
#10 I understandばっかり使ってない? | 別の言い方
簡単で今日からすぐ使える英会話フレーズを紹介する「今日からネイティブ英語」。ライターはToyaさんは、大学卒業後、オーストラリアでサッカー選手として活躍。 帰国後、InstagramやYoutube、TikTokを通して英語学習コンテンツの発信をスタート。 現在では、総SNSフォロワー数28万人越え。 また、英語学習を習慣化するためのオンラインサロンLEARNING ZOOを立ち上げ、自然と学習へのモチベーションが高まるようなコンテンツを発信・定期的なイベントなども企画しています。
I understandって正しく使えてますか?
こんにちは、ライターのとーやです。みなさん、「わかったよ」って英語で何と言いますか?例えば、会社の上司から重要な資料を渡された時。
上司:「この前渡した資料の内容わかった?」
あなた:「はい、わかりました。」
この場合、I understand.と答えるのは正しい使い方です。「(その内容をきちんと読んで)理解しました。」というニュアンスになります。
しかし、カジュアルなやり取りの中で「了解(わかったよ)」という意味でI understand.を使う場合。これは少し堅苦し印象を与えてしまうかもしれません。
今回はI understand.について詳しく学んでいきましょう!
understandの意味、使い方
基本的に、understandは「わかっている状態」を表す動詞です。相手の言ったことに対して、「意味がわかる」や「理解できる」といった意味で使います。
understandのすぐ後ろに、名詞や疑問詞(why, who, which)、疑問詞+toを加えて、具体的な文章が作れます。
I understand where I have to go.
「どこに行かないといけないのかわかったよ。」
また、相手から聞いたことを理解した上で「〜と聞いている」というニュアンスとして使うこともできます。後ろには、先ほどと同様に名詞や疑問詞、that節を付け加えます。
I understand that he already came back to Japan.
「彼はもうすでに日本に帰国していると聞いてるよ」
understandの過去形、過去分詞、形容詞
前回記事のgo/comeと同じように、understandの時制の変化も中学校で習っていると思います。ここでもう1度復習しておきましょう。
過去形:understood
I understood the question.
「質問を理解していた。」
動詞の多くは基本的に動詞の原型 + edの変化パターンですが、understandは不規則に変化する動詞です。過去形はunderstoodなので注意が必要です。
過去分詞:understood
Please ensure that you have understood the policy.
「ポリシーを理解したことを確認してください。」
過去分詞は過去形と同じunderstoodです。動詞understandはA - B - B型に変化する動詞です。
A - B - B型
understand - understood - understood
ちなみに、stand 「立つ」やwithstand「耐える」 という動詞も、過去形・過去分詞がstoodと変化します。過去形と過去分詞が同じ変化なので、覚えやすいですね。
stand - stood -stood
過去分詞はこちらの記事で解説しています。
形容詞:understanding
He is an understanding person.
「彼は理解力のある人だ。」
基本的な形で<動詞の原型+ing>です。understandにingを付け加えるだけなので、覚えやすいですね。しかし、understandingは現在進行形の動詞としてあまり使われません。そもそもunderstandは「わかっている状態」を表す状態動詞だからです。
名詞を修飾したり、主語をカバーする形容詞として使います。「理解力のある」や「寛容な」といった意味として使われることが多いです。
形容詞はこちらの記事で解説しています。
I don't understandは実は失礼?
相手の言っていることが理解できない時。みなさんは、英語で何と言いますか?
I don't understand.と言っていませんか?
直訳すると、「あなたの言っていることが分かりません。」日本語で、第一声にこれを言うと少し失礼ですよね。
I don't understand.の後に少し文を付け加えたり、それ以外の言い方を覚えていきましょう。そうすることで相手に不快な思いをさせずに、スムーズなコミュニケーションを取ることができます。
じゃあunderstandの使い方は?
ここからは、understandの正しい使い方をみていきます。まず前提として、understandには「わかっている状態」を表す意味がありましたね。(上記参照)
Do you know what I mean?
私の言っていること分かってる?
I understand.
分かってるよ。
なので、もし過去形のunderstoodを使う場合は、「既に理解していた(分かっていた)」というニュアンスになります。
I understood what you said.
あなたの言ったことは分かっていたよ。
では、「分からないよ」と言いたい時。
I don't understand.は「(相手の言っていることが)分からない。」という意味です。なので、I don't understand.だけを言ってしまうのは相手にとって失礼になってしまう時があります。
その後ろに名詞節や疑問詞を付け加え、何がわからないのかを伝えてみましょう。
I don't understand what you said.
「あなたの言ったことが分かりませんでした。」
シンプルに相手の言っていることがわからなかった時は、
Sorry, I don’t get it. Can you say that again?
「ごめん、わからなかった。もう一回言って?」
以下のように確認するように答えてみてください!
You mentioned about 〇〇, didn’t you?
「〇〇って言ったよね?」
*mention 言及する
最後のdidn't youは付加疑問文です。以下の記事で詳しく学ぶことができます。
understand以外の言い方
ここまででunderstandの意味と使い方をみてきました。それでは、実際に英語圏の国々では「理解している」ことをどのように言うのでしょうか?
最後はネイティブが使うI understand.以外の言い方を学んでいきましょう!
ネイティブが使う表現3選
That makes sense.|カッコいい言い方
That makes sense.
「その通りだね。」
make senseで「話の筋が通っている」という意味です。I understand.以外の表現として、ネイティブがよく使うフレーズの代表格ですね。逆に、ここまでの話の意味、相手に聞きたい時は、以下のようにカッコよく質問してみましょう!
Does it make sense?
「理解できた?」
I get it.|カジュアルな言い方
I get it.
「わかるよ。」
getは「分かる」や「理解する」という意味を表します。I get it.は比較的親しい間柄の人に対して使われることが多いです。いわゆる決まり文句みたいなものです。
相手の言ったことに対して、「分かった」よと言いたい時に使える便利なフレーズです。getをgotにしてみましょう!よくネイティブが使う表現になります。みなさんも今日から使ってみて下さい。
I got it!
Got it!
「了解!」
I follow ~|フォーマルな言い方
I follow the rules you said.
「あなたの言ったルールを理解しました。」
followは「ついていく」という意味を持つ動詞です。例文では「あなたの言ったルールについていきます」から、「わかっている状態」を表しています。物事の説明時や、その経緯を相手に確認するときに使われます。会社やフォーマルな場面で使われることが多いです。
Do you understand?|みなさん理解できましたか?
いかがでしたか?今回は「I understandの別の言い方」についてご紹介しました。
understandの意味と使い方を正しく理解して頂けたと思います。英語には、日本語にはないニュアンスを持つことがあります。その単語が持つ意味の本質を学ぶことが、英会話を上達させるポイントです。これからも一緒に英語学習を楽しんでいきましょう!