B2:Survival Level
英語大百科の単語ランク
広範囲の話題についてネイティブ・スピーカー相手に一定の流暢さと自然さをもって不自由なくやり取りするのに求められる語。
B2:Survival Levelの最新の単語
インドネシアの語源
国名の意味は「Indo-インドの-nes-島々の-ia国」。 第二次世界大戦後の1948年に独立。 日本の約2倍にあたる1万3千以上の島々から成る世界最大の群島国家(archipelagic state)。 首都ジャカルタ(Jakarta)は「勝利の土地」という意味。 Indonesia以外で-nesia(島が沢山集まった地域)の呼称を持つ地域はMelanesia(メラネシア)、Micronesia(ミクロネシア)、Polynesia(ポリネシア)とその総称Austronesia(オーストロネシア)のみ。
緑(の)の語源
誰もが知る色彩語(color words)の1つ。 原義はgrow (成長する)でgrass(草)と同根。 「若々しい」「活気に満ちた」「新鮮な」「未熟な」「無知の」はgreenの持つ象徴的意味(symbolic meaning)。 環境問題(environmental issues)が取りざたされる近年では「環境に優しい」(ecological)という意味まで参加。 1980年代に登場した新語greenwashは「見せかけの環境公報活動」や「不正送金」などの意味。 whitewash(ごまかす 原義:白く上塗りする)に倣った造語です。
ビールの語源
ラテン語bibere (飲む)由来の語で原義は「飲み物」。 アルコール飲料(alcoholic drinks)としては世界で最も古いものの1つ。 ウイスキー(whisky)と同じく麦芽(malt)を用いて作られます。 イギリス人に愛されるaleもbeerの仲間。 beverage(水以外の全ての飲料)およびimbibe(酒などを飲む)は関連語。 日本初のビール醸造所(brewery)の誕生は1869(明治2)年、場所は横浜の天沼(あまぬま)。 派生語はbeery(ビールの、ビール好きな、ビール臭い)。
多くの部分から成るの語源
ラテン語plicare (折り重ねる fold)を起源とする語で原義は「一緒にcom- 織られた-plex」。 語根-plexには変化形が多く、例えばapply(応用する) complicate(複雑な) simple(単純な) employ(雇う) display(陳列する)などはみな「たたむ」「重ねる」を起点にする関連語。 主な派生語はcomplexity(複雑さ)とcomplexion(顔色、外観)。 用例を3つ: a complex problem 複雑な問題 the complexity of the problemその問題の複雑さ a fine complexion よい顔色
花輪の語源
葬儀やクリスマスの飾りや競技の勝者への贈り物などに用いられる花輪のこと。 「より合わせたひも twisted band」を原義とする語でwrithe([ráɪð] 身もだえする、苦悩する 原義:ねじる)とは同根の関係。 wreathe([ríːð])とすれば「花輪を編む」「花で飾る」の意味。 類義語はchaplet(頭飾り、花冠)とgarland(花輪、花冠、花綱)。 用例を4つ: a laurel wreath 月桂冠 a funeral wreath 葬儀の花輪 a chaplet of carnations カーネーションの頭飾り wreathe a garland 花輪を編む
大都市の語源
metropolisは主要な(metro-)都市(-polis)という意味。 polisを含む代表語はacropolis(古代ギリシアの要塞)とcosmopolis(国際都市)。 それぞれ、高い(acro-)場所にある都市、世界(cosmo-)的な都市という意味です。 cosmopolisの派生語cosmopolitanは「民族的な偏見を持たない国際人」を指す語で、英学者齋藤秀三郎はこれに「一視同仁の人」という訳語を当てました。 仏語chemin de fer metropolitain(大都市の鉄道)を短くしたmetro(地下鉄)もお忘れなく。
プランクトンの語源
日本語での呼び名は浮遊生物(drifting organic life)。 ギリシア語(Greek)を基とする呼び名で原義は「さまよっている wandering」— と、ここでplanet(惑星)を連想した人は見事なセンス(sense)の持ち主。 planktonは水の流れ(current)に逆らって進む力を持たないため水中に漂うしかない微小な生き物。 水中プランクトンに対して、風に流されて空中を浮遊するvirus(ウイルス)などの微生物は空中浮遊生物(aeroplankton)と呼ばれています。
宇宙の語源
uni-は「1つになって」、-verseは「回る turn」— 合わせて「この世にありとある物全て」の意味。 「宇」は無限の空間、「宙」は無限の時間を意味する文字で「宇宙」はこれまた的を射た言葉。 形容詞universal(万人に通じる、普遍的な)はuniversal tools(万能工具)、universal gravitation(万有引力)のように用います。 師(teachers)と弟子(students)が一体となりuniverse(この世の全て)を探求せんとする場所— これこそがuniversity(総合大学)の理想の姿?
