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広範囲の話題についてネイティブ・スピーカー相手に一定の流暢さと自然さをもって不自由なくやり取りするのに求められる語。

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alter

変えるの語源

「変更する」「仕立て直す」「改まる」などとも。 類義語はchange(変える、変わる)。 ラテン語alter (他のもの)起源。 「部分的に変える」を基本とする語で、その点は派生語alternative(二者択一:どちらか1つを選ぶべき)やalternate(交替する)、alternately(かわるがわるに)にも引き継がれています。 else(代わりに)やalibi(アリバイ)は同根語。 【用例】 alter a dress ドレスを仕立て直す alter the study into a bedroom 書斎を寝室に改造する an alternative plan 代案  

alien

外国人の語源

「外国の」の形容詞用法も。 原義は「別な人・場所の」。 SFホラー映画『エイリアン』(Alien, 1979)以降、日本では「人を襲う怪奇な異星人」という印象が定着しましたが、基本用法はforeign(外国の)およびforeigner(外国人)に同じ。 foreignとの違いはalienable(財産や権利などを譲渡できる)やalien registration card(外国人登録証明書)など法律用語として使われる点。 派生語はalienate(遠ざける、疎外する、譲渡する)、alienation(疎外、仲たがい)。

angel

天使の語源

ギリシア語angelos (神の使者 messenger of God)起源。 神と人との間の架け橋とされますから「天使」はぴったりの訳語。 派生語はangelic(天使のような)。 gospel(福音 原義:よい便り)を意味する古語evangel(*ev-=eu-よい angel知らせ)や「使者の長」を意味するarchangel(大天使 *arch-首位の)は関連語。 なお、大天使は天使軍を統括するMichael(ミカエル)とするのが一般。 ルネッサンスの巨匠ミケランジェロ(Michelangelo 1475-1564)の名となっています。

die

死ぬの語源

古北欧語起源。 「死ぬ」「枯れる」「消え去る」などの意味で広く用いられます。 主な派生語はdead(死んでいる、疲れ切った)、death(死)、deadly(命に関わる、痛烈な、ものすごい)の3つ。 pass away(亡くなる)、depart(この世を去る)、expire(息を引き取る)、perish(非業の死を遂げる)などは「死ぬ」を意味する代表的類義表現。 用例を4つ: The fire died out. 火は消えた a dead end 行き止まり a natural death 自然死、天寿 a deadly wound 致命傷 

choose

選ぶの語源

不規則変化動詞(choose-chose-chosen)。 古英語ceosan (試す、味わう)由来の語。 「複数の中から選び出す」を基本とする語で、「選挙する」「望む」などとも。 類義語はopt(どちらかを選ぶ)。 派生語はchoosy(好みのうるさい、気難しい)。 なお、choise(選択されたもの、選り抜きの物:最上等の)は古フランス語choisir (選ぶ)から英語に。 Many are called, but few are chosen. (招かれる人は多いが、選ばれる人は少ない)は聖書マタイ伝にある言葉。

catch

捕まえるの語源

ラテン語captare (捕まえようとする try to catch)を起源とする語。 capture(捕まえる)やchase(追いかける)など意味のよく似たものからcase(容器、箱)やreceive(受け取る)など繋がりが見えにくいものまで、関連語を合わせれば100を超える大所帯。 主な派生語はcatcher(捕まえる人/道具、捕手)、catchy(楽しくて覚えやすい、魅力のある)、catching(伝染性の、移りやすい)、catchable(捕まえることができる)、catchment(ため水、貯水池)など。

temperature

温度の語源

「気温」「体温」「熱意」などとも。 ラテン語tempus (時 time)由来の語。 時と温度は無関係に見えますが、temperatureの生みの親temper(調節する:気分、平静)の原義は「時に合わせる」。 「調節」→「温和な状態」から「温度」になったのですね。 関連語のtemperance(自制、禁酒)やtemperate(控え目な、節度のある)には時や場所に合わせる姿勢がくっきりと。 【用例】 high/low temperature 高温 / 低温 constant temperature 常温 normal temperature 平熱

