#15 英語の不定詞とは?3つの用法と例文|中学英語の文法
中学英語の文法は英語の基礎です。中学校で学ぶ文法、単語を使いこなせば、英語の日常会話は十分です。オンライン留学を受講中の方、これから留学に行く方、英語の勉強を今からする方へ。これから中学校で習った英語文法を一緒に復習していきましょう!今回は「不定詞」を学習していきます。
英語の不定詞とは?
to + 動詞の原形
to + 動詞の原形で「〜するために」「〜すること」「〜するための」などを表すことができます。toのあとはいつも動詞の原形を使います。
She likes to read books.
「彼女は本を読むことが好きだ。」
ちなみに<to + 動詞の原形>を「to不定詞」と言います。この記事・中学英語での不定詞はこの「to不定詞」を指します。
原形不定詞というものもある。
不定詞の用法
不定詞には3つの用法があります。
1, 副詞的用法
2, 名詞的用法
3, 形容詞的用法
簡単に言うと、<to + 動詞の原形>を副詞・名詞・形容詞のはたらきとして使うことができます。
副詞的用法の意味 |「〜するために」
<to + 動詞の原形>を使って、「〜するために」という意味を表すことができます。
I’ll go to a supermarket.
「スーパーに行くよ。」
↓
I’ll go to a supermarket to buy some ice cream.
「アイスを買うためにスーパーに行くよ。」
「私は、医者になるために勉強をがんばる。」など、何かの動作の目的を言いたい時に使います。
副詞的用法の例文
I study hard to be a doctor in the future.
「将来、医者になるために勉強をがんばる。」
Students come to school to study.
「学生は勉強するために学校にくる。」
I use a computer to learn programming.
「私はプログラミングを学ぶためにパソコンを使う。」
このように、副詞と同じはたらきをするので副詞的用法と言われています。
名詞的用法の意味|「〜すること」
<to + 動詞の原形>を使って、「〜すること」という意味を表すことができます。例えば、冒頭の文「 彼女は本を読むことが好きだ。」この文では、「本を読むこと」をひとつの名詞として考えることができます。
She likes books.
「彼女は本が好きだ。」
↓
She likes to read books.
「彼女は本を読むことが好きだ。」
このように不定詞を使うことで、もう一歩くわしく表現することができます。
名詞的用法の例文
I want to go to London.
「ロンドンに行きたい。」
want <to + 動詞の原形>で「〜することをほしがる」つまり、「〜したい」と表現することができます。want to goで「行きたい」という意味で使われていますね。
I want to be a teacher.
「先生になりたい。」
直訳すると、「先生になることをのぞむ」つまり、「先生になりたい」という意味です。want to beで「〜になりたい」と表すことができます。
want to do 〜したい
want to be 〜になりたい
また、不定詞の名詞的用法は文の主語にすることもできます。
To become a teacher is my dream.
「先生になることは私の夢です。」
この文は、以下の順番でもOKです!
My dream is to become a teacher.
「私の夢は先生になることです。」
このように、不定詞の名詞的用法は文の中でひとつの名詞のはたらきができます。
形容詞的用法の意味|「〜するための」
<to + 動詞の原形>を使って、「〜するための」「〜すべき」という意味を表すことができます。例えば、「するべき宿題」を以下のように表します。
I have homework to do.
「するべき宿題があります。」
形容詞的用法の例文
形容詞的用法の不定詞は名詞のうしろに持ってきます。
It’s time to go home.
「家に帰る時間だよ。」
This is a place to stay.
「ここが泊まる場所です。」
Would you like something to drink?
「何か飲み物はいかがですか?」
この定番フレーズも不定詞の形容詞的用法が使われています。something to drinkは「飲むための何か」つまり「何か飲むもの」という意味になります。このように、文の中で名詞をくわしく説明する形容詞のはたらきができます。
否定文|不定詞におけるnotの位置
<not to + 動詞の原形>
不定詞の否定文は<to + 動詞の原形>のtoの直前にnotを置きましょう。例文を見て不定詞は文のどの部分を否定しているのかを確認していきましょう。
(1)Ken didn’t tell me to go to Sakura’s house.
(2)Ken told me not to go to Sakura’s house.
(1)ケンは私にさくらの家に行くことを言わなかった。
(2)ケンはさくらの家に行かないように私に言った。
(1)は不定詞ではなく文の動詞tellを否定しているのに対して、(2)はto goを否定しています。このように不定詞の否定形はtoの直前にnotを置きましょう。
動名詞との違い
動名詞は<動詞 + ing>、不定詞は<to + 動詞の原形>
動名詞も不定詞と同様に「〜すること」と言うときに使われます。一般的に動名詞は過去のこと、不定詞は未来のことを表すときに使われます。動名詞については別の記事で紹介します。