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wouldの意味と使い方、wouldとwillの違いとは?|英語の細かい違い

「wouldは、willの過去形です」学校で先生からこう教わりませんでしたか?しかし、ネイティブは"would"を"will"の過去形としてほとんど使いません。そもそも、「未来を意味するwillの過去形」という時点で意味が矛盾しています。この2つの違い、そしてwouldの使い方を正しく説明することができますか?

簡単で今日からすぐ使える英会話フレーズを紹介する連載「今日からネイティブ英語」。ライターのTOYAさんが運営するInstagram「TOYA / 英語学習モチベーター」では、”学校では教えてくれない英語表現”や”実践率100%の瞬間英作文”を毎日配信中。

  1. 目次

  2. wouldの意味とは?

  3. - 「たぶん〜だろう」の意味のwould

  4. - 過去の習慣を表すwould

  5. - お伺いを立てる意味のwould

  6. - 自分のしたいことを相手に伝えるwould

  7. - wouldn’tの意味

  8. wouldの使い方

  9. wouldを使った定番の例文

  10. - I would like to ~

  11. - That would be great.

  12. - Would you mind ~?

  13. - would rather ~

  14. - What would you do?

wouldの意味とは?

wouldを使った会話を見てみましょう。

  • 【あなた】

  • What would you recommend?

  • 「何をおすすめしますか?」

  • 【店員】

  • I would say "Tonkotsu-Ramen".

  • 「豚骨ラーメンでしょうか。」

  • 【あなた】

  • Okay, I would try that.

  • 「わかりました、それを試してみようかな。」

このように、would一つであなたも英語上級者の仲間入りです。wouldはwillと同様に未来のことを指すのに使うことができます。しかし、wouldは、他にもいろんなニュアンスを持つことを知っていますか?wouldだけに限りませんが、英語は1つの表現でも複数の意味を持つことがよくあります。

I would study hard.

この文は2つの意味を持っています。どんな意味かわかりますか?下記で解説しますね。

「たぶん〜だろう」の意味のwould

wouldの1つ目の意味は「たぶん〜だろう」という推量のニュアンスです。willも同じく未来のことに対して推量を表しますよね。wouldを使う場合は「少し弱めの推量」を表します。

先ほどの例文が持つ1つ目の意味は以下のとおり。

  • I would study hard.

  • 「私はおそらく勉強を一生懸命するだろう。」

未来のことに対して、「推量」を表すニュアンスですが確信度的にはすごく高いというわけではありません。英語にはcanやshould 、mustなど「助動詞」と呼ばれるものがいくつかあります。これら全てwouldやwillと同様に「推量」のニュアンスを持ちます。

確信度別にまとめたものが下記の通りです。

大まかに言えば、全て「未来のこと」を指す時に使える表現ですが確信度別で正しく使い分けれるようにしておきたいですね。

過去の習慣を表すwould

wouldが持つ2つ目の意味は、「かつてはよく〜していた」です。つまり、「過去の習慣」を表すニュアンス。同じ意味の表現に、used to ~がありますね。

これら2つの大きな違いは、used to ~ は「現在では行っていない過去の習慣」、wouldは「ある一定の時期だけ、不規則に行っていた過去の習慣」かどうかです。ここで先ほど紹介した例文を見てみましょう。

  • I would study hard.

  • 「私は必死に勉強していた」

この文を過去の習慣を表すwouldとして捉えた場合、「私は必死に勉強していた」となります。wouldを使う場合は、現在との対比を含みません。なので、現在「私」は必死に勉強をしているかどうかは、この文からは推測できません。used to ~ に関しては、「現在はやっていないが過去では規則的に週間として勉強していた」ということになります。

used to ~はこちらの記事で詳しく解説しています。

used to doとbe used to doingの違い|英語の細かい違い

お伺いを立てる意味のwould

wouldを使った疑問文で、「〜してみますか?」と聞くことができます。つまり、「相手にお伺いを立てる」場合に使われる表現で、日本語でいう「敬語」のニュアンスを含みます。目上の方に対してやフォーマルな場面で「〜してみますか?」と相手に伺いたいときに、wouldを使うととても丁寧です。

  • Would you like something to drink?

