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英語大百科で英語の楽しさを発見
alibi

アリバイの語源

「現場不在証明」「口実」「言い訳」、(動詞)「言い訳をする」などとも。 「他の(場所に)(al-)+存在して(-ibi)」という組立てで、原義は「どこか別の場所で elsewhere」。 alias(別名)、alien(外国の)、allergy(アレルギー)、alter(変更する)、alternative(二者択一の)などはal-でつながる関連語。 【用例】 He had no alibi. 彼にはアリバイがなかった prove alibi アリバイを証明する She didn’t alibi for being late. 彼女は遅刻の言い訳をしなかった

thing

の語源

「物体」「無生物」「事柄」「問題」「事実」「-s 事情」「出来事」「-s 〜道具」など幅広く応用。 古英語由来の語。 原義「集会 meeting」は既に失われています。 some, every no, anyと組み合わせてできたsomething(あるもの、何か)、everything(あらゆること)、nothing(何も〜ない)、anything(どんなことも)は日常会話に欠かせない代名詞。 thingを用いた諺を1つ: To say is one thing, to do is another. 言うのと行うのとは全く別なこと

paucity

小数の語源

「少量」「不足」「欠乏」「払底」などを意味する語。 印欧祖語の語根pau-(小数、少量)からラテン語paucus (few, little)、古フランス語paucité を経由して英語に。 「少し」を意味する英語のfew、イタリア語poco、フランス語peu はpau-につながる関連語。 poor(貧しい)、pauper(貧困者)、poverty(貧困)はみな「貧しい」仲間。 【用例】 a paucity of resources 資源不足 a paucity of imagination 想像力の欠如 a paucity of evidence 証拠不足

any

何かの語源

文構造によって「どれか」「どれでも」「少しでも」「だれも」「どんな〜でも」など用途多彩。 古英語ænig (1つ)由来の語。 an(=one)に接尾辞-y(〜の性質を持つ)の付いた形で、構成・意味共にラテン系のunique(唯一の *un-=one + -ique=-ic)とそっくりです。 anymore(もはやこれ以上)、anyone(だれか、だれでも)、anything(何か、どれでも)、anytime(いつでも)、anyway(いずれにせよ)、anywhere(どこでも)など、複合語として大活躍します。

all

すべてのの語源

「全部の」「全体の」「あらゆる」、(副詞)「すっかり」「完全に」、(代名詞)「全ての物」「全部」などと応用。 eall (古英語)、al (中英語)を経てallに。 さまざまな語と組み合わせて幅広く用いられます。 【用例】 alone たった1人で(*lone 独りの) almighty 全能の(*might 力) almost 九分通り(*most 大部分) already すでに(原義:すっかり準備ができている) altogether 全く(*together 一緒に) always いつも(原義:道中ずっと)

yellow

黄色(の)の語源

光り輝く(shine)を原義とする語。 目立つことから警戒色(warning color)として利用されます。 gold(金)、glow(光り輝く)、gall(胆汁 原義:黄色い汁)は色でつながる同根語。 yellowは明るく良い印象を与えると思われがちですが、英語では嫉妬深い(jealous)、臆病な(cowardly)、低俗な(vulgar)など見下した視点からの用法が目立ちます。 用例を3つ:yellow looks ねたましそうな表情 yellow dog 臆病者 yellow press 低俗で扇情的な新聞

red

赤(い)の語源

緑(green)、青(blue)と並ぶ原色の1つ。 主な派生語はredden(赤くする/なる)とreddish(赤みを帯びた)の2つ。 ルビー(ruby)、rust(さび 原義:赤くなった)、ruddy(血色のよい)、rubicund(赤ら顔の)、robust(たくましい)などは関連語。 血(blood)、夕焼け(sunset)、情熱(passion)、危険(danger)、恋(love)、興奮(excitement)はredから連想が働きやすいとされる事象。 あなたの連想は行く先は? 用例を2つ: reddish brown 赤みがかった茶色 brownish red 茶色がかった赤

brown

茶色(の)の語源

dark(暗い)、brunet(褐色の *同根語)、tanned(日に焼けた)はbrownの代表的類義語。 bear(熊)、beaver(ビーバー)は共に「褐色の(動物)」を原義とするbrownの関連語。 Bruin(クマさん、クマ公)は子供向けの童話などに登場する茶色の熊の呼び名。 His face was well browned.は「彼の顔はよく日に焼けていた」の意味— と、これでbrownの世界が少し広がりました。 brownのついた身近な食品を3つ: brown rice 玄米 brown sugar 赤砂糖 brown bread 黒パン

gray

灰色(の)の語源

イギリス式はgreyと綴ります。 黒(black)と白(white)の間に位置づけられ、薄暗く(dim)不明瞭な(unclear)な意味合いが付きまとう語。 grayのもたらす連想はdull(退屈な)、cloudy(どんよりした)、boring(退屈な)、old(年老いた)、pale(青白い)、ambiguous(あいまいな)、ash(灰)、lead([léd] 鉛)など、どこか元気がないものばかり。 用例を5つ: gray face 青ざめた顔 gray skies どんよりした空 gray hairs 白髪 gray power 老人パワー gray area あいまいな領域

black

黒(い)の語源

古くはink(インク)の意味で使われていた語。 white(白)の対語ということで長らく闇(darkness)や邪悪(evil)に結びつけられて来ました。 現在も多くの用例で暗く悪いイメージが付きまとっています。 用例を7つ: black hole ブラックホール(=抜け出しようのないもの) black lie 悪意のあるうそ black magic 黒魔術/妖術 blackmail 恐喝 原義:黒い贈り物 black mark 経歴上の汚点 black market 闇市場 blackout 停電、一時的記憶喪失 

white

白(い)の語源

「善(goodness)」「純潔」「無実」「平和(peace)」など、対語のblack(黒)とは逆の連想が働く言葉。 色彩語(color words)と連想関係はさまざまですが、白についてはよいイメージで捉える文化が多いようです。 そうそう、wheat(小麦)の原義も「白い」です。 並べれば発音も近そうですね。 派生語はwhiten(白くする/なる)とwhiteness(白さ)。 用例を3つ: egg white 卵の白身 black-and white photos 白黒写真 My hair is whitening. 白髪が目立ちだした

green

緑(の)の語源

誰もが知る色彩語(color words)の1つ。 原義はgrow (成長する)でgrass(草)と同根。 「若々しい」「活気に満ちた」「新鮮な」「未熟な」「無知の」はgreenの持つ象徴的意味(symbolic meaning)。 環境問題(environmental issues)が取りざたされる近年では「環境に優しい」(ecological)という意味まで参加。 1980年代に登場した新語greenwashは「見せかけの環境公報活動」や「不正送金」などの意味。 whitewash(ごまかす 原義:白く上塗りする)に倣った造語です。

single

たった1つのの語源

singleは原義(only one)に基づく「1つだけの」「1人用の」「単一の」といった用法が中心の語。 対して関連語で原義を共有するsimpleには「単純な」「質素な」「だまされやすい」「無知な」「混じりけのない」などと用法が拡大しています。 singleとの使い分けが必要ですね。 比較例を少々。 single room(1人部屋) vs. simple room(飾り気のない部屋) single life(独身生活) vs. simple life(質素な暮らし) single error(唯一の間違い) vs. simple error(単純ミス)

double

二重のの語源

doubleはdou-(2)と-ble(重ねる)が合わさった語で、基本の意味は「二重に重ねる」です。 -bleはラテン語plicare (折りたたむ)の変化形で、double以外はsimple(単純な)、triple(三重の)、quadruple(四重の)、quintuple(五重の)のように-bleではなくラテン語綴りを残した-pleが使われます。 スポーツにおける「2対2」の対戦競技はdoublesで。 「1対1」の場合はsimpeの関連語single(たった1つの)を使ってsinglesと必ず複数形で。

word

の語源

文法用語の1つverb(動詞)とwordは同根。 根っこにあるのは印欧祖語の語根wer- (話す)から変化したラテン語verbum (語)。 つまり、verbとwordは原義「話す speak」を共有する姉妹なのです。 形容詞wordy(口数/言葉数の多い)とverbal(口頭の、言葉による)を並べれば互いの繋がりは明らか。 発音も似ていますね。 a man of wordsは「言葉の達人」の意味— おしゃべりな人(a wordy man)というわけではありません。

Latin

ラテン語(の)の語源

イタリアの古代国家Latiumが起源。 「ラテン語」の他にも「ラテン系民族(の)」「ラテン音楽(の)」などの意味も。 ラテン語は今でこそ実用語としての機能を失っていますが、西欧中世あたりまで大きな力を持っていたこともあり、末裔である仏語(French)、イタリア語(Italian)、スペイン語(Spanish)、ポルトガル語(Portugese)などはもとより、ゲルマン系の英語にまで多大の影響を及ぼしています。

meaning

意味の語源

動詞mean(意味する、〜のつもりで言う)の名詞形。 「意味する」→「意味すること」→「意味」となったもので、build(建てる)→building(建物)と同じく「行為の結果生じたもの」を指す-ing用法。 主な派生語はmeaningful(意味のある、重要な)とmeaningless(無意味な、取るに足らない)。 mind(心)はmeanの関連語。 言葉は心の表れということでしょうか。 What do you mean? は使い方次第で喧嘩になりかねないきわどい表現。

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山田雄一郎|英語大百科監修者
ナビ1号山田 雄一郎

広島大学教育学部大学院修士課程修了。もと広島修道大学教授。主な著作:「言語政策としての英語教育」(渓水社)、「英語教育はなぜ間違うのか」(筑摩書房)、「日本の英語教育」(岩波書店)、「外来語の社会学」(春風社)、「英語力とは何か」(大修館書店)、「小学生からの英語絵辞典」(研究社)、「英単語QUEST 2000」(学研プラス)

佐伯一行|英語大百科監修者
ナビ2号佐伯 一行

英語能力テスト開発研究所(IQELT)代表。京都外国語大学専攻科修了。中学校英語教師、学習塾経営、日本英語検定協会顧問、大学非常勤講師、東京書籍顧問、IELTS公式テストセンター顧問を歴任。英語に関する各種研究会の企画運営を通して英語教育界に広く知己を得る。米国、イギリス、フィンランド、シンガポール、中国、韓国などでの学会や研究会への参加を重ねる。