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month

(暦の)月の語源

地球の衛星moon(月)に-thがついた形。 1ヶ月を何日にするかはカレンダー作りの重要な要素。 先人が苦労を重ねてたどり着いたのは、太陽月(solar month ≠ 30日10時間29分)を基準とする太陽暦。 古代から中世へ、さまざまな人が関わった12ヶ月の英語名は興味深い逸話の宝庫。 1月をJanuaryとしたわけは? Marchはmarch(行進する)と関係があるのかないのか。 June brideはなぜ幸せ? Augustの意味は?— いろいろありそうですね。

year

1年の語源

ギリシア語のhora (季節)を起源とする語。 「年」と「季節」の同一視は1年を一季と見なすところから来るもの。 「年季」の省略形である日本語の「年」も同様で、かつては四季が一巡りすることを「年季が明ける」と言っていました。 annualはラテン語から借りた形容詞でyearly(年に1度の)に相当する語。 yearly income=annual income(年収)、yearly plant=annual plant(一年生植物)、yearly event=annual event(年中行事)のように使います。

winter

の語源

四季の中で最も厳しいwinterはyear(1年)の意味で使われやすい語。 例えばHe passed two winters in Siberia.(シベリアで2年を過ごした)のように。 冬を乗り切ることが無事の1年に通じるのでしょう。 日本でシベリア寒気団(Siberian air mass)を意味するGeneral Winter(冬将軍)は幾多の戦いの行方を左右してきたRussian winter(ロシアの冬)を擬人化した言葉。 winter sleep(冬眠)はmidwinter(真冬)をやり過ごす動物たちの対抗手段。

autumn

の語源

夏が人生の真っ盛り(the prime of life)ならば、秋は凋落に向かう季節。 sign of autumn(秋のきざし)、early autumn(初秋)、late autumn(晩秋)— どこをとっても穏やかで少し寂しい? 秋はまた、冬に備えた最後の賑わい、収穫の季節。 日本は秋祭り(autumn festival)、米国は感謝祭(Thanksgiving)で祝います。 autumnal air(秋の気配)、autumnal cold(秋寒、秋冷)、autumnal night(秋の夜長)、autumnal tints(秋色、紅葉)— 形容詞autumnal(秋の)を使った表現にはどこか趣がありますね。

summer

の語源

summerの原義は「1年」— ここにもspring同様、「季節」と「年」の重なりが見られます。 springが生命の息吹ならsummerは人生の盛りを象徴する言葉。 summer vacation(夏休み)、summer camp(臨海・林間学校)、summery weather(夏らしい天気)などに踊るは盛りを謳歌せんとする若き心。 「真夏」はmidsummerで、Indian summer(小春)とすれば10月頃の夏の戻りを指す言葉。 束の間の夏の名残、その平穏を喜ぶのは盛りを過ぎた熟年の心。

spring

の語源

芽吹きの季節、1年の始まりとして春夏秋冬の先頭を切るspringの原義は「飛び出す」。 そこから「泉」「跳躍」「ばね」などの連想的意味が広がり、やがて「春」が生まれました。 spr-は「勢い」を感じさせる音構成で、spray(噴霧する)、sprinkle(まき散らす)、sprint(全速力で走る)、sprout(発芽する:新芽)など身近な語に多く見られます。 spring tideとすれば新月(new moon)と満月(full moon)の時に起こる大潮のこと。

afternoon

午後の語源

文字通り「正午noonの後after」。 午後を区分する明確な定めはありませんがearly afternoonは午後3時あたりまで、late afternoonは3時あたりから夕べ(evening)の前の5時あたりまでと考えてよいでしょう。 noonはラテン語nona (日の出から9時間目)を起源とする語。 日の出を6時とすればその9時間後は午後3時。 これがnoonの元の意味でしたが後に3時間前倒しされていつの間にか「正午」の意味に。 その理由は不明。

time

の語源

「時」は人為の及ばぬもの— とは言え、何もせぬでは暮らしは不便。 言語(language)を獲得した人類(homo sapiens)は太陽や月の助けを借り、10万年の歳月をかけて「時」の世界を編み上げてきました。 day(1日)やafternoon(午後)などの見慣れた語にも先人の知恵が散りばめられています。 timeの派生語は少なく、代表はtimely(時を得た、適時の)。 tide(潮の干満)や文法用語のtense(時制)はtimeの関連語。

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