伝説の語源
聖人の人生譚(story of a saint’s life)延いては読まれるべきもの(things to be read)— これがlegendのもとの意味。 ラテン語legere(読む、集める、選ぶ)由来の語で、関連語にはlegendary(伝説的な)、legible(読みやすい)、illegible(読みにくい)、elegant(上品な)、college(大学)等々。 変化形-lect, -ligまで加えればcollect(集める)、intellect(知性)、lecture(講義)、intelligent(知能の高い)、diligent(勤勉な)と実に多彩、目の回りそうな連係プレーです。
やる気の語源
move(動く)→motor(原動機)→motion(動き)→motive(目的)→motivate(する気にさせる)と煽(あお)れば終にはmotivationにたどり着きます。 仏語経由のmotifはmotiveと同じく芸術作品の「主題(モチーフ)」という意味。 ところで、近頃よく耳にするモチベーション— 「やる気」で間に合うものをわざわざ奇妙な音に変えるのにはどんなmotivationが働くのでしょうね。 「やる気」のほうがはるかにやる気になれると思うのですが…。
病気の語源
身体精神の不健全状態や社会の病弊などに使われる言葉。 diseaseはease(安楽な状態)の頭にdis-(=not)が付いた形で、「安楽(ease, easiness)が失われた状態」のこと。 diseaseと同構造のdisorder(混乱、不調 原義:秩序を失った)も「病気」を指す言葉。 stomach disease(胃病)、stomach disorder(胃の不調)と使い分けることができます。 acute disease, chronic diseaseとすればそれぞれ「急性疾患」「慢性疾患」。 * acute 一時的に激しい chronic 長期に渡る
恐竜の語源
ダイノソー=恐竜と心得ている人は意外に多いようです。 なら、ついでにdino-(恐ろしい)と-saur(トカゲ、竜)に分解してポケットに入れてしまいましょう。 恐竜は鳥類と非鳥類に大別されますが、視点を変えて草食性(herbivorous)か肉食性(carnivorous)かで区別することもできます。 肉食性の代表がtyrannosaur(暴君竜)なら、草食性の代表は歩くと地震が起こるほど巨大なseismosaur(地震竜)といったところでしょうか。
文房具の語源
文房具がなぜstationery? 鍵はstationにあります。 動詞stationは「一定の場所に駐在する」という意味。 大抵の商売が市場(town market)や行商人(peddler)中心に行われていた中世ヨーロッパで、最初に店を構えて(stationed)いろいろな物を扱い始めたのが後の文具商人(stationer)だったのです。 なお、stationeryの-yは特定の「店」や「品物」を指す接尾辞で、bakery(パン屋:パン)やwinery(ワイン醸造所)などの-yと同じです。
アルゼンチンの語源
Argentinaはラテン語argentum (銀)に由来する名称。 この国名、実は16世紀に端を発した銀山伝説(the silver mountains legend)やスペイン語で「銀の川」を意味するラプラタ川(the Rio de la Plata *plata=silver)にあおられたもの。 のちに伝説の山の正体は現ボリビア領のポトシ銀山と判明。 英語による公式国名はArgentine Republic(アルゼンチン共和国)で、首都(capital)はブエノスアイレス(Buenos Aires *=good air)。 そうそう、銀の元素記号はAgでしたね。
バイリンガルの語源
「bi- 2つ」+「lingual 舌の」と分解できる語で、二つの言語を自由に話す人を指して用いられます。 日本ではあこがれの対象と見なされがちですが世界にはbilingualどころか、trilingual (3言語話者 *tri-=3)もごろごろ。 4言語以上を操るmultilingual (多言語話者 *multi=many)も珍しくありません。 EU(=the European Union ヨーロッパ連合)は、「ヨーロッパ言語の年」制定(2001年)以来、「母語(mother tongue)+2言語」の習得に挑戦しています。
プテラノドンの語源
翼竜(=空飛ぶ恐竜 pterosaur)の中では知名度抜群。 pter-は「翼 wing」、-anodonは「歯 -odon」が「無い an-」という意味。 日本語では翼指竜ですが、中国語では無歯翼竜と原語に沿った訳語になっています。 空飛ぶ怪獣ラドンはこの恐竜の名を借りたものです。 プテラノドンの仲間は大きいもので翼開長8m前後とされていますから、映画のラドンほどの迫力はなかったかも知れませんね。
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