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地獄の語源
ラテン語由来の語で原義は「陰」「低い領域」。 英語ではhellで地獄を意味するのが一般。 形容詞infernal(極悪の、地獄の、ひどい)はthe infernal regions(冥土、冥府)、an infernal nuisance(この上なく迷惑なもの)のように応用。 イタリアの詩人Dante(1265-1321)の『神曲』(英題:Divine Comedy)は地獄篇(The Inferno)で始まる三部構成の叙事詩。 Divine Comedyを直訳して表題とした『神聖喜劇』(1978-80)は日本陸軍の不条理を描いた大西巨人の代表作。
(病的な)肥満の語源
元となる形容詞obese(太り過ぎの)の原義は「度を超えて食べる」。 食べ過ぎ→肥満→生活習慣病(lifestyle disease)— 原因はやはり食べ過ぎ? gluttony(暴食)は、早くも5世紀の頃、七つの大罪(the seven deadly sins)の1つとしてカトリック教の戒めに。 ちなみに残り6つはpride (ごうまん)、greed(強欲)、envy(ねたみ)、lust(色欲)、 wrath(怒り)、sloth(怠惰)。 すべての罪の根源と見なされたうぬぼれ(pride)は常に先頭に置かれる羽目に。
敵の語源
enemyにはfriend(友人)が隠れています。 「えっ、何のこと?」ですね。 実はen-(=in-)はnotで-emyはラテン語起源で「友」の意味。 併せれば「敵=友人ではない」の図式が完成します。 The enemy of my enemy is my friend. (わが敵の敵はわが友)はenemyを使った数少ない諺(ことわざ)。 派生語はenmity(敵意)、inimical(敵意のある)で、関連語はamiable(愛想のよい)、amicable(友好的な)— 敵味方入り乱れて大乱戦と言ったところ。
針葉樹の語源
coniferは「coneを運ぶ(-fer=bear)もの」という意味。 coneは毬果(きゅうか)、つまり「松かさ(pine cone)」のような円錐状の実のこと。 pine(松)、cedar(ヒマラヤ杉)、fir(樅もみ)などはconifer一族。 cone自体はice-cream cone(アイスクリームコーン)やtraffic cone(工事中などに利用される標識コーン)などでお馴染みですね。 -fer(運ぶ)は人や物を運ぶferry(渡し船)となって大活躍。 利用者が払うfare(運賃)も-ferの変化形。
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