【イラスト付き】otherとanotherの違いとは?others, the otherも解説
otherとanotherは、日本語ではどちらも「他の」や「別の」という意味を持つので使い分けるのが難しい英語表現です。さらに、othersやthe otherというように、複数形になったり、冠詞「the」がつくこともあります。今回はイラストを使ってわかりやすく解説していきます。この記事を読んで、これらの英語表現を正しく使い分けれるようにしましょう!
anotherの意味・使い方
I would like another cup of coffee.
「コーヒーをもう1杯頂きたいです。」
anotherは、anとotherが1語になった単語で「もう1つの」や「他の、別の」という意味を持ちます。あるものがすでにあり、そこに「追加でもう1つ」というニュアンスを表します。そのため、名詞の単数形のみに付けることができます。複数形の名詞に対して「もう1つ」と付け加えたい時は、moreを使います。
上記の文は、すでにコーヒーは飲んだ状態であり、さらに追加でもう1杯飲みたいというニュアンスを持っていますね。
イラストで覚えるanother
上記のイラストのように、2つ以上あるうちの中の「他のもう1つ」を表す場合にanotherを使うことができます。2つの中なら、anotherが指すものは特定できます。しかし3つ4つ・・・と数が2つ以上の場合は、聞き手はanotherが指すものがどれなのか特定することはできません。
otherの意味・使い方
I have to do other things.
「私は他のことをしないといけない。」
otherは、「他の」や「別の」、「その他」という意味を持つ単語です。意味はanotherとよく似ていますが、これらの違いはその使い方にあります。otherは、複数形の名詞と一緒に使うことができます。例えば、other countries「他の国々」とは言えますが、other country「他の国」とは言えません。その場合は、another country「他の国」ということができます。
イラストで覚えるother
上記のイラストのように、複数あるうちの中で「他のいくつか」を指す場合にotherを使うことができます。otherが指すのは1つのものだけではないの で、anotherと混同しないようにしっかり整理しましょう。
othersの意味・使い方
Show me others.
「他のものを見せて。」
othersは、「他の複数のもの」という意味です。ある特定のものについて話している時に、その他複数を指す場合に使います。
otherとの違いは、otherは形容詞「他の」で後ろには必ず複数形の名詞がきます。対してothersは、代名詞「他のもの」であり、後ろには名詞を付け加えることはありません。
この文では、すでにあるものの中で、それ以外のものを指しています。このように、othersの後ろには何も付けずに単体で使います。
イラストで覚えるothers
othersは上のother applesと全く同じ使い方ができます。対象のものは「特定せずに残ったものの中からいくつか」がothersのポイントです。
the otherの意味・使い方
There are two fruits. One is a banana, and the other one is an apple.
「2つフルーツがあります。一つはバナナ、もう一つはりんごです。」
the otherは、「残りの1つ」という意味を表します。theがついているので、特定の1つのものを指します。基本的には、2つあるうちの残りの1つを指す場合にthe otherと使うことができます。2つあるうちの1つ目を指す場合は、oneを使うことができます。上記例文では、最初のバナナでoneを使い、残りのりんごはthe other oneを使って表しています。
イラストで覚えるthe other
上記のイラストのように、最初に選ばれたもの以外の残りのものを指す場合にthe otherを使います。the otherが指すものは特定されています。これに対し、よく似ているotherは指すものを特定しません。これらも意味と使い方を混同しないように注意しましょう。
the othersの意味・使い方
I have three brothers. One is in London, and the others are in Sydney.
「私には3人の弟がいます。1人はロンドンにいて、他の弟たちはシドニーにいます。」
the othersは、the otherの複数形と考えてください。意味は、「残ったもの全て」を表します。theがあるので、the otherと同様に「残ったもの全て」というのは特定されています。the otherは単数形の名詞に対して、the othersは複数形の名詞に対して使います。
最初に説明されている1人目の弟をoneを使って表しています。そして残りの2人の弟はすでに特定されているので、the othersを使って表すことができます。the othersは複数形なので、この場合後ろのbe動詞は複数形を表すareです。
イラストで覚えるthe others
上記のイラストのように、複数あるうちの最初に説明するものをone、その次に説明する残り全てのものをthe othersで表現します。よく似ているothersは、「他の複数のもの」という意味ですがそれらは特定されていません。the othersは、それらを特定して示しています。
まとめ
いかがでしたか?今回は、otherやanother、othersやthe otherといったように、どのような違いがあるのか難しい英語表現をご紹介しました。最後に、これらをもう一度しっかり整理して使い方をマスターしましょう。
another : 単数名詞と使うことができる。
(「もう一つの」「他の」)
other : 複数名詞と使うことができる。
(「他の」「別の」)
others : 代名詞なのでothers単体で使う。
(「他のいくつか」)
the other : 単体のものを特定して指す。
(「残りの一つ」)
the others : 複数を特定して指す。
(「残ったもの全て」)