#21 英語の受け身の文(受動態)と過去分詞|中学英語の文法
中学英語の文法は英語の基礎です。中学校で学ぶ文法、単語を使いこなせば、英語の日常会話は十分です。オンライン留学を受講中の方、これから留学に行く方、英語の勉強を今からする方へ。これから中学校で習った英語文法を一緒に復習していきましょう!今回は「受け身と過去分詞」を学習していきます。
受け身の文
「〜される」の文
今まで学習してきた文章は、「〇〇が〜する」という「する立場」でした。以下の文では、主語「みんな」に焦点が置かれています。
Everyone eats rice.
「みんなお米を食べる。」
この文の焦点を「お米」にすると、「お米はみんなに食べられる」という文になります。この「〇〇が〜される」という文が受け身の文です。
Rice is eaten by everyone.
「お米はみんなに食べられる。」
少し例文が極端ですが、英語の会話でもよく使われるので使いこなせるようにしたい文法です。受け身は、受動態とも言われるので合わせて覚えておきましょう。
受け身の文の作り方・例文
be動詞 + 過去分詞
「〜される」の受け身の文は、be動詞 + 過去分詞を使います。過去分詞とは動詞のひとつの形です。下で詳しくまとめています。
be動詞の使い方は覚えていますか?
主語によって使い分けが必要でしたね。忘れた方は一覧表で復習です!
受け身の文では「〇〇によって」を説明することが多いので、前置詞byがよく使われます。
*by 〜によって
過去形の受け身の文・例文
「〜された」の文
「〜された」という文をつくる時は、be動詞を過去形にするだけでOKです。
Kinkaku-ji was built in 1397.
「金閣寺は1397年に建てられた。」
am, isはwasに。areをwereに変えるのがルールでしたね。
未来形の受け身の文・例文
「〜されるだろう」の文
未来形の受け身の文は、「〜されるだろう」という文です。<will + be +過去分詞>の形です。
willの後は必ずbe、be動詞の原形です。beがwasやwereにならないことを注意しましょう。
My house was built last year.
「私の家は去年建てられた。」
My house will be built next year.
「私の家は来年建てられるだろう。」
will以外の助動詞(can, might, may)も<助動詞 + be + 過去分詞>の形になります。詳しくは次の記事で紹介します。
過去分詞
過去分詞とは「過去形」や「ing形」と同じように動詞が変化した形
例えば、動詞goの過去分詞はgoneです。
go → went → gone
過去分詞にも、規則動詞と不規則動詞があります。ここで注意してほしい点は、過去分詞は「過去」という言葉がついていますが、過去の意味はありません。
過去分詞の規則動詞
過去分詞の規則動詞は、過去形とまったく同じです。edまたはdを原形の語尾につけるだけです。
-ed
遊ぶ
play → played → played
開ける
open → opened → opened
見る
watch → watched → watched
滞在する
stay → stayed → stayed
訪れる
visit → visited → visited
-d
好き
like → liked → liked
望む
hope → hoped → hoped
使う
use → used → used
愛している
love → loved → loved
住む
live → lived → lived
過去分詞の不規則動詞
「ing形」や「比較」などにも不規則な変化があるように、過去分詞にも不規則動詞が存在します。不規則変化でも少し法則があります。
原形をA、過去形をB、過去分詞をCとして考えると覚えやすいので、法則別に紹介していきます。
過去形と過去分詞が同じ動詞
【A-B-B】
持ってくる
bring → brought → brought
建てる
build → built → built
買う
buy → bought → bought
つかまえる
catch → caught → caught
感じる
feel → felt → felt
見つける
find → found → found
開催する
hold → held → held
聞く
hear → heard → heard
言う
say → said → said
保つ
keep → kept → kept
離れる
leave → left → left
失う
lose → lost → lost
原形・過去形・過去分詞が全て違う動詞
【A-B-C】
行く
go → went → gone
する
do → did → done
食べる
eat → ate → eaten
与える
give → gave → given
知る
know → knew → known
見る
see → saw → seen
取る
take → took → taken
過去形+nで過去分詞
【A-B-C】
話す
speak → spoke → spoken
壊す
break → broke → broken
盗む
steal → stole → stolen
目が覚める
wake → woke → woken
原形からi → a → uと順番になる動詞
【A-B-C】
飲む
drink → drank → drunk
歌う
sing → sang → sung
原形と過去分詞が同じ動詞
【A-B-A】
走る
run → ran → run
来る
come → came → come
〜になる
become → became → become
原形、過去形、過去分詞が全て同じ動詞
【A-A-A】
切る
cut → cut → cut
置く
put → put → put
読む
read → read → read
※readの発音には注意してください。原形は[リード ríːd]ですが、過去形・過去分詞は[レッド réd]になります。
不規則動詞の変化については以下のページの一覧表で覚えてみて下さい。