climate

気候の語源

ギリシア語klima (地面の傾き)起源。 赤道から南北両極に向かう地面の傾斜(slope of the ground)が地球の気候変化に影響を与えるとの考えから「特定地域の平均的気象(weather)」すなわち「気候」を意味するようになりました。 climatology(気候学)は気候が人間活動に与える影響を研究する学問。 「気候変動」はclimate changeで。 incline(傾く)、decline(辞退する)、recline(もたれる)、climax(最高潮/極致 原義:はしご)はklimaつながりの関連語。

atmosphere

大気(圏)の語源

「atmo- 空気/蒸気 + sphere 球/圏域」という組み立て。 「特定の場所の空気」「雰囲気」「周囲の状況」などとも。 例えばcold, warm, casualなどの形容詞と組み合わせてcold/warm/casual atmosphereとすればそれぞれ、「寒々とした[暖かい・打ち解けた]雰囲気」の意味。 「その場(place)の雰囲気」が簡単に表現できます。 sphereの応用例を3つ: ozone sphere オゾン層 the Northern Hemisphere 北半球 stratosphere 成層圏(大気圏の一部) *hemi-=half strato- 層雲 

stress

ストレスの語源

抑圧(pressure)や不安(anxiety)などの心理的・生体的なものから単語の強勢(word stress アクセント)、物理的負荷に対する応力など幅広く応用されます。 関連語はstrict(厳密な)、district(地区、選挙区)、strait(海峡 原義:狭い)、restrict(制限する)、strain(捻挫)など緊張や制限を連想させるところに共通点があります。 いずれにしても身体へのstressには要注意。 慢性的ストレス(chronic stress)は慢性疾患(chronic disease)を誘発するそうです。

burn

熱傷の語源

通称は火傷(やけど)。 熱(heat)、低温(cold)、日焼け(sunburn)、化学物質(chemicals)、電気(electricity)、摩擦(friction)などによって生じるinjury to skin(皮膚への傷害)のこと。 傷害が真皮(true skin)まで及ぶ重度の熱傷はdeep burnと呼ばれます。 日焼けは最も軽い熱傷に分類されますが度重なると皮膚癌(skin cancer)を誘発すると言われています。 burn(熱傷)ではなくtan(日焼け)と組み合わせてsuntanとすれば「健康的な日焼け」のこと。

Indonesia

インドネシアの語源

国名の意味は「Indo-インドの-nes-島々の-ia国」。 第二次世界大戦後の1948年に独立。 日本の約2倍にあたる1万3千以上の島々から成る世界最大の群島国家(archipelagic state)。 首都ジャカルタ(Jakarta)は「勝利の土地」という意味。 Indonesia以外で-nesia(島が沢山集まった地域)の呼称を持つ地域はMelanesia(メラネシア)、Micronesia(ミクロネシア)、Polynesia(ポリネシア)とその総称Austronesia(オーストロネシア)のみ。

green

緑(の)の語源

誰もが知る色彩語(color words)の1つ。 原義はgrow (成長する)でgrass(草)と同根。 「若々しい」「活気に満ちた」「新鮮な」「未熟な」「無知の」はgreenの持つ象徴的意味(symbolic meaning)。 環境問題(environmental issues)が取りざたされる近年では「環境に優しい」(ecological)という意味まで参加。 1980年代に登場した新語greenwashは「見せかけの環境公報活動」や「不正送金」などの意味。 whitewash(ごまかす 原義:白く上塗りする)に倣った造語です。

beer

ビールの語源

ラテン語bibere (飲む)由来の語で原義は「飲み物」。 アルコール飲料(alcoholic drinks)としては世界で最も古いものの1つ。 ウイスキー(whisky)と同じく麦芽(malt)を用いて作られます。 イギリス人に愛されるaleもbeerの仲間。 beverage(水以外の全ての飲料)およびimbibe(酒などを飲む)は関連語。 日本初のビール醸造所(brewery)の誕生は1869(明治2)年、場所は横浜の天沼(あまぬま)。 派生語はbeery(ビールの、ビール好きな、ビール臭い)。