  • 「何か飲み物はいかがですか?」

レストランや機内などでよく耳にするフレーズですね。相手に丁寧なニュアンスでお伺いをすることができます。もちろん、友人など親しい間柄の人に対しても使うことはできますが、その場合は少しまわりくどい言い方として捉えられるかもしれません。

自分のしたいことを相手に伝える would

wouldが持つ最後の意味は、「〜してみようかな」です。wantも同じ意味の表現ですが、wouldはより丁寧かつ、控えめなニュアンスとして使うことができます。

例えば、あなたがレストランで注文をする時。wouldを使えば、 丁寧に伝えることができます。

  • Okay, I would try that.

  • 「わかりました、それを試してみようかな。」

wouldn’t の意味

否定形のwouldn'tになるとどういった意味になるのでしょうか?イメージが湧きやすいよう下記の例文をみてみましょう。

  • If I were you, I wouldn't buy such an expensive car.

  • 「もし僕が君なら、そんな高い車は買わないよ。」

みなさん、この文法に見覚えはないですか?そうです。多くの英語学習者が苦手な「仮定法」です。(笑)この文法パターンを使いこなせるようになるまでとても苦労しました。。

しかし、実際にはIf以下の文を省略することがよくあります。if ~ を使った方が、「仮定法」としてより認識しやすいですが、ネイティブたちはwouldがきた時点で「仮定法」と捉えることができます。なので、これからwouldに出会った際は「仮定法」を疑ってみてください。仮定法はこちらの記事で詳しく解説しています。

中学校で習う仮定法「もし〜だったらなぁ」|中学英語の文法

would の使い方

wouldは、みなさんご存知のcanやmustと同じ助動詞です。基本的に主語の後ろに付けます。文にbe動詞が入る場合は、<主語 + would + be動詞 + 目的語>という語順ですね。実際に助動詞wouldを使った例文をいくつかご紹介します。

wouldを使った例文

I would like to ~

こちらは、I want to ~よりも丁寧な表現の「〜したいです」というフレーズです「would like = want」なので、likeを付け忘れないようにしましょう。

似ている表現として、I would love to ~ もあります。would love toは「ぜひ~させてください」というように、自分から何かを願い出る際などに用いる強調表現です。

I wouldは、I'dと短縮することもできます。合わせて覚えておきましょう。

That would be great.

シンプルな文にwouldを使うだけで、より丁寧な意味合いを表すのでビジネスシーンなどで多用されます。

  • That would be great.

  • 「それは最高だね。」

何か提案をされた時は、That would be great.と返してみましょう。文中の単語を1つ1つ崩して理解することも大切ですが、このように1つのフレーズとして覚えてしまってもいいですね。いろんなシチュエーションで使えるのでおすすめです。

Would you mind ~

Would you mind~?は「依頼」「許可」の2通りの意味を表します。誰かに何かを依頼したい時は、mindの後に~ingの動詞がきます。丁寧に何かをお願いしたい時に使える便利なフレーズですね。

  • Would you mind opening the window?

  • 「窓を開けてくれませんか?」

もう1つの意味、「許可」を求める場合はmindの後にifが続きます。自分のしたいことが相手にとって迷惑じゃないかどうかを確認したい時によく使われる表現です。下記が例文です。

  • Would you mind if I open the window?

  • 「窓を開けてもいいですか?」

would rather ~

would rather A (than B)で、「BよりもむしろAがしたいです」という意味です。自分の好みを相手に説明する時に非常に便利な表現です。

  • I'd rather watch a movie than go to the park.

  • 「私は公園にいくよりもむしろ映画を観たいかな」

相手の誘いをソフトに断る際にも、丁寧な断りとして使われることもあります。また、実際の会話文では、上記のようにI'd rather ~ と省略して使われることが多いです。

What would you do?

  • What would you do?

  • 「あなたならどうする?」

この和訳から気づいた方がいるかもしれません。そうです。「仮定法」のニュアンスが含まれていますね。What would you do?だけで使うことができます。特に、相手にアドバイスを聞きたい時などによく使われるフレーズです。

willとwouldの違い

ここまででwouldが持つ複数の意味とその例文をご紹介しました。最後に今回のまとめとして、willとwouldの違いを復習しておきましょう。

wouldはwillよりも確信度の低い推量で使われます。例えば、willはよく天気予報などで使われます。

  • The weather will be sunny tomorrow.

  • 「明日の天気は晴れるでしょう。」

100%決まったわけではないですが、ほとんどの確率で「明日の天気は〜でしょう」という時です。対して、wouldを使う時は確信度がwillほど高くない時です。日本語でいう「多分」や「おそらく」のニュアンスに近い表現ですね。言いたい時の確信度によってwillとwouldは正しく使い分けれるようになれば、脱英語学習ビギナーと言えるでしょう。

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