Weather気候
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Weather
気候

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lightning

稲妻の語源

lighten(明るくする/なる)に-ingの付いた形。 自然現象(natural phenomenon)として観察できる静電気放電ですね。 稲妻ときたら相棒は雷鳴(thunder)— 合わせてthunderbolt(雷、雷電 *bolt 稲妻)と言います。 thundercloud(雷雲)、thunderstorm(雷雨)、lightning strike(落雷 *strike 打つ)にlightning rod(避雷針 *rod 棒、さお)は雷関連の日常語。 並べられるとastraphobia(雷電恐怖)になりそうですね。 そうそう、lightningには稲妻のほか、「思いがけない幸運」の意味も。

thunder

雷鳴の語源

古英語の綴りはthunor (雷)。 北欧神話における雷神トール(Thor)、さらにはラテン語tonare (雷が鳴る、とどろく)につながる語。 稲妻は別にlightningで表現。 日本語の「雷(かみなり)=雷鳴+稲妻」に相当する英語はthunderbolt(雷、落雷)。 「青天の霹靂」の霹靂(へきれき)のことですね。 「雷雲」はthundercloudでthunderstormとすれば「激しい雷雨」のこと。 関連語Thursday(木曜日 原義:day of thunder)は雷神Thorに借りた呼び名。

sky

の語源

古北欧語由来の語。 原義は雲(cloud)ですが、現在、この意味では使われません。 少し横道にそれますが、skid(横にすべる)、skill(技術)、ski(スキー)、skirt(スカート *shirtは姉妹語)、skull(頭蓋骨)など、sk-で始まる語には古北欧語起源のものが多く見られます。 skyを用いた複合語を3つ: skydiving スカイダイビング skylight (天井の)明り取り skyscraper 摩天楼 原義:空を引っ掻くもの *dive 飛び込む、llight 光、scrape こする

hurricane

ハリケーンの語源

スペイン語(Spanish)のhuracán (暴風)由来の語。 主にカリブ海域(the Caribbean)の西インド諸島(the West Indies)付近で発生する熱帯低気圧(tropical cyclone)を指す言葉。 1953年からは女性の名前が付けられていましたがハリケーン=女性名だけとは不平等ということで、1979年以来、男女の名が交互に使われるようになっています。 史上最強のハリケーンはカナダに到ってようやく治まりを見せたHurricane Wilma(ウィルマ 2005年10月)。

temperature

温度の語源

「気温」「体温」「熱意」などとも。 ラテン語tempus (時 time)由来の語。 時と温度は無関係に見えますが、temperatureの生みの親temper(調節する:気分、平静)の原義は「時に合わせる」。 「調節」→「温和な状態」から「温度」になったのですね。 関連語のtemperance(自制、禁酒)やtemperate(控え目な、節度のある)には時や場所に合わせる姿勢がくっきりと。 【用例】 high/low temperature 高温 / 低温 constant temperature 常温 normal temperature 平熱

climate

気候の語源

ギリシア語klima (地面の傾き)起源。 赤道から南北両極に向かう地面の傾斜(slope of the ground)が地球の気候変化に影響を与えるとの考えから「特定地域の平均的気象(weather)」すなわち「気候」を意味するようになりました。 climatology(気候学)は気候が人間活動に与える影響を研究する学問。 「気候変動」はclimate changeで。 incline(傾く)、decline(辞退する)、recline(もたれる)、climax(最高潮/極致 原義:はしご)はklimaつながりの関連語。

atmosphere

大気(圏)の語源

「atmo- 空気/蒸気 + sphere 球/圏域」という組み立て。 「特定の場所の空気」「雰囲気」「周囲の状況」などとも。 例えばcold, warm, casualなどの形容詞と組み合わせてcold/warm/casual atmosphereとすればそれぞれ、「寒々とした[暖かい・打ち解けた]雰囲気」の意味。 「その場(place)の雰囲気」が簡単に表現できます。 sphereの応用例を3つ: ozone sphere オゾン層 the Northern Hemisphere 北半球 stratosphere 成層圏(大気圏の一部) *hemi-=half strato- 層雲 

air

空気の語源

大気(atmosphere)の下層部分を指す語。 実体がなく目に見えず果てしないところから、空(sky)、風(wind)、外見(appearance)、態度(attitude)、旋律(tune)など幅広く応用されます。 その多彩さは形容詞airy(空気のような/風通しのよい/うわべだけの/軽やかな)にも反映されています。 airy roomは「風通しのよい部屋」でairy stepsとすれば「軽快な足取り」。 バッハ作曲の「G線上のアリア」は英語でAir on the G Stringです。

flood

洪水の語源

原因は台風(typhoon)や集中豪雨(cloudburst)、さらには線状降水帯(training)など。 山国であり島国でもある日本には鉄砲水(flash flood)や地すべり(landslide)、津波(tsunami)や高潮(storm surge)など、ダム(dam)や水門(floodgate)、放水路(floodway)などの治水対策(flood control)だけでは防ぎきれない危険が数多く潜んでいます。 洪水も含めた全水害被害が統計開始以来最も大きかったのは2019年度で、被害総額は2兆円を突破しました。

rain

雨(が降る)の語源

「雨が降る」の動詞用法も。 古英語regen 由来で、ドイツ語Regen (雨)とは姉妹語の関係。 派生語はrainy(雨の、雨降りの、雨の多い)。 sudden shower(にわか雨)やsun-shower(キツネの嫁入り、天気雨)など、雨をshowerで表すことも。 日本語では「激しいにわか雨」を指して「スコール」と呼びますが、英語のsquallは「突風」の意味。 rainを用いた複合表現を5つ: rain cloud 雨雲 rainfall 降雨、降雨量 raindrop 雨滴 rainbow 虹 rainwater 雨水、天水 

snow

雪(が降る)の語源

あられ/ひょう(どちらもhail)と同じく固体としての降水現象の1つ。 降雪あるいは降雪量はsnowfallで、みぞれ(=雨交じりに降る雪)はsleetで表現します。 「雪」は日本ではごく普通の言葉。 ということで、snowを使った馴染みのある表現を9つ: snowball 雪合戦の雪玉 snowbelt 豪雪地帯 snowman 雪だるま snowflake 雪片 snowshoes かんじき snowfield 雪原 snowmobile 雪上車 snowboard スノーボード snowstorm 吹雪

typhoon

台風の語源

太平洋北西部に発生する熱帯性暴風(tropical storm)。 中国語(Chinese)由来かと思いきや、アラビア語(Arabic)? はたまたギリシア語(Greek)? と起源は未だ謎。 日本では気象庁が先端技術(high technology)を駆使して台風の目(the eye of a typhoon)を追いかけています。 一方で集中豪雨(cloudburst)を従えた台風は、地球温暖化(global warming)と関係があるのかないのか、年々深刻の度合いを増しているように見えます。

wind

の語源

ラテン語ventus (風)につながる語でweather(気象/天気)と同根。 風と気象の密接な関係は古くから注目されていたようですね。 ちなみに気圧(air pressure)温度(temperature)湿度(moisture)は風、すなわち気流(air current)を左右する三要素。 関連語window(窓)の原義は「風の目-ow」、つまりは風の通り道。 風力はwind powerで風速はwind speed— 簡単に作れますね。 windbreak(防風林)とwindbreaker(防寒用ジャンパー)はちょっと愉快な組み合わせ。

weather

気象の語源

暑さ(heat)寒さ(cold)風の向き(direction of wind)など様々な点から判断した大気の状態(condition of the atmosphere)のこと。 一般的には「天気」「天候」「空模様」などの言葉が当てられます。 気象を左右するwind(風)は同根。 wither(しおれる/衰える)は動詞weather(風雨に当てる/風化する)の関連語。 weatherの用例を5つ: weather report 天気概況 weather chart/map 天気図 weather satellite 気象衛星 weather station 測候所 weathering 風化作用

tornado

竜巻の語源

竜が天に昇るさまに例えて恐れる竜巻は風がからむ最も破壊的な天災。 ラテン語tornare (回る)由来の語で、turn(〜の方に向ける/回転する)を始め、return(戻る)、tour(周遊旅行)、detour(迂回する)など関連語はみな回転の名手。 その中でtornadoの回転威力は最大級。 巨大なものでは最大風速は秒速100mを優に超えるとされています。 出くわせばU-turn(方向転換)して避難するよりほかありません。

training

線状降水帯の語源

えっ、何で? と思われるかも知れませんが、実は「列車 train」も「訓練する train」も「線状降水帯 training」も一蓮托生。 trainの原義は「引っぱって行く」で、そこから「列を成して進むもの」を表す用法が生まれました。 機関車(engine)が車両(cars)を引っぱって行くのが列車(train)なら、右向け右と従わせるが訓練(training)。 列を成して行進する積乱雲をtrainingと呼ぶようになったのもうなずけますね。

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