complex

多くの部分から成るの語源

ラテン語plicare (折り重ねる fold)を起源とする語で原義は「一緒にcom- 織られた-plex」。 語根-plexには変化形が多く、例えばapply(応用する) complicate(複雑な) simple(単純な) employ(雇う) display(陳列する)などはみな「たたむ」「重ねる」を起点にする関連語。 主な派生語はcomplexity(複雑さ)とcomplexion(顔色、外観)。 用例を3つ: a complex problem 複雑な問題 the complexity of the problemその問題の複雑さ a fine complexion よい顔色

wreath

花輪の語源

葬儀やクリスマスの飾りや競技の勝者への贈り物などに用いられる花輪のこと。 「より合わせたひも twisted band」を原義とする語でwrithe([ráɪð] 身もだえする、苦悩する 原義:ねじる)とは同根の関係。 wreathe([ríːð])とすれば「花輪を編む」「花で飾る」の意味。 類義語はchaplet(頭飾り、花冠)とgarland(花輪、花冠、花綱)。 用例を4つ: a laurel wreath 月桂冠 a funeral wreath 葬儀の花輪 a chaplet of carnations カーネーションの頭飾り wreathe a garland 花輪を編む

metropolis

大都市の語源

metropolisは主要な(metro-)都市(-polis)という意味。 polisを含む代表語はacropolis(古代ギリシアの要塞)とcosmopolis(国際都市)。 それぞれ、高い(acro-)場所にある都市、世界(cosmo-)的な都市という意味です。 cosmopolisの派生語cosmopolitanは「民族的な偏見を持たない国際人」を指す語で、英学者齋藤秀三郎はこれに「一視同仁の人」という訳語を当てました。 一視同仁とは存在のすべてをみな同じものと見なし、等しくいつくしむこと。

plankton

プランクトンの語源

日本語での呼び名は浮遊生物(drifting organic life)。 ギリシア語(Greek)を基とする呼び名で原義は「さまよっている wandering」— と、ここでplanet(惑星)を連想した人は見事なセンス(sense)の持ち主。 planktonは水の流れ(current)に逆らって進む力を持たないため水中に漂うしかない微小な生き物。 水中プランクトンに対して、風に流されて空中を浮遊するvirus(ウイルス)などの微生物は空中浮遊生物(aeroplankton)と呼ばれています。

universe

宇宙の語源

uni-は「1つになって」、-verseは「回る turn」— 合わせて「この世にありとある物全て」の意味。 「宇」は無限の空間、「宙」は無限の時間を意味する文字で「宇宙」はこれまた的を射た言葉。 形容詞universal(万人に通じる、普遍的な)はuniversal tools(万能工具)、universal gravitation(万有引力)のように用います。 師(teachers)と弟子(students)が一体となりuniverse(この世の全て)を探求せんとする場所— これこそがuniversity(総合大学)の理想の姿?

legend

伝説の語源

聖人の人生譚(story of a saint’s life)延いては読まれるべきもの(things to be read)— これがlegendのもとの意味。 ラテン語legere(読む、集める、選ぶ)由来の語で、関連語にはlegendary(伝説的な)、legible(読みやすい)、illegible(読みにくい)、elegant(上品な)、college(大学)等々。 変化形-lect, -ligまで加えればcollect(集める)、intellect(知性)、lecture(講義)、intelligent(知能の高い)、diligent(勤勉な)と実に多彩、目の回りそうな連係プレーです。

motivation

やる気の語源

move(動く)→motor(原動機)→motion(動き)→motive(目的)→motivate(する気にさせる)と煽(あお)れば終にはmotivationにたどり着きます。 仏語経由のmotifはmotiveと同じく芸術作品の「主題(モチーフ)」という意味。 ところで、近頃よく耳にするモチベーション— 「やる気」で間に合うものをわざわざ奇妙な音に変えるのにはどんなmotivationが働くのでしょうね。 「やる気」のほうがはるかにやる気になれると思うのですが…。

disease

病気の語源

身体精神の不健全状態や社会の病弊などに使われる言葉。 diseaseはease(安楽な状態)の頭にdis-(=not)が付いた形で、「安楽(ease, easiness)が失われた状態」のこと。 diseaseと同構造のdisorder(混乱、不調 原義:秩序を失った)も「病気」を指す言葉。 stomach disease(胃病)、stomach disorder(胃の不調)と使い分けることができます。 acute disease, chronic diseaseとすればそれぞれ「急性疾患」「慢性疾患」。 * acute 一時的に激しい chronic 長期に渡る

dinosaur

恐竜の語源

ダイノソー=恐竜と心得ている人は意外に多いようです。 なら、ついでにdino-(恐ろしい)と-saur(トカゲ、竜)に分解してポケットに入れてしまいましょう。 恐竜は鳥類と非鳥類に大別されますが、視点を変えて草食性(herbivorous)か肉食性(carnivorous)かで区別することもできます。 肉食性の代表がtyrannosaur(暴君竜)なら、草食性の代表は歩くと地震が起こるほど巨大なseismosaur(地震竜)といったところでしょうか。

stationery

文房具の語源

文房具がなぜstationery? 鍵はstationにあります。 動詞stationは「一定の場所に駐在する」という意味。 大抵の商売が市場(town market)や行商人(peddler)中心に行われていた中世ヨーロッパで、最初に店を構えて(stationed)いろいろな物を扱い始めたのが後の文具商人(stationer)だったのです。 なお、stationeryの-yは特定の「店」や「品物」を指す接尾辞で、bakery(パン屋:パン)やwinery(ワイン醸造所)などの-yと同じです。

Argentina

アルゼンチンの語源

Argentinaはラテン語argentum (銀)に由来する名称。 この国名、実は16世紀に端を発した銀山伝説(the silver mountains legend)やスペイン語で「銀の川」を意味するラプラタ川(the Rio de la Plata *plata=silver)にあおられたもの。 のちに伝説の山の正体は現ボリビア領のポトシ銀山と判明。 英語による公式国名はArgentine Republic(アルゼンチン共和国)で、首都(capital)はブエノスアイレス(Buenos Aires *=good air)。 そうそう、銀の元素記号はAgでしたね。

bilingual

バイリンガルの語源

「bi- 2つ」+「lingual 舌の」と分解できる語で、二つの言語を自由に話す人を指して用いられます。 日本ではあこがれの対象と見なされがちですが世界にはbilingualどころか、trilingual (3言語話者 *tri-=3)もごろごろ。 4言語以上を操るmultilingual (多言語話者 *multi=many)も珍しくありません。 EU(=the European Union ヨーロッパ連合)は、「ヨーロッパ言語の年」制定(2001年)以来、「母語(mother tongue)+2言語」の習得に挑戦しています。

pteranodon

プテラノドンの語源

翼竜(=空飛ぶ恐竜 pterosaur)の中では知名度抜群。 pter-は「翼 wing」、-anodonは「歯 -odon」が「無い an-」という意味。 日本語では翼指竜ですが、中国語では無歯翼竜と原語に沿った訳語になっています。 空飛ぶ怪獣ラドンはこの恐竜の名を借りたものです。 プテラノドンの仲間は大きいもので翼開長8m前後とされていますから、映画のラドンほどの迫力はなかったかも知れませんね。

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山田雄一郎|英語大百科監修者
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広島大学教育学部大学院修士課程修了。もと広島修道大学教授。主な著作:「言語政策としての英語教育」(渓水社)、「英語教育はなぜ間違うのか」(筑摩書房)、「日本の英語教育」(岩波書店)、「外来語の社会学」(春風社)、「英語力とは何か」(大修館書店)、「小学生からの英語絵辞典」(研究社)、「英単語QUEST 2000」(学研プラス)

佐伯一行|英語大百科監修者
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英語能力テスト開発研究所(IQELT)代表。京都外国語大学専攻科修了。中学校英語教師、学習塾経営、日本英語検定協会顧問、大学非常勤講師、東京書籍顧問、IELTS公式テストセンター顧問を歴任。英語に関する各種研究会の企画運営を通して英語教育界に広く知己を得る。米国、イギリス、フィンランド、シンガポール、中国、韓国などでの学会や研究会への参加を重ねる。