#27 関係代名詞とは?使い分けや見分け方、先行詞も|中学英語の文法
中学英語の文法は英語の基礎です。中学校で学ぶ文法、単語を使いこなせば、英語の日常会話は十分です。オンライン留学を受講中の方、これから留学に行く方、英語の勉強を今からする方へ。これから中学校で習った英語文法を一緒に復習していきましょう!今回は「関係代名詞」を学習していきます。
関係代名詞とは?
文中で名詞とそれを説明する文をつなぐ
「私は女の子を知っている。その女の子は音楽が好きだ。」
「私は音楽が好きな女の子を知っている。」
どちらが自然ですか?
もちろん、2つ目の文ですよね。今までに学んだ文法で1つ目の文をつくることは簡単です。
I know a girl.「私は彼女を知っている。」
She likes music.「彼女は音楽が好きだ。」
この2つの文をひとつにするのが、関係代名詞の役割です。関係代名詞を使うと以下のようになります。
関係代名詞whoを入れて、2つの文をつなげました。
関係代名詞とは、文中の名詞とそれを説明する文をつなぐことができるもので、who, which, thatを指します。英語を話すにしても、書くにしても文をつなげるのにとても重要な役割を果たします。
関係代名詞の種類
上記で関係代名詞はwho, which, thatを指すと言いました。who, which, thatの使い分けは先行詞によって異なります。
先行詞とは?
関係代名詞の前の名詞のことを先行詞といいます。この単語によって関係代名詞を使い分ける必要があります。
関係代名詞の使い分け表
関係代名詞の「主格」
主語のはたらきをする
関係代名詞の「主格」は、文の中で主語のはたらきをします。主格の文では、関係代名詞のあとにその主語を説明 する動詞がきます。
関係代名詞「主格」の例文
①I have a brother.
「私には兄がいます。」
②He lives in the US.
「兄はアメリカに住んでいます。」
この文を関係代名詞を使ってつなげると
②の主語であるHe(兄)がwhoになっています。このように主語の役割をする関係代名詞を「主格」と言います。くわしくはこちらの記事で。
関係代名詞の「目的格」
目的語のはたらきをする
「主格」では文の中で主語のはたらきをしました。関係代名詞の「目的格」は文の中で目的語のはたらきをします。
目的格の文は、関係代名詞のあとには主語からはじまる完成した文がきます。説明だけでは難しいので、実際の例文をみていきましょう。
関係代名詞「目的格」の例文
①I want the game.
「ゲームがほしい。」
②Everyone plays the game.
「みんながそのゲームをプレイする。」
この文を関係代名詞を使ってつなげると
関係代名詞whichがつなぐこの文は、ゲームは主語ではなく目的語です。(この文の主語はEveryone「みんな」)このように目的語を説明する場合は関係代名詞の目的格を使います。
先行詞が人の場合は、同様にwhoを使いましょう。(またはwhomも使われる。)関係代名詞の目的格については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
関係代名詞の「所有格」
代名詞の所有格と同じはたらきをする
関係代名詞の所有格は「〜の」代名詞の所有格(my, your his, her, its)と同じはたらきをします。「わたしの」「あなたの」など「誰の」なのかを表しましたね。
関係代名詞whoseを使い、文中では「〜を持つ」という意味で考えるとわ かりやすいです。それでは例文で解説していきます。
代名詞についての復習はこちらの記事をご覧ください。
関係代名詞「所有格」の例文
①私は兄がいます。
I have a brother.
②兄の夢は宇宙飛行士です。
His dream is to be an astronaut.
*astronaut 宇宙飛行士
この文をつなげると
代名詞hisを関係代名詞whoseに置き換えます。所有格の場合、先行詞が人以外の場合でもwhoseを使います。詳しい内容は後日の記事にて。
使い分けと見分け方
上で紹介した3つの関係代名詞の用法をどう使い分け、見分ければいいのかわかりますか?
答えは、関係代名詞の後の文にあります。
POINT
主格の文は、関係代名詞のあとにその主語を説明する動詞がきます。
目的格の文は、関係代名詞のあとには主語からはじまる完成した文がきます。
所有格の文は、関係代名詞がwhoseなので見分けやすいです。
上で紹介した例文をもう少しくわしくみてみましょう。
I have a brother. He lives in the US. I haven’t met him for a long time.
「わたしには兄がいます。彼はアメリカに住んでいる。彼とは長い間会っていない。」
この文をそれぞれ関係代名詞を使用してつなげた文を紹介しました。それぞれ以下の文でしたね。
I have a brother who lives in the US.
「アメリカに住む兄がいる。」
この文では
a brother who lives in the US
「兄はアメリカに住んでいる。」
先行詞 a brotherが主語のはたらきをし、関係代名詞whoのあとには動詞liveがきています。主語となる兄がアメリカに「住んでいる」ことを説明する動詞があとにきています。
一方、目的格の文は
I have a brother who I haven’t met for a long time.
「長い間会っていない兄がいる。」
この文では
a brother who I haven’t met for a long time
「長い間会っていない兄」
先行詞a brotherが目的語のはたらきをし、関係代名詞whoのあとには「長い間会っていない」という完成した文(主語 + 動詞)があとにきています。
所有格は簡単です。シンプルに「〜を持つ」と説明するので、代名詞(my, your his, her, its)の代わりになるかどうかで判断しましょう。
I like a dog whose tail is soft and curly.
「やわらかくてくるくるのしっぽを持つ犬が好き。」
もともとの文は以下のとおりです。hisの代わりにwhoseが使われていますね。
I like a dog.
「犬が好きだ。」
His tail is soft and curly.
「その犬の しっぽはやわらかくてくるくるしている。」
*soft やわらかい 形容詞
*curly くるくるの 形容詞
見分け方
主格→関係代名詞のあとは動詞
例)a man who likes pizza
目的格→関係代名詞のあとは完成した文
例)a man who I met yesterday
所有格→代名詞の代わりになるかどうか
例)a house whose roof is red
関係代名詞は文と文をつなげることができるので接続詞に近いはたらきをします。これらの違いは、接続詞は文字通り、文と文を接続する役割だけです。しかし関係代名詞は文と文をつなぐはたらきだけでなく「先行詞がどんな人・物・出来事なのか」を説明します。