英語大百科ことばの海へ

まだ見ぬ
無数のことばが遊ぶ
冒険の海へ、いざ
51現在のことば数

英語大百科の世界

「英語大百科」はそれ自体緻密に編まれた学習システムであり、みなさんの学びを手助けする案内人でもあります。

見出し語はさしずめ海に浮かぶ無数の島。

その周りは冒険と不思議に満ちた「ことばの海」。

船を降りて島内を探検するもよし、新しい発見を求めて海に潜るもよし。

乗船も下船も自由、島が気に入れば長期滞在も自由です。

気分の趣くままに振る舞って下さい。

旅を続けている限り、そして好奇心と探求心を失わない限り、必ずやあなた自身の大百科が編み上がっていくはずです。

監修者よりのご挨拶 >

英語大百科の最新の単語

moon

の語源

地球の衛星(the satellite of the earth)であり、人類が初めて足を下ろした星でもあります。 振り返れば1969年7月20日のこと。 「何用あって月世界へ」という山本夏彦の寸言が浮かぶも、今はその気になれば宇宙に飛び出せる時代。 関連語の代表はmoonに名詞化語尾の-thがついたmonth(暦の月)と「月の日」を意味するMonday(月曜日)。 月光(moonlight)、満月(full moon)、半月(half-moon)、新月(new moon)— どこか懐かしさが伝わる言葉。

ambulance

救急車の語源

ambulanceはamble(ぶらぶら歩く)の名詞形で、救急車の生まれ故郷は戦場。 この2つが紡ぐイメージは? そう、負傷兵を捜して戦場を駆け回る救護兵の姿ですね。 これがambulanceの原型で、救護側が駆け回ることからフランス語でhôpital ambulant(歩く病院)と呼ばれていました。 その後、負傷者を載せた荷車(wagon)を馬に引かせる方法(horse ambulance)が考案され、やがて馬がエンジンに、そして現在にというわけです。

magician

マジシャンの語源

魔術師の古い呼び名magiから生まれた語で、「magic(魔法、手品)に精通する人」という意味。 超自然現象に結びつけられていた時代のmagicianは「魔法使い」、今の呼び名は「手品師/奇術師」ですね。 日本語のマジシャンはもっぱら後者。 なお、魔法使いはwizard(男)、witch(女)と男女で呼び分けがあります。 参考:The Wizard of Oz 米映画「オズの魔法使い」(1939)  witch-hunt (ヨーロッパ中世の)魔女狩り

anger

怒りの語源

古ノルド語angr (悲しみ grief)から英語に。 そのangrはラテン語angere (窒息させる choke)が起源。 形容詞angry(怒っている)はangerがあふれている(-y)状態のこと。 窒息ではないにしても危険な状態とは言えますね。 関連語anxious(不安を覚える)、anxiety(不安)からも締めつけられるような苦悶が聞こえて来そうです。 ことわざにAnger is a short madness.(怒りは一時の狂気)とあります。 あおると本当に窒息するかも。

Christmas

クリスマスの語源

キリスト(Christ)の祭(-mas=festival)の意味。 キリスト降誕祭、聖誕祭などと訳されます。 日本で初めてChristmasを行ったのはイエズス会の宣教師フランシスコ・ザビエル、戦国時代の真っ只中、1552(天文21)年のことでした。 tree(ツリー)、cake(ケーキ)、card(カード)、eve(前夜)、gift(贈り物)、holiday(休日)、white(白い)、song(歌)— Christmasが思い出させてくれるものにはどこかほっとさせるものが多いですね。

diary

日記の語源

ラテン語diarium (1日の割当量)を起源とする語。 di-は英語ではdayに、フランス語ではjourに変化。 di-系のdial(文字盤)、フランス語系のjourney (旅 原義:1日がかりの旅)やjournal(日記、日誌)、スペイン語の挨拶buenos dias (= good day)のdiasはみな同根語。 接尾辞-ary(入れ物)と組み合わされたdiaryの原義は「1日の記録の集まった所」。 ところで、日本人は日記好きで知られる国民だとか。知っていました?

bay

の語源

湾を意味する主な語はbay(原義:港?) 、cove(原義:小部屋 chamber)、gulf(原義:胸 bosom)の3つ。 大きさに明確な基準があるわけではありませんが、bayを平均的な湾とすればcove(入江)が小湾でgulfが大湾のイメージ。 世界的に有名なgulfとしてはthe Gulfと略称されるペルシャ湾(Persian Gulf)やメキシコ湾(the Gulf of Mexico)が挙げられます。 the Gulf Streamとすれば世界最大の海流として知られるメキシコ湾流のこと。

dinosaur

恐竜の語源

ダイノソー=恐竜と心得ている人は意外に多いようです。 なら、ついでにdino-(恐ろしい)と-saur(トカゲ、竜)に分解してポケットに入れてしまいましょう。 恐竜は鳥類と非鳥類に大別されますが、視点を変えて草食性(herbivorous)か肉食性(carnivorous)かで区別することもできます。 肉食性の代表がtyrannosaur(暴君竜)なら、草食性の代表は歩くと地震が起こるほど巨大なseismosaur(地震竜)といったところでしょうか。

knife

ナイフの語源

物を切るための小型の道具で刃(blade)と柄(handle)を備えたもの、例えば小刀、短剣などをknifeと言います。 日本刀のように長い刀身を持つものはknifeではなくsword(剣)です。 ところで、かつてはゲルマン一族で共有されていたkn音、英語は面倒なk音と縁を切って今は発音しなくなりました。 身近な語を9つ:knee ひざ knuckle こぶし knight 騎士 knit 編む knob 取っ手 knock たたく knot 結び目 know 知っている knowledge 知識

cold

寒いの語源

cold morning(寒い朝)、cold bath(冷水浴)、cold front(寒冷前線)、cold reply(つれない返事)など用途多彩。 「風邪」の意味ではchest cold(せきの出る風邪)やhead cold(鼻風邪)、catch cold(風邪を引く)などの形で用いられます。 よく似た意味のchilly(うすら寒い)、cool(涼しい)、gelid(極寒の)は同根語。 使い分けられると便利です。 jelly(ゼリー)、gelatin(ゼラチン)は関連語。 イタリア式アイスクリームのgelatoも仲間。

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