イギリスで就労ビザ獲得は厳しい?〜YMSでビザ延長〜|こんな時代の留学
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イギリスで就労ビザ獲得は厳しい?〜YMSでビザ延長〜|こんな時代の留学

こんにちは、ガチャです。YMS(Youth Mobility Scheme≒ワーホリ)Visaで2020年9月15日からロンドンで生活しています。「こんな時代の留学」というタイトルで、約2年間のワーホリ生活を書き記してきました。第13話となる今回のテーマは「イギリス(ロンドン)での就職活動」。接客業などのパートタイム・ジョブ(アルバイト)ではなく、ガチの正社員として働くための就活です。結論から言うと、筆者は見事「英→日の翻訳記者」として採用され、現在もその仕事を続けています。私の「ガチ就活」を振り返ることで、同じようなチャレンジを考えている人の助けになれればと思い、筆を取りました。それではどうぞ。

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目標設定からの逆算

目標設定することの大切さ

私は日本の大学生時代と今回、1度の就職活動期間を経験しています。このどちらにも共通して言えることは、しっかりと目標を設定してから行動することが何よりも大切だということです。ゴールを決めたら、あとはその目標に向かって必要なことをするだけなんですから。なにも難しいことはありません。

学生や就活生にとってあるあるだと思いますが、「自分が何をしたいのか」を明確にできないまま就職活動に挑んでいる人が多すぎます。目標(業界や条件)がぼんやりした状態で、エントリーシート(CV・履歴書)を作成したり面接したり。それではモチベーションも上がりませんし、企業側に熱意が伝わるはずもありません。

決めたらあとは逆算するだけ

筆者の場合、まず大前提として「VISAが延長できる可能性がある企業」という条件がありました。業界はメディア関係。日本で新聞記者として働いていた経験があるので、ジャーナリストや英→日の翻訳業務、映像を扱う仕事などにある程度絞り、企業を研究。世界最大のビジネスSNS「リンクトイン(Linkedin)」への登録や、英政府サイトでVISAスポンサーのライセンスを保有する企業リストをチェックしたり。就活を生活の中心に置いた日々を過ごしました。作成したCVはネイティブの英国人に添削してもらい、アプライを開始します。

英語での面接

とにかく準備

さて、CVの選考を通過すればいよいよ面接。日系企業の一次面接などで日本人の採用担当者が相手の場合は日本語ですが、基本的に話すのは当然英語です。企業や人事によって聞かれることはまちまちなので何とも言えない部分もありますが、とにかく重要なのは「自分の能力・経験をアピール」することです。過去に通った語学学校の先生に相手をしてもらったり、言い回しや間合いも含めて、何度も何度も、考えなくても口が動くくらい練習しました。

大変だったこと

当然、一筋縄ではいきません。渡英当初と比較してリスニング・スピーキング力は格段に伸び、相手の言っていることが理解できない状況などには陥らないものの、スムーズに自分の言いたいことを100%伝える能力や、常にフォーマルな言い回しができる、それこそネイティブのような会話力には到底及びません。

ハードルは高い

経験重視の就活市場

私の就活結果に移る前に、厳しい現実をお伝えします。非ネイティブの日本人が簡単に仕事を見つけられるほど、英国は甘くありません。まず、英国を含めた欧米と日本では雇用に対する雇用主の考え方が全く違います。

日本の、特に大学生の新卒市場では、経験や能力より、コミュニケーション能力や人柄が重視される傾向にありますよね。それこそ日系大企業は、新卒一斉採用で数百人を採用し、そこから人材を育てるというスタンスをとっています。だから、「サークルの代表」や「バイトリーダー」みたいな、言い方を悪くすると、その時点では経験も能力も全くないただの大学生が、運良く超大手に就職したりできる訳です。

欧米は違います。企業が求めるのは即戦力。大学で何を学び、研究やインターン先でどんな成果を残したか。前職での経験は。リアルな能力が判断材料となります。

VISAサポートする価値のある人材か?

加えて、英国のVISAサポートは、会社が「この人材がどうしても必要」という理由で政府に申請し、高いお金(年間£1,000以上)を支払い、スポンサーになるというシステムです。こちらは、それに見合うと判断される必要があります。同じ能力、もしくは少し能力が低いくらいなら、英国人を採用すれば良いんですから。

私の周りにも、「ロンドンでもう少し生活したいから」と就活に挑む知人はいますが、このハードルを超えて実際に職に就けたという人はほんの一握りです。

(日本食レストランのシェフなどは比較的オファーを受けやすいかもしれませんが、VISA申請費を負担させられる場合が多いようです。)

自らの手で掴んだ目標達成

経験と努力が実を結ぶ

冒頭にもある通り、筆者は「英→日の翻訳記者」として、見事採用されました。プロセスとしては、書類選考→翻訳試験→日本語面接→英語面接→最終面接(英語)といったもの。
渡英から約1年。渡英前からの勉強や渡英後の血の滲むような努力、そして新聞記者として働いていたという経験。自らの手で掴んだ目標達成でした。

面接時点でVISAサポートのチャンスがあることはしっかりと確認済み。試験期間の1ヶ月をしっかりパスし、その後も「使える人材」であるというアピールを続け、遂に2022年7月、Working VISA(Tier 2)をゲットしました。

Tier 2 (General) work visa(就労ビザ)

Tier 2ビザでは英国に5年間の滞在が可能です。2年間のワーキングホリデーが最大7年間になりました。さらに5年後には、英国永住権取得の可能性があります。

Tier 2 (General) work visa

最後に

文字で書くとトントン拍子で就活がうまくいったように見えるかもしれませんが、実際はそりゃもう大変でした。まず、CVを送っても返事が来ることの方が圧倒的に少ないです。10送って2、3返ってくれば良い方だと思います。それこそ、いわゆるメーカーの営業職など未経験業種もアプライしましたが、全くダメでした。やはり、簡単ではありません。

本稿では、かなりざっくりと大まかな流れで就活を振り返りました。もう少し細かい部分が知りたいなど、リクエストがあればできる限りお答えしたいと思います。

では、次のお話をお楽しみに。

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この記事を書いた人

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