「頼る」「頼りになる」って英語で?depend on, rely onなど
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「頼る」「頼りになる」って英語で?depend on, rely onなど

簡単で今日からすぐ使える英会話フレーズを紹介する「今日からネイティブ英語」。ライターはToyaさんは、大学卒業後、オーストラリアでサッカー選手として活躍。 帰国後、InstagramやYoutube、TikTokを通して英語学習コンテンツの発信をスタート。 現在では、総SNSフォロワー数28万人越え。 また、英語学習を習慣化するためのオンラインサロンLEARNING ZOOを立ち上げ、自然と学習へのモチベーションが高まるようなコンテンツを発信・定期的なイベントなども企画しています。

「頼る」「頼りになる」って英語で?

誰かの助けを借りたい時や何かお願い事を頼みたい時。「頼りになるね」「頼りにしています」と日本語で言いますよね。みなさんはこれを英語で言うことができますか?

英語ではひとつの言い方だけではなく、動詞や形容詞を使ういろんな表現があります。今回はそんな「頼る」や「頼りになる」の英語表現を学んでいきましょう!

「頼る」「頼りにする」の動詞5選

  • 〇〇 on someone, something

動詞での「頼る」「頼りにする」は多くが「〇〇 on someone, something」の形です。このかたまりを意識すると覚えやすいです。これをふまえて、「頼る」「頼りにする」という意味を持つ動詞の代表的なものをいくつかご紹介します。

depend on 

  • A:You can trust me.

  • 「僕のこと信用していいよ。」

  • B:Thanks, I depend on you.

  • 「ありがとう、君のこと頼りにしているよ。」

depend onは、動詞depend「~を信頼する」とonが繋がっている句動詞と呼ばれます。文中ではdepend on「~を信頼する」をひとつのかたまりとして扱います。

  • It depends on the weather.

  • 「天気次第だね。」

またdepend onは「〜次第」という意味も表します。日常会話の中でよく使われる表現なので、合わせて覚えておきましょう。

rely on

  • A:She relies on her friends.

  • 「彼女は友達を信頼しているよ。」

  • B:That's good to hear.

  • 「それはよかったよ。」

rely onは、動詞rely「〜を信頼する」とonが繋がっている句動詞です。depend onと同様のニュアンスとして使うことができます。

このように、onの後ろには名詞(目的語)がきます。三人称のsが付く場合は、上記の例文のようにyがiに変化するので注意しましょう。

count on

  • A:You are counting on me.

  • 「君は僕を頼りにしているよね。」

  • B:Yes, because you are such a good person!

  • 「もちろん、君はいい人だからね!」

count onは「〜を頼りにする」や「〜をあてにする」という意味を表す句動詞です。countは「数える」という意味ですが、「価値がある」という意味でも使われます。このイメージから、count onで「頼りにする」という意味になります。現在形だけでなく、進行形として使うこともできます。

ブルーノ・マーズの有名な曲に「You can count on me」というタイトルの歌を知っていますか?count on~ という表現を歌に乗せて楽しく覚えられるので、ぜひ聞いてみてください。

Bruno Mars - Count on Me (Official Lyric Video)

bank on

  • A : I'm in trouble now.

  • 「今トラブルに巻き込まれているんだ。」

  • B : You can bank on me.

  • 「君は僕のことを頼りにできるよ。」

bank onは「〜を頼りにする」や「〜をあてにする」という意味の句動詞です。上記のrely onやcount onと同様の意味として使うことができますが、bank onは主にアメリカで、より口語的な表現として使われています。

I'm in troubleは「トラブル(問題)に巻き込まれる」という意味の英語表現です。bankは「銀行」という意味の名詞ですが、bank onで「〜を信頼する、頼りにする」という意味を表します。

rest on 

  • A : He is such a liar.

  • 「彼は嘘つきだよ。」

  • B : But, I rest on his promise.

  • 「でも僕は彼の約束をあてにしてるんだ。」

上記のbank onと同様に、rest onも「〜をあてにする」「〜を頼りにする」という意味の英語表現です。restは「安らぎ」や「休息」という意味を持つ名詞ですが、rest onで「〜をあてにする」という意味を表します。

上記5つの句動詞には全てonが含まれています。onと非常に似ている英語としてuponを聞いたことがある方もいるかもしれません。この2つに特別な違いはなく、どちらを使っても意味は変わりません。ただし、文全体のニュアンスとしてuponを使う方がよりフォーマルな響きになります。エッセイなどの書き言葉として使う場面が多いです。

「頼りになる」の形容詞4選

次は「頼りになる」という意味で使う形容詞です。「頼る」「頼りにする」という意味を持つ動詞から派生した形容詞や他の単語をご紹介します。文中での使い方が動詞とは異なるので、その違いもみていきましょう。

reliable

  • A : She can work correctly.

  • 「彼女は正確に仕事をこなすね。」

  • B : Yeah, she is so reliable.

  • 「そうだね、とても頼りになるよ。」

reliableは、「仕事の正確性」や「パフォーマンスの高さ」を強調しているニュアンスを含む「頼りになる」という意味です。「頼りになる」という英語表現の中でも最も代表的なものですね。

correctlyは「正確に」という意味を持つ副詞です。reliableの後ろはableとなっています。reliableは、前述の動詞relyにable「〜できる」が繋がっています。単語の語尾に-ableがつくと、「〜ができる」や「可能な」という意味を持つ形容詞になります。

canの言い換え表現としてbe able to「〜することができる」をイメージしてもらうと分かりやすいですね。

dependable

  • A : He already has done house chores.

  • 「彼が既に家事をやってくれたよ。」

  • B : Really? He's dependable.

  • 「本当に?彼は頼りになるよ。」

dependableは、お願いしたことはしっかりこなしてくれたり、助けがほしい場合は力を貸してくれるようなニュアンスを含む「頼りになる」という意味です。何か仕事などを安心して任せられる相手に対して使うことができますね。

上記のreliableと同様に、dependableの最後にもableが付いていますね。dependという動詞にableが繋がっています。「〜できる」というニュアンスを含んでいます。このようにいろんな単語に応用ができるので、ぜひ覚えておきたいところですね。

*house chores「家事」

trustworthy 

  • A : My boss always tries to listen to us.

  • 「上司はいつも私たちの意見を聞こうとしているね。」

  • B : That's why we think he's trustworthy.

  • 「だから私たちは彼のことを信頼できると思うんだ。」

trustworthyは「信頼できる」という意味を持つ形容詞です。この単語はtrust「〜を信頼する」とworthy「価値がある」が繋がっていますね。つまり、「信頼する価値がある」=「信頼できる、頼りになる」という意味を表します。

That's whyは「だから〜だ」という意味の英語表現です。より「誠実さ」を強調しているtrustworthyは、上記の2つよりも少しフォーマルな表現です。目上の人などに対して使ってみましょう。

faithful 

  • A : I told you the truth.

  • 「あなたに本当のことを話したよ。」

  • B : Thank you, you're faithful to us.

  • 「ありがとう、君は私たちにとって信頼できる人だ。」

faithfulは、裏切らない「忠実性」を強調している「信頼できる」という意味の形容詞です。特に親しい間柄の友人や家族などに対して、「信頼できるよ、頼りになるよ」という意味として使うことができますね。

このように、faithfulの後ろにto + 名詞を付けることで「〜にとって信頼できる」という意味を表します。

反対に「がっかりさせないよ」は?

上記のように「頼りにしているよ」と相手から言われた時、あなたは英語でどう返答しますか?日本語では「任しておいて」や「がっかりさせないよ」と言うことが多いと思います。

ここからは、そんな「信頼しているよ」に対して返せる表現をご紹介します。

don't disappoint

  •  I won't disappoint you.

  • 「君をがっかりさせないよ。」

disappointは、「〜をがっかりさせる」や「〜を落ち込ませる」という意味を表す動詞です。この単語の意味は以前の記事でも詳しく解説しています。

否定の意味を持つwon't( = will not)を付けて、won't disappointで「がっかりさせないよ」という意味を表すことができますね。

期待に応えてくれそうなニュアンスを感じさせるフレーズですね。相手からの「頼りにしているよ」に対して使ってみましょう。

never (not) let someone down

  • I will never let you down.

  • 「もう2度と君をがっかりさせないよ。」

never (not) let someone downで、「〜をがっかりさせないよ」という意味を表します。neverは「決して〜ない」という否定の意味を持つ単語でしたね。letは「〜させる」という意味を持つ動詞、someoneの部分には「人(me, you, him, her, them)」を表す目的語が入ります。

never (not) let you downは「あなたをがっかりさせない」という意味で、フレーズとしてよく使われます。ひとつのかたまりとして覚えてしまいましょう。

まとめ

いかがでしたか?英語では動詞や形容詞を使い分ける言い方が複数存在します。最後にもう一度今回のおさらいをしておきましょう。

  1. 「頼る」「頼りにする」動詞

  2. rely on:「〜を頼りにする」

  3. depend on:「〜を頼りにする」

  4. count on:「〜を頼りにする」

  5. bank on:「〜をあてにする」

  6. rest on:「〜をあてにする」

  1. 「頼りになる」形容詞

  2. reliable:「信頼できる(仕事の正確性を強調する)」

  3. dependable:「信頼できる(安心して任せられる)」

  4. trustworthy:「信頼できる(価値がある)」

  5. faithful:「信頼できる(忠実性を強調する)」

  1. 「がっかりさせないよ」

  2. don't disappoint:「〜をがっかりさせないよ」

  3. never let ◯◯ down:「◯◯を落ち込ませないよ」