C2Professional Level
英語大百科の単語ランク

C2Professional Level
A1
A2
B1
B2
C1
C2

あらゆる会話や文書を支障なく理解し、自分の意見を流暢かつ正確に表現するのに求められる語。

C2:Professional Levelの最新の単語

FBI

[米]連邦捜査局の語源

Federal Bureau of Investigationの略。 米国司法省(DOJ=the United States Department of Justice)に所属する警察機関の1つ。 1908年設立。 当初の名称は単に「捜査局」(BOI=Bureau of Investigation)。 1935年に現在の名称に変更。 BOI長官のJohn Edgar HooverがそのままFBI初代長官に就任し1972年まで在任。 彼がにぎる秘密情報は大統領をも脅かしたと伝えられます。 FBIのmotto(標語)は頭文字に合わせたFidelity(忠誠)、Bravery(勇気)、Integrity(誠実)。

Satan

サタンの語源

ヘブライ語satan (敵 adversity)起源。 日本語訳は「悪魔」。 神に敵対し天界を追放された元全天使の長Lucifer(ルシファー *ラテン語で「明けの明星Venus」の意味)と同一視されています。 そして、エデンの園(Garden of Eden)で蛇に姿を変えEve(エバ)をそそのかしたのが堕天使Lucifer、すなわちサタン。 禁断の果実(forbidden ftuit)を食べたEveとAdam(アダム)が楽園を去る話は英国の詩人J. Milton(1608-74)の代表作Paradise Lost (1756『失楽園』)の主題。

devil

悪魔の語源

「魔王」「極悪人」「サタンSatan」などとも。 ギリシア語diabollein(中傷する)の名詞形diabolos(悪口という人 slanderer)起源でdiabolical(悪魔のような、邪悪な)は関連語。 派生語はdevilish(悪魔のような)、devilment(悪魔の所業、悪ふざけ)、devildom(魔界)など。 devilを用いた諺を2つ: Angel abroad, devil at home. 外では天使、家では悪魔 Devil finds work for the idle hands. 悪魔は怠け者に仕事を与える cf. 小人閑居して不善を為す(古代中国の経書・礼記(らいき)より)

juice

ジュースの語源

野菜(vegetable)や果実(fruit)の汁、肉(meat)などの出し汁(broth)を指す語で、動物の体液や樹液などにも広く応用されます。 juiceは健康によい(healthy)と思われがちですが、特に市販のものでは、想像以上に糖分(sugar)が多いとされます。 摂取過多は糖尿病(diabetes)のみならず、肥満(obesity)や虫歯(tooth decay)、便秘(constipation)などの病気を誘発する危険がいっぱい。 juicy(果汁たっぷりで美味しい)と喜んでばかりは居られないかも…。

hydrocarbon

炭化水素の語源

水素(hydrogen)と炭素(carbon)のみで構成された有機化合物(organic compound)。 具体的にはメタン(methane)やプロパン(propane)、ベンゼン(benzene)やパラフィン(paraffin wax)などがこれに該当。 また、石油(petroleum)、天然ガス(natural gas)、石炭(coal)などの化石燃料(fossil fuel)の主成分も炭化水素です。 重要なエネルギー資源であり化学工業原料ですが、その利用の過程でさまざまな有害物質を発生し、大気汚染や地球温暖化の原因となっています。

lightning

稲妻の語源

lighten(明るくする/なる)に-ingの付いた形。 自然現象(natural phenomenon)として観察できる静電気放電ですね。 稲妻ときたら相棒は雷鳴(thunder)— 合わせてthunderbolt(雷、雷電 *bolt 稲妻)と言います。 thundercloud(雷雲)、thunderstorm(雷雨)、lightning strike(落雷 *strike 打つ)にlightning rod(避雷針 *rod 棒、さお)は雷関連の日常語。 並べられるとastraphobia(雷電恐怖)になりそうですね。 そうそう、lightningには稲妻のほか、「思いがけない幸運」の意味も。

cancer

癌(がん)の語源

悪性腫瘍(malignant tumor)の1種。 語源はラテン語cancer (蟹かに)。 がん細胞周囲の血管が広げたカニの脚を連想させることから「癌」の意味に転用されたもの。 喫煙(smoking)、肥満(obesity)、栄養不足(poor diet)、飲酒(drinking)、運動不足(lack of exercise)など癌の原因はさまざま。 tumorは「腫れ」を意味する語でbrain tumor(脳腫瘍)、benign tumor(良性腫瘍)のように応用します。 cancerをCancerと綴れば「かに座」の意味に。

inferno

地獄の語源

ラテン語由来の語で原義は「陰」「低い領域」。 英語ではhellで地獄を意味するのが一般。 形容詞infernal(極悪の、地獄の、ひどい)はthe infernal regions(冥土、冥府)、an infernal nuisance(この上なく迷惑なもの)のように応用。 イタリアの詩人Dante(1265-1321)の『神曲』(英題:Divine Comedy)は地獄篇(The Inferno)で始まる三部構成の叙事詩。 Divine Comedyを直訳して表題とした『神聖喜劇』(1978-80)は日本陸軍の不条理を描いた大西巨人の代表作。

obesity

(病的な)肥満の語源

元となる形容詞obese(太り過ぎの)の原義は「度を超えて食べる」。 食べ過ぎ→肥満→生活習慣病(lifestyle disease)— 原因はやはり食べ過ぎ? gluttony(暴食)は、早くも5世紀の頃、七つの大罪(the seven deadly sins)の1つとしてカトリック教の戒めに。 ちなみに残り6つはpride (ごうまん)、greed(強欲)、envy(ねたみ)、lust(色欲)、 wrath(怒り)、sloth(怠惰)。 すべての罪の根源と見なされたうぬぼれ(pride)は常に先頭に置かれる羽目に。

enemy

の語源

enemyにはfriend(友人)が隠れています。 「えっ、何のこと?」ですね。 実はen-(=in-)はnotで-emyはラテン語起源で「友」の意味。 併せれば「敵=友人ではない」の図式が完成します。 The enemy of my enemy is my friend. (わが敵の敵はわが友)はenemyを使った数少ない諺(ことわざ)。 派生語はenmity(敵意)、inimical(敵意のある)で、関連語はamiable(愛想のよい)、amicable(友好的な)— 敵味方入り乱れて大乱戦と言ったところ。

conifer

針葉樹の語源

coniferは「coneを運ぶ(-fer=bear)もの」という意味。 coneは毬果(きゅうか)、つまり「松かさ(pine cone)」のような円錐状の実のこと。 pine(松)、cedar(ヒマラヤ杉)、fir(樅もみ)などはconifer一族。 cone自体はice-cream cone(アイスクリームコーン)やtraffic cone(工事中などに利用される標識コーン)などでお馴染みですね。 -fer(運ぶ)は人や物を運ぶferry(渡し船)となって大活躍。 利用者が払うfare(運賃)も-ferの変化形。

英語大百科の単語ランク

ランクを選択して単語を見つけよう

「英語大百科」では、「ヨーロッパ言語共通参照枠」(通称CEFR)の6段階区分に準じて作成した基準表に従ってC2~A1の記号で表しています。

英語大百科の監修者Navigators