や要望が承認、許可される場合もapproveが使われます。

  • Last night’s meeting approved the arrangements for the support of the refugees.

  • 「昨夜のミーティングでは、難民サポートの手配が承認されました。」

ビジネスや何かを公式に受理する、同意すると表現する場合appoveが使われます。

まとめ

いかがでしたか?「許す」「許可する」の表現をご紹介しました。また、admit、appoveなどの「認める」もご紹介しました。「許可する」「認める」すべてを状況に応じてうまく使い分けましょう。最後にもう一度おさらいです。

  1. 「許す」動詞

  2. forgive:人(自分含む)の間違いや罪を許す

  3. excuse:軽い間違い、失敗、罪や行動を許す場合

  4. pardon:かなり丁寧でフォーマルな許す

  5. 「許可する」動詞

  6. allow:一般的に使える許可する(行為など)

  7. permit:正式に許可する場合(allowよりも堅い表現)

  8. let:したいことをさせる場合(〜させて)

  9. admit:人がどこかに入ることを許可(入場、入室、入院など)

  10. approve:公式に認める(許可する)