couldの意味と使い方、wouldやcanとの違いは? | 英語の細かい違い
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couldの意味と使い方、wouldやcanとの違いは? | 英語の細かい違い

ネイティブスピーカーは、実際の会話の中で "could" を頻繁に使います。みなさんは、couldをcanの過去形だけだと思っていませんか?おそらく、英語学習者の大半の方はcouldが持つ本当のニュアンスを知らずに使用しています。このような助動詞を自然に使えるようになると、会話の幅がすごく広がります。今回の記事で使い方をしっかりマスターしましょう!

couldの意味

冒頭でも述べたように、中学校などでcouldはcanの過去形だと習った方は多いのかもしれません。もちろん、その用法は間違いではありません。しかし、実際には助動詞couldは大きく分けて4つの意味を持ちます。

①能力(canの過去形)
②依頼・提案
③可能性
④強い否定

1つずつ解説していきます。

シンプルにcanの過去形

  • I could play soccer well when I was a junior-high-school student.

  • 「中学生の時は、サッカーが上手だった。」

まず、1つ目の用法はcanの過去形となるcouldです。「〜することができた」という意味ですね。能力を示します。こちらは、多くの方が既に知っている表現かもしれません。中学生だった「過去」では、サッカーをすることが上手だったという解釈ですね。シンプルにcanの過去形となる表現です。

Could you ~?丁寧な頼み方

  • Could you please pass me the salt on the table?

  • 「机の上の塩をとってくれませんか?」

本来のcanにはCan you ~ ?「〜できる?/〜してくれる?」といった「依頼」の意味合いがあります。couldもそれと同じで、Could you ~ ? で「〜してくれませんか?」という「丁寧な依頼」のニュアンスを持ちます。

上記のように、Can you ~ ?よりも丁寧なニュアンスで相手に何かを頼むことができます。目上の人に対してや、ビジネスシーンに最適な英語表現ですね。

 ありえる(可能性がある)

  • It could rain this afternoon.

  • 「午後は雨が降るかもしれない。」

確信度的には、「たぶん〜だろう」です。なので、仮にwillを使った場合のIt will rain this afternoon.「午後から雨が降るでしょう」 に比べると雨が降る確率はやや低いです。couldが持つ3つ目の意味は、「可能性」です。「たぶん〜だろう」や「おそらく〜するだろう」という意味です。未来のこともしくは、仮定法として過去のことに対して、曖昧な時や不確かな時に使うことができます。このように、「可能性・推量」の意味を持つ助動詞は他にもありますよね。以前の記事でも解説しましたが、ここでもう一度復習しておきましょう。

助動詞の確信度

couldn’tの意味

It couldn't be better.

「最高だ!(これ以上はよくならないだろう)」

4つ目は、「強い否定」の意味です。couldn'tというように、couldを否定形にすることで「まさか〜はずがない」という否定をより強調したニュアンスを表すことができます。基本的には、It couldn't be correct.「それが正しいわけがない」 というようにネガティブな意味合いとして使います。しかし、このcouldn'tを使ってポジティブな表現をする英語のイディオムが多数あります。例文で解説します。

ご覧の通り、この文全体の意味としてはポジティブなニュアンスです。直訳すると、「これ以上はよくならない」つまり「最高!」と表現することができるのです。このように、<couldn't+be+比較級の形容詞>で「それ以上ない程度」を表すことができます。

couldとwouldの違い

ここまで、couldが持つ意味と使い方をご紹介しました。しかし、以前ご紹介したwouldも似たようなニュアンスを持つ助動詞です。

これら2つの大きな違いは、以下のとおりです。

  • could =「たぶん〜できるかも」(能力)

  • would =「たぶん〜だろう」(意思)

2つの例文を使って詳しくみてみましょう。

  • A : I could play the piano.

  • 「私はピアノを弾けるかもしれない。」

  • B : I would play the piano.

  • 「私はピアノを弾くだろう。」

このように、Aは「ピアノを弾けるかも」という能力に対して述べています。反対にBでは、「ピアノを弾くだろう」というように「これからおそらく〜だろう」と未来の意思について述べています。

Could you ~? と Would you ~? 

さらにこれら2つは、どちらも「〜してくれませんか?」というように丁寧なお願いをする時に使える表現でもあります。

この2つは先ほど紹介したように、

  • Could you ~? = 「能力」を確認

  • Would you ~? = 「意思」を確認

という明確な違いがあります。例文を使って解説します。

  • A:Could you open the window?

  • 「窓を開けることはできますか?」

  • B:Would you open the window?

  • 「窓を開けてくれませんか?」

Aは、「窓を開けられる」という能力について言及しています。対してBは、「窓を開ける」という意思についての文章です。つまり、使い分け方としてはCould you ~?は「できるかどうか」を確認したい時。Would you ~?は「してもらえるかどうか」を確認したい時に使います。

couldとcanの違い

前述したように、couldはcanの過去形です。なので、過去の能力を述べる時にはcouldを使うことができます。しかし、couldは能力を表す意味よりも、可能性や仮定・婉曲的表現で使われることの方が多いです。

  • We could go to dinner tonight.

  • 「今夜、ディナーに行けるかもしれないね。」

  • That could be fun.

  • 「それはおもしろそうだね。」

基本的には、couldはcanよりも「言い切らない」「やわらかく丁寧」な言い方を表現することができます。

couldn’tとcan’t

「できない」「できなかった」という意味で使うことができるcouldn’tとcan't。しかし、上記でもご紹介したように、助動詞の過去形は単に「過去のこと」を表さない場合もあります。「可能性・推量」を表す場合です。助動詞can, couldは、「推量」の意味を持ちます。例文をみていきましょう。

  • A : You can't be happy.

  • 「あなたは絶対嬉しいわけがない」

  • B : You couldn't be happy.

  • 「あなたはたぶん嬉しくないよね」

Aの文のように、can'tが表す「可能性」はほぼ0に等しいです。限りなく可能性がないニュアンスを表します。対してBの文のように、couldn't" には「たぶん」や「おそらく」といった曖昧な「推量」のニュアンスがあります。意味を混同しないように注意しましょう。

couldの使い方

ここで、couldの使い方を一度おさらいしておきましょう。助動詞となるcouldは、必ず主語の後ろに付け加えます。そして助動詞の後ろは動詞の原形です。そして、couldは大きく分けて以下4つの意味を持ちます。

①シンプルにcanの過去形
②丁寧な依頼・提案
③少し曖昧な推量・可能性
④強い否定

1つの単語でこれだけの表現ができるので、ネイティブたちが頻繁に使いたい気持ちもわかりますよね。是非とも今回の記事で押さえておきたい英語表現です。

be able toとの使い分け

canやcouldの言い換え表現としてbe able toと教わった方も多いのではないでしょうか?私たち日本人がつまずきやすいポイントの1つですね。

しかし、これらも明確な違いがあります。couldは「〜できた」と訳すことができます。しかし、couldは可能性や仮定の意味として使われることの方が多いです。

反対に、be able toはシンプルに「可能である」という意味のみを表します。私たちがよく使う「〜できる」や「〜できた」という能力を示す文なら全てにおいて、be able toを使うことができます。

つまり、「仮定法かどうか」の基準でこれら2つを使い分けることが適切だと言えますね。実際に例文を使ってみてみましょう。

  • A : He could speak English well.

  • 「彼は英語をうまく話せるかもしれない。」

  • B : He was able to speak English.

  • 「彼は英語をうまく話すことができた。」

Aは、彼が英語をうまく話せるかもしれないという仮定の用法が使われています。対してBは、彼がうまく英語を話せたという過去の能力について述べていますね。

couldを使った例文

最後に、復習も兼ねてcouldを使った例文をいくつかまとめてご紹介します。

I could climb trees easily when I was young.

「私は若い頃、木に簡単に登れていた。」

過去にできた「能力」を表している文です。canの過去形として使う最も広く知られている用法ですね。

Could you please say that again?

「もう一度言ってもらうことはできますか?」

Can you ~?よりも丁寧なニュアンスです。親しい間柄の友人や家族よりも、目上の人などに対して使う時の用法です。

Could you do me a favor?

「お願いがあります。」

こちらも、上記と同じように丁寧な頼み方を表す言い方です。Could you do me a favor?は、相手にお願いごとをする前の丁寧な決まり文句です。フレーズとして覚えましょう。

Could I sit here?

「ここに座ってもよいですか?」

Could I ~?は「〜してもよいでしょうか?」という意味で相手に許可を求める言い方です。丁寧な言い方なので目上の人やビジネスシーンなどで使われます。

It’s already midnight, that restaurant could be closed?

「もう深夜だ、レストランも閉まるだろう。」

最後は、「推量・可能性」を表す用法です。willよりも曖昧で不確かな「たぶん」というニュアンスを含みます。

まとめ

couldはcanの過去形、canよりも丁寧な意味だけだと思っていた方には少し難しい内容だったと思います。

この記事で覚えておきたい点をまとめます。

  • couldは「〜かもしれない」「〜じゃないかな」のように、可能性や仮定・婉曲的表現で使われることのほうが多い。

  • 過去に「〜できた」はwas / were able toを使うことが多い。

この2点を頭の片隅に置いておいて下さい。いつか役に立つ日が来るでしょう。