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日常的表現や基本語句を理解し、相手の助けを借りながら簡単なやり取りをするのに求められる語。

A1:Basic Levelの最新の単語

shirt

シャツの語源

原義は「裁断されたもの」。 派生語はshirty(怒った、不機嫌な)のみ。 人間、シャツを脱がされると怒るのかも。 skirt(スカート * 元はshirtの意味)、short(短い)は同根語。 発音もそっくりなら、意味も「短い」でつながる三つ子の姉妹。 T-shirt(Tシャツ)、polo shirt(ポロシャツ)、aloha shirt(アロハシャツ)— あなたの好みは? ちなみにワイシャツはwhite shirtが訛ったもの。 英語としては単に白いシャツの意味。 カッターシャツの正体は不明。

friend

の語源

原義は「最愛の dear」でfree(自由な)と同根。 親類など血縁者に向かう親愛の情が「友」「味方」「仲間」「恋人」にまで広がりました。 派生語はfriendly(友好的な)、friendship(親交、友情)、friendliness(親切)など。 friendlyにはeco-friendly(環境に優しい)、user-friendly(使いやすい)のような用法も。 余談ながら、トンガ王国(Kingdom of Tonga)の愛称はFriendly Islands(*island 島)。 1773年クック船長一行が受けた温かい歓迎が呼び名の起源のようです。

free

自由なの語源

原義は「親愛なる dear」で、周辺を探れば「愛する love」「妻 wife」「娘 daughter」さらには「友 friend」との繋がりまで浮かび上がってきます。 「さまざまな束縛から自由な」という意味で広く使われる語。 派生語はfreedom(自由)とfreely(自由に)。 -freeは「〜なしの」「〜を伴わない」を意味する使用頻度の高い複合表現。 用例を3つ: an alcohol-free party 酒類無しのパーティ a childfree couple 子供を持たない夫婦 a duty-free shop 免税店(*duty 関税)

skirt

スカートの語源

shirt(シャツ)と同根。 ドレス(dress)やローブ(robe)などの外衣の腰(waist)から下の部分を指す語。 下半身を被うのは有史以前からの人類の風習。 歴史を振り返れば男女の区別なくskirtを着用していたことが見て取れます。 skirtが機能重視の方向へ舵を切るのは19世紀後半頃になってのこと。 その後の展開は言うに及ばず。 近頃はskirt↔womanの固定観念が支配的な日本でもmen’s skirtなる言葉が勢力を広げつつあります。

rabbit

ウサギ(兎)の語源

原義は「子ウサギ」。 専門用語を別にすれば、ウサギを表す英語はrabbitとhare(野ウサギ)の2つ。 ペットとして飼育されるのはrabbitの方。 うっかり庭で放し飼いにすると穴だらけにされることも。 1859年、不用意に持ち込まれたわずか24匹のウサギが莫大な数にふくれ上がり、侵略外来種としてオーストラリアを悩まし続けているのは有名な話。 『種の起源』(C. Darwin, The Origines of Species)の出版は奇しくも同じ1859年。

Spain

スペインの語源

スペイン語での正式国名はローマ帝国の時代の呼び名Hispania(イスパニア)に由来するEspañaです。 語源には諸説ありますがもっとも有力なのはウサギ説。 かつて山野は兎であふれていたらしく、初期の入植者であるカルタゴ人がSzpan (兎の国)と呼んだのが始まりとか。 派生語はSpanish(スペインの、スペイン人/語(の))、Spaniard(スペイン住人)、Hispanic(ラテンアメリカ系の)。 スパニエル犬(spaniel)はスペイン原産の猟犬です。

dam

ダムの語源

オランダ語(Dutch)でbarrier(せき止めるもの)を意味するdam由来の語。 堰堤(えんてい)、堰(せき)とも呼ばれます。 ダムは土砂が堆積して生じるnatural dam(天然ダム)やbeaver dam(ビーバーダム)除けばすべて人が造った物。 オランダ(the Netherlands)の都市AmsterdamとRotterdamの原義はそれぞれ「アムステル川の堤防」「ロッテ川の堤防」。 治水のために造られたダムの周辺に人が集まり住み、オランダを代表する大都市へと成長しました。

sport

スポーツの語源

「スポーツ=運動」と短絡すると大切なものが見えなくなります。 sportはdisport(楽しむ、気晴らしをする)の頭が取れた語。 disportの原義は「dis-(離れた場所に)(自分を)port(運ぶ)」— つまり、元来の意味は「喧噪から離れて気晴らしをする」ことだったのです。 その気分はスポーツのプロ化が始まった20世紀以降次第に忘れられていきました。 現在のオリンピック(the Olympics)はその究極の姿なのかも知れません。

glove

手袋の語源

ゴート語(Gothic)起源で-loveは「手のひらpalm」の意味。 gloveは親指(thumb)と4本の指(finger)がそれぞれ鞘(sheath)状に仕切られた手袋。 4本の指が仕切られていないものはmittenです。 ボクシング用の手袋は内部に仕切りがありませんがこちらはgloveで。 派生語gloverは「手袋製造業者」「手袋商」のこと。 長崎グラバー邸で知られる英商人の名もT. Glover(1838-1911)。 先祖はいざ知らず、彼自身が扱った商品に手袋は含まれていなかったかも。

adult

成長した動植物の語源

成長したものなら何でもadultで間に合いそう。 adult person, adult dog, adult fish, adult insectなら「成人」「成犬」「成魚」「成虫」でOK。 では、adult treeやadult plantはどう訳す? 「成木」はありますがadult plantは… 「成長した植物」と言うよりなさそうですね。 応用問題— 「幼魚」や「幼木」は英語で? 固有の言い方は別として一般の会話ではyoungが便利。 young person/dog/fish/insect/tree/plantと「若い」「幼い」はたいていyoungで間に合います。

house

の語源

house(英語)、huis (オランダ語)、Haus(独)はsibling(きょうだい)です。 Huis Ten Bosch— そう、佐世保市にあるハウステンボスで意味は「森(bosch)の家」。 南アフリカに渡ったboschは密航よろしくさらに海を渡り、今やbushman(奥地の住人)、bushfire(森林火災)と立派なオーストラリア英語に成長し日々大忙し。 犬(hound)-hond(蘭)-Hund(独)、石(stone)-steen(蘭)- Stein(独)と、英蘭独の連携は未だ健在。 ゲルマン一族の絆もなかなかのものです。

face

の語源

原義は「形 form」「姿 appearance」「顔」。 一大ファミリーを形成するラテン語facere (=make 作る)につながる語で、factory(工場 原義:作る場所)やfact(事実 原義:なされたこと)、fit(ぴったりの 原義:適切になされた)などはみな関連語。 確かにfaceは内の心が外に表れたもの。 とは言え、作り顔を得意とする人はこの世にごまんと。 相手のfacial expression(顔の表情)に惑わされないようご用心。

moon

の語源

地球の衛星(the satellite of the earth)であり、人類が初めて足を下ろした星でもあります。 振り返れば1969年7月20日のこと。 「何用あって月世界へ」という山本夏彦の寸言が浮かぶも、今はその気になれば宇宙に飛び出せる時代。 関連語の代表はmoonに名詞化語尾の-thがついたmonth(暦の月)と「月の日」を意味するMonday(月曜日)。 月光(moonlight)、満月(full moon)、半月(half-moon)、新月(new moon)— どこか懐かしさが伝わる言葉。

Christmas

クリスマスの語源

キリスト(Christ)の祭(-mas=festival)の意味。 キリスト降誕祭、聖誕祭などと訳されます。 日本で初めてChristmasを行ったのはイエズス会の宣教師フランシスコ・ザビエル、戦国時代の真っ只中、1552(天文21)年のことでした。 tree(ツリー)、cake(ケーキ)、card(カード)、eve(前夜)、gift(贈り物)、holiday(休日)、white(白い)、song(歌)— Christmasが思い出させてくれるものにはどこかほっとさせるものが多いですね。

bay

の語源

湾を意味する主な語はbay(原義:港?) 、cove(原義:小部屋 chamber)、gulf(原義:胸 bosom)の3つ。 大きさに明確な基準があるわけではありませんが、bayを平均的な湾とすればcove(入江)が小湾でgulfが大湾のイメージ。 世界的に有名なgulfとしてはthe Gulfと略称されるペルシャ湾(Persian Gulf)やメキシコ湾(the Gulf of Mexico)が挙げられます。 the Gulf Streamとすれば世界最大の海流として知られるメキシコ湾流のこと。

knife

ナイフの語源

物を切るための小型の道具で刃(blade)と柄(handle)を備えたもの、例えば小刀、短剣などをknifeと言います。 日本刀のように長い刀身を持つものはknifeではなくsword(剣)です。 ところで、かつてはゲルマン一族で共有されていたkn音、英語は面倒なk音と縁を切って今は発音しなくなりました。 身近な語を9つ:knee ひざ knuckle こぶし knight 騎士 knit 編む knob 取っ手 knock たたく knot 結び目 know 知っている knowledge 知識

cold

寒いの語源

cold morning(寒い朝)、cold bath(冷水浴)、cold front(寒冷前線)、cold reply(つれない返事)など用途多彩。 「風邪」の意味ではchest cold(せきの出る風邪)やhead cold(鼻風邪)、catch cold(風邪を引く)などの形で用いられます。 よく似た意味のchilly(うすら寒い)、cool(涼しい)、gelid(極寒の)は同根語。 使い分けられると便利です。 jelly(ゼリー)、gelatin(ゼラチン)は関連語。 イタリア式アイスクリームのgelatoも仲間。

afternoon

午後の語源

文字通り、「正午/真昼(noon)の後(after)」の時間を指す語。 noonはninth(9番目の)を意味するラテン語由来の語で、遠い昔sunrise(日の出)を午前3時と定めそこから9時間後を正午、すなわちnoonと呼び始め今日に至ったもの。 明確な定めはありませんがearly afternoonはおよそ午後3時あたりまで、late afternoonは3時あたりから夕べ(evening)の前の5時あたりまでとして使い分けるとよいでしょう。

head

頭部の語源

headは、首(neck)から上全体を指すという点で、日本語の「頭」とはやや異なります。 behead(打ち首にする 原義:headを取り去る)はその微妙な違いをよく示しています。 headはまた、headland(岬)、headline(新聞などの見出し)、head office(本社)、headquarters(司令部)、riverhead(川の水源)、headword(見出し語)など、物事の先端部分を指しても広く応用されます。 「額」「後頭部」はそれぞれ、forehead(* fore- 前部の)、the back of the headで。

dragon

の語源

dragonはギリシア語drakon(蛇 serpent)から英語にたどり着いた語。 竜はもちろん仮想の生き物ですが、神話伝説では花形的存在です。 Harry Potterシリーズの脇役Draco Malfoy、実在の人物ではエリザベス1世から騎士(knight)の称号を与えられた海賊Captain Drake— DracoもDrakeも蛇の目を持つ竜の化身です。 化身と言えばトンボもそうかも。 トンボは英語でdragonflyですが、「飛ぶ棒」と「飛ぶ蛇」では想像の世界もがらりと変わります。

butterfly

の語源

蝶とバター(butter)の関係は?— 「バター状のものを排泄する」とか「バターを盗む」「牛乳泥棒」といった伝承はありますが結局のところ真偽は不明。 黄色い蝶の羽根とbutterがつながっただけの単純な理由では、とつい思いたくなります。 もう1つ質問。cabbage whiteは何蝶? ヒント:幼虫は大のキャベツ好きでその名もcabbageworm— もうおわかりですね。答はモンシロチョウ。幼虫の日本語名は青虫。

Japan

日本の語源

中国語「jih(日)pung(本)」由来の語。 古くは「やまと(大和/倭)」と呼ばれていましたね。 漢委奴国王印(=金印)にも委(=倭わ↔和)とあります。 Japanese(日本人、日本語:日本の)はJapanに「〜語(の)」「〜人(の)」を意味する接尾辞-eseの付いた形。 Japanese culture/diet(日本文化/日本食)やEnglish-Japanese/Japanese-English dictionary(英和/和英辞典)と使い方は簡単。 japanとjを小文字にすれば日本が世界に誇る「漆器」のこと。

flower

の語源

flowerはもとの綴りはflourです。 そう、「穀粉」とくに「小麦粉」を指して使われるあのflourです。 粉と花を区別するためにuをweに綴り変えたもので、原義(=最良部分)も発音も同じです。 flora(植物相)、floral(花の)、florescent(花開いた)、florist(花屋)、flourish(栄える)、Florence(フィレンツェ 原義:花盛りの)、Florida(フロリダ 原義:花)— 改めて見れば、「花」の関連語はほとんどwなしですね。

happy

うれしいの語源

happyとhappenは同胞、親はhap(偶然の出来事 原義:幸運)— これが見えればあなたの英語世界は既にして融通無碍。 幸運が多い(-y)からhappy(幸せな)、偶然現れる(-en)ならhappen(起こる) happening(出来事)、偶然まかせ(per-)だからperhaps(ひょっとすると)と、これでhapの世界が画然と広がります。 親のhapは子供達を残したまま自身は休眠中。人生の禍福(haps and mishaps of life)と言いますがmishap(災難)の方はできれば…。

gang

ギャングの語源

gangの原義は、行くこと(going)あるいは旅(journey)。 道(way)→道行く人や動物の群れ→集団と旅を続けたgangがたどり着いた先は犯罪集団(criminal gang)。 とは言えgangの基本は「群れ」にありますから、ギャングから離れて、例えばa gang of antsやa gang of childrenというふうにアリや子供を群れにしてもOKです。 ギャングの構成員一人一人は接尾辞-ster(〜に関係のある人)をつけてgangster(暴力団員)で表します。

family

家族の語源

familyの原義は召使い(servant)— ご存じでしたか。 familyは今でこそ両親(parents)と子供(children)の同居集団と説明されますが、かつては家長以下その家の同居人全てを指す言葉でした。 生物分類上の「科」をfamilyと呼ぶのはこの流れに沿ったものです。 ナス科(the potato family)を例に取るなら、ジャガイモ(potato)、ナス(eggplant)、トマト(tomato)、トウガラシ(chili pepper)と、多彩な家族構成は思わず笑みがこぼれるほど。

home

家庭の語源

my homeとmy house— 訳し分けるとすれば「わが家」と「私の家」でしょうか。 微妙ですが、houseは建物としての家、homeは住む人を意識する語と捉えれば分かりやすいかも。 例えば「帰郷」「同窓会」はhomecomingと言いますが、このhomeをhouseに替えることは出来ません。 hamlet(小村)やBirmingham, Nottinghamなどの地名に残るham(村落)はhomeの古い形。 いずれも人の息づかいを感じさせると言えば言い過ぎでしょうか。

helicopter

ヘリコプターの語源

19世紀末の造語で元はフランス語。 helico-は「渦巻き状にくるくる回転する」という意味です。 では、pterの意味は? 翼 (wing)と即座に答えられる人はことばの達人です。 そう、ヘリコプターとは通常の飛行機にあるはずの固定翼を持たない乗物(vehicle)のこと。 くるくるまわる回転翼だけで空中を飛び回るからhelicopterとは言い得て妙、名付け親もまたことばの達人(a man of words)だったようです